【篤志家】と【ボランティア】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「篤志家」(読み方:とくしか)と「ボランティア」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「篤志家」と「ボランティア」という言葉は、どちらも社会奉仕や慈善事業を行っていることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「篤志家」と「ボランティア」の違い

「篤志家」と「ボランティア」の意味の違い

「篤志家」と「ボランティア」の違いを分かりやすく言うと、「篤志家」とは社会に貢献している人のみを指している、「ボランティア」とは社会に貢献している人だけではなく活動そのものも指しているという違いです。

「篤志家」と「ボランティア」の使い方の違い

一つ目の「篤志家」を使った分かりやすい例としては、「篤志家たちが復興に向けて多くの資金を出してくれました」「篤志家の支援のおかげで日本語を学ぶことができました」「この施設は篤志家の寄付金によって維持されている」などがあります。

二つ目の「ボランティア」を使った分かりやすい例としては、「アフリカの子供たちに日本語を教えるボランティアをしている」「彼のボランティア精神は素晴らしいと思います」「私たちは難民救済のボランティアを求めている」などがあります。

「篤志家」と「ボランティア」の使い分け方

「篤志家」と「ボランティア」はどちらも社会奉仕や慈善事業を行っていることという根本的な意味は同じですが、指している対象が異なっているというのが違いです。

「篤志家」は社会活動や慈善事業を熱心に行なっている人のみを指しているのに対して、「ボランティア」は社会活動や慈善事業を熱心に行なっている人のみではなく、社会活動や慈善事業の活動そのものを指しています。

例えば、「地域のボランティア活動に参加する」ということはできますが、「地域の篤志家活動に参加する」とは言いません。もし、「篤志家」を使いたいのであれば、「彼は地域を支援してくれる篤志家です」などがいいでしょう。

「篤志家」と「ボランティア」の英語表記の違い

「篤志家」を英語にすると「charitable man」「philanthropist」となり、例えば上記の「この施設は篤志家の寄付金によって維持されている」を英語にすると「Those facilities are supported by philanthropist contributions」となります。

一方、「ボランティア」を英語にすると「volunteer」となり、例えば上記の「私たちは難民救済のボランティアを求めている」を英語にすると「We are looking for volunteers who will help with relief work for the refugees」となります。

「篤志家」の意味

「篤志家」とは

「篤志家」とは、社会奉仕や慈善事業などを熱心に実行や支援する人のことを意味しています。

「篤志家」の読み方

「篤志家」の読み方は「とくしか」です。誤って「あつしか」などと読まないようにしましょう。

「篤志家」の使い方

「篤志家」を使った分かりやすい例としては、「世界で有名な篤志家と言えばマザーテレサだろう」「彼は篤志家と呼ぶのに相応しい人物だと思います」「篤志家の方たちのおかげで街を復旧させることができました」などがあります。

「篤志家」とは社会事業や公共の福祉などに熱心に協力することを意味する「篤志」に、 そのことに従事している人であることを意味する「家」が合わさり、社会奉仕や慈善事業などを熱心に実行や支援する人のことを意味する言葉です。

「篤志家」は志が篤く、人に対しての奉仕活動に積極的に協力している人のことを指しています。また、災害などで困っている人に寄付する人を指す言葉でもあります。

「篤志家」は基本的に見返りも求めないのが特徴です。もし、見返りを求めて寄付するのであればそれは「篤志家」とは言えません。

「篤志家」として有名な人物は、修道女のマザーテレサ、マイクロソフト設立者のビルゲイツ、アメリカの実業家であるアンドリューカーネギー、明治大正時代の実業家である渋沢栄一、ソフトバンクの社長である孫正義などが挙げられます。

「篤志家」の類語

「篤志家」の類語・類義語としては、資金を提供したり便宜を図ったりして援助する人のことを意味する「後援者」、力を貸して助けてくれる人のことを意味する「支援者」、僧や寺に物を施す人のことを意味する「施主」などがあります。

