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【及第点】と【次第点】と【合格点】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「及第点」(読み方:きゅうだいてん)と「次第点」(読み方:しだいてん)と「合格点」(読み方:ごうかくてん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どれを使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「及第点」と「次第点」と「合格点」という言葉は、どれも合格の基準を超えている状態を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




及第点と次第点と合格点の違い

及第点と次第点と合格点の意味の違い

及第点と次第点と合格点の違いを分かりやすく言うと、及第点はギリギリ合格できる点数のことで、次第点は及第点を間違えて表記した言葉で、合格点は余裕を持った状態で合格している点数のことであるという違いです。

及第点はギリギリ合格や最低限の合格ライン

及第点というのは、試験や審査などで、予め定められている合格基準の点数をギリギリ超えている状態を意味している言葉です。最低限の点数で合格の枠に入っている状態のことであり、プラスの意味でもマイナスの意味でも使用される言葉です。

及第点でも合格は合格なので、喜ばしいこととして「及第点だった」とプラスの意味で使用することも、もちろんあります。しかし、他者から「及第点だね」と言われる場合には、ギリギリの合格だね、という意味が含まれる場合が多いものです。

例えば「今回の営業成績だと、及第点といったところだね」と言われた場合、これは少しマイナスの意味を含みます。不合格ではないけれど、次回はもう少し頑張って欲しいという気持ちが含まれているものだと捉えることが出来ます。

このように、プラスの意味でだけでなく、ギリギリ合格、最低限合格ライン、という意味を持っているのが及第点です。

次第点は間違った日本語

次に、次第点という言葉を考えます。これは、及第点という言葉を間違えた漢字で表記してしまっている言葉であり、次第点という言葉は存在しません。及第点を「しだいてん」と読み違えたことにより、次第点という字があてられたと言われています。

次第点という言葉は存在せず、辞書にも載っていないものであると覚えておくようにしましょう。正しくは「及第点」(読み方:きゅうだいてん)です。

合格点は合格基準を余裕を持って超えている状態

最後に合格点という言葉を考えます。この合格点というのは、試験や検査などに予め定められている合格基準を余裕を持って超えている状態の点数を意味しています。これは主にプラスの意味を持って使われる言葉であると言えます。

例えば、100点満点のテストで80点が合格基準だとすると、90点あたりを取っている場合に「合格点だね」と表現される場合が多いものです。もちろん80点ぴったりや、81点なども合格点には違いありません。

しかし、ギリギリの点数で合格した場合には、及第点と表現されることが多いものです。合格点というのは、及第点と比べると、余裕を持った状態で合格出来ている状態であると覚えておくようにしましょう。

及第点の意味

及第点とは

及第点とは、試験や審査などに合格できる最低限の点数、最低点のことを意味しています。また、その言葉が使われる状況によっては物事がギリギリ一定の基準に達していることを意味する場合もあります。

及第点という言葉は、前後の文脈によってプラスの意味でもマイナスの意味でも使用される言葉です。及第点というのは、意味としては合格が出来る点数ということを意味しています。しかし、言葉の中に「最低限の点数」という意味合いも含まれています。

表現方法は「及第点に達する」「及第点に届く」「及第点である」

及第点という言葉は、例えば「及第点に達する」「及第点に届く」「及第点である」などのように使用されます。

及第点の使い方

喜ばしい顔で「及第点だった!」と表現する場合には、良い意味になりますが、「まぁ、及第点だね」と言われた場合には、あまり良い意味にはなりません。

他者からこの「及第点」という言葉を使って評価をされた場合、そのほとんどが少々マイナスの意味を含んだものになると考えられます。「今月の成績なら、まぁ及第点だね」などのように表現されるのは、ギリギリ合格であるという風に捉えられます。

また、自分で自分に対して「今回は及第点だったな」と評価する場合にも、自分に対する軽蔑のような感情が含まれている表現となります。このように、及第点は「ギリギリ」合格という意味合いが強い言葉であると覚えておくようにしましょう。

及第点は目上の人には使えない

この及第点という言葉は、目上の人や立場が上の人に対して使える言葉ではありません。自分の評価を謙遜する場合には使うことが出来ますが、ビジネスシーンで立場が上の人などには使わないようにくれぐれも注意しましょう。

及第点の類語

及第点の類語・類義語としては、成人の資格や能力があることを意味する「一人前」「一丁前」などがあります。

及第点の「及」という字を使った別の単語としては、広く行き渡ることや、行き渡らせることを意味する「普及」、話がある事柄までふれることを意味する「言及」、物事の影響が波のように徐々に広がることを意味する「波及」などがあります。

次第点の意味

次第点とは

次第点とは、及第点という言葉を使う際に間違えた漢字をあててしまったために出来た言葉を意味しています。次第点という言葉はありません。使われ方としては、及第点と同じように、合格点ギリギリであること、最低限の点数であることを示しています。

次第点の語源

次第点の「次第」という言葉は、物事が行われる際の順序を示したり、今まで経過してきた状態やなりゆき、事情を示したりするものです。言葉の意味だけで考えれば「次第点」というのは、物事のなりゆきや事情からの点数ということになります。

これでは、あまり意味としてはハッキリしません。漢字の意味合いから考えても、次第点という言葉が間違いであると分かりやすいでしょう。

次第点の由来

なぜ次第点という言葉が出来たのかについては諸説あります。

一説には、及第点の「及」(読み方:きゅう)という漢字を「し」と読み間違えたことによって、及第点(読み方:きゅうだいてん)を「しだいてん」と読んでしまい、その音に漢字を無理やりあてて「次第点」という言葉が出来上がったとされています。

次第点は辞書に載っていない言葉

次第点という言葉は、辞書にも載っていないものです。間違えて使わないように注意をするようにしましょう。合格点ギリギリを表現するのは「次第点」ではなく「及第点」です。読み方も含めて、しっかりと覚えておくようにしましょう。

次第点の類語

次第点の「次」という字を使った別の単語としては、順序に従って物事をする様子を意味する「順次」、書物の内容を示した見出しを順序立てて書いたものを意味する「目次」、順を追って次々に物事がなされる様子を意味する「逐次」などがあります。

合格点の意味

合格点とは

合格点とは、特定の試験や資格、検査などで定められた条件に適合する点のことを意味しています。つまり、合格点というのは、それらの試験などを通過することが出来る点数のことを指していると言えます。

合格点の使い方

試験や資格などでは、予め基準となる最低限の点数が決められていることがあります。それらの定められた基準を超える点数を「合格点」と表現します。合格点というのは、それらの試験を通過したことの証となるものであると考えます。

例えば、100点満点の試験の合格点が80点だったとすると、80点から100点までの全ての人が合格点を獲得したことになります。反対に、79点だった人は不合格であるということになります。

合格点というのは、上記のように、80点を基準とする場合、80点から100点までの全ての人を指すことになりますが、言葉の与える印象としては「80点」や「81点」などのギリギリの点数の場合には、及第点という言葉を使います。

合格点と表現する場合には90点以上であったりと、基準となる合格点から余裕を持っている状態を示す事が多いものです。「合格点だね」と表現される場合には、プラスの意味で使用されることがほとんどです。

定められている最低限の点数から余裕を持った状態で合格枠に入ることが出来た場合に「合格点」という言葉が使われるものであると覚えておくようにしましょう。

表現方法は「合格点に満たない」「合格点に達する」「合格点を超える」

「合格点に満たない」「合格点に達する」「合格点を超える」などが、合格点を使った一般的な言い回しです。

合格点の類語

合格点の類語・類義語としては、合格の水準を意味する「合格水準」があります。

合格点の「合」という字を使った別の単語としては、仲よくなったり親しみ合うことを意味する「和合」、ずれや矛盾がなく、前後や上下が揃うことを意味する「整合」、精神を集中させて事に当たるときの気持ちの勢いを意味する「気合」などがあります。

及第点の例文

1.今回の試験結果は、及第点スレスレだった。
2.新しい企画書を提出したら、上司に「まぁ及第点かな」と言われた。
3.努力に努力を重ねたが、結果は及第点だった。
4.締め切り間際の依頼だったので、及第点に達するかどうかの出来だろうと思っていたら、彼はそれを遙かに超えるレベルで仕上げてきた。
5.当時、競技を始めたばかりで及第点を軽く超える結果を出した彼女は、その後次々と優秀な成績を収め、プロの道へと進んだのだった。
6.自分の上司は部下に厳しく、どんなに頑張っても及第点並みの評価しかもらえない。

この言葉がよく使われる場面としては、試験や審査などに合格できる最低限の点数やギリギリの合格を表現したい時などが挙げられます。及第点は合格することが出来る点数ですが、「ギリギリ」合格であるという意味合いの強い言葉です。

及第点というのは、悪い結果ではないものの、もう少し上を狙えただろうという意味合いを含んだ表現です。良い意味で使われることももちろんありますが、少しマイナスの意味合いを持って使われることも多い言葉です。

他者からの評価で「及第点」と言われた場合には、次はもう少し頑張って欲しいという意味が含まれているものであると考えるようにしましょう。しかし、合格できる点数であることには変わりないので、明確に悪い意味というわけではありません。

次第点の例文

1.ずっと「次第点」という言葉を使っていたけれど、「及第点」の間違いだった。
2.次第点という言葉は、辞書にも載っていないらしいよ。
3.次第というのは、物事のなりゆきや事情を意味するから、次第点という言葉はいまいち意味がわからない。
4.次第が付く言葉と聞いて、頭に浮かんだのは次第点だったが、実際にはない言葉だということも思い出した。
5.及第点という言葉は知っていたが、次第点という言葉は今まで見たことも聞いたこともなかった。
6.ネットで検索してみると意外と次第点という言葉を使っている人がたくさんいて、日本語特有の難しさを痛感させられた。

この言葉がよく使われる場面としては、及第点と表現したいところを間違えて次第点としてしまっていることを表現したい場合などが挙げられます。次第点という言葉は、辞書にも載っていないもので、間違えて普及している言葉です。

次第点ではなく、正しくは「及第点」であることを覚えておくようにしましょう。読み方は「きゅうだいてん」であり、「しだいてん」ではありません。

合格点の例文

1.彼は元々優秀だったので、余裕で合格点を獲得していた。
2.今回の試験は合格点が60点と低いが、それだけ問題が難しいということだ。
3.周りの人は誉めてくれたが、自分の中では合格点には程遠いなと思っている。
4.妹が授業で作ったワンピースはお店の商品と遜色なく、合格点をもらって当然の出来映えだった。
5.友人は試験本番でも落ち着いて力を出し切ることができたのだから、合格点なのも納得だ。
6.あと一歩のところだが合格点に満たない点数だったので追試が決定しました。

この言葉がよく使われる場面としては、特定の試験や資格において、予め定められている基準点を超えていることを表現したい時などが挙げられます。または合格となる点数そのものを指しても「合格点」と表現されます。

合格点というのは、プラスの意味で使用される言葉であり、一般的にはギリギリの合格ではなく、余裕を持った状態で試験などを通過したことを意味している言葉です。

言葉の使い方の例文
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