「ボランティア」の意味

「ボランティア」とは

「ボランティア」とは、自主的に社会事業などに参加して無償の奉仕活動をする人のことを意味しています。

表現方法は「ボランティア活動」「ボランティア精神」「ボランティアをする」

「ボランティア活動」「ボランティア精神」「ボランティアをする」などが、「ボランティア」を使った一般的な言い回しになります。

「ボランティア」の使い方

「ボランティア」を使った分かりやすい例としては、「地域のボランティア活動に参加することにしました」「企業の面接でボランティア活動によく参加していることをアピールしました」「彼女のボランティア精神には頭が上がりません」などがあります。

「ボランティア」とは自主的に社会事業などに参加して無償の奉仕活動をする人のことを指す言葉で、明治の終わりから大正時代にかけて日本に入ってきた言葉です。

「ボランティア」が初めて辞書に載ったのは1969年になります。そのため、広く一般的に使われるようになったのは1970年以降と言われています。

「ボランティア」という言葉を聞くと福祉活動をイメージしやすいですが、医療、教育、環境、国際交流、多文化共生、スポーツ、文化など様々なものに取り組まれていると覚えておきましょう。

また、「ボランティア」は、自らの意志により社会事業などに参加する人のことだけではなく、活動そのものを指しているというのが特徴です。

「ボランティア」の類語

「ボランティア」の類語・類義語としては、利害を離れて国家や社会などのために尽くすことを意味する「奉仕」、人のために力を尽くすことを意味する「サービス」、幸福な生活環境を作るために活動することを意味する「福祉活動」などがあります。

「篤志家」の例文

1.多くの篤志家が寄付した結果、地域に救急病院が設立されました。
2.就職を有利にするために社会貢献したとしても、それは篤志家とは言えないだろう。
3.篤志家として真っ先に思い浮かぶのは、マイクロソフトを設立したビルゲイツだろう。
4.篤志家の方のおかげで学校に通えるようになったので、とても感謝しています。
5.災害で被害を受け地域に、篤志家たちが多額の寄付を行ないました。
6.篤志家の故人の方のご遺志ににより、市内の子どもと教育のためにと多額のご寄附をいただきました。そのご厚意に対し深く感謝の意を表します。
7.男は成績が良かったが家が貧しく進学が危ぶまれたが、篤志家の援助もあって大学に進学することができた。
8.みんなで助け合って、みんなで貧しくなろうという考え方は一部の篤志家を除いては一般に賛意を得るのは無理な話だ。
9.男は会長職を辞してからは単身東南アジアへと渡り、篤志家として、教育や公衆衛生向上のために尽くした。
10.このコンサートホールの建設には莫大な予算が必要だったが、篤志家たちの財政支援も受けることで実現にこぎつけた。

この言葉がよく使われる場面としては、社会奉仕や慈善事業などを熱心に実行や支援する人のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「篤志家」は社会奉仕や慈善事業などを行なっている人のみを指している言葉です。

「ボランティア」の例文

1.履歴書に学生時代はボランティア活動に励んでいたことを記載しました。
2.ベトナムで日本語を教えるボランティアの募集があったので、応募してみることにしました。
3.彼女のボランティア精神は素晴らしいので、ぜひ真似したいと思います。
4.所属チームのみんなで、ホームタウンのボランティア活動に参加しました。
5.被災地の方々を助けるために、災害ボランティアに参加しました。
6.母子家庭で塾に通えなかった息子は奨学金で大学に通いながら、経済的に塾に行けない子どもたちに勉強を教えるボランティア活動に参加している。
7.最近はPTAをボランティア制にしているところも多く、現場の声を活かし構造や体制を変えていくことは大いに歓迎だ。
8.就職面接では、学業以外ではボランティア活動を熱心にやっていたことをアピールしました。
9.彼はボランティアで街の清掃活動を行っていたので、年輩の方からも一目置かれていたのかもしれない。
10.彼女は学業の傍ら、毎週金曜日に外国出身の子供たちに日本語を教えるボランティアをしている。

この言葉がよく使われる場面としては、自主的に社会事業などに参加して無償の奉仕活動をする人のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「ボランティア」は、社会奉仕や慈善事業を行なっている人だけではなく、活動そのものを指している言葉です。

「篤志家」と「ボランティア」はどちらも社会奉仕や慈善事業を行っていることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、社会に貢献している人のみを表しているのが「篤志家」、社会に貢献している人だけではなく活動そのものも表しているのが「ボランティア」と覚えておきましょう。

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