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【盤石】と【磐石】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「ばんじゃく」という読み方、似た意味を持つ「盤石」と「磐石」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「盤石」と「磐石」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




盤石と磐石の違い

盤石と磐石の意味の違い

盤石と磐石の違いを分かりやすく言うと、盤石は重くて大きな石や岩のことや、堅固でしっかりと安定している様子を意味していて、磐石は盤石と同じ意味でありながら、常用漢字表外の漢字を使用しているという違いです。

盤石と磐石の使い分け方

盤石とは、自然界にある重くて大きな石や岩のことを指したり、それらの岩のように堅固でしっかりと安定している様子のことを指したりする言葉です。本来は「大きくて重い石」という意味だけしか持たない言葉でした。

しかし、言葉が発達するにつれて、比喩的な表現として、しっかりとして揺るぎなく、安定している様子の人や物について「盤石」という言葉が使われるようになりました。盤石とは、万全であり、安定していて、不動であることを示す言葉です。

一方の磐石というのは、盤石と全く同じ意味を持つ言葉です。辞書でも同じ項目に記載されているもので、どちらの表現を使っても間違いではありません。しかし、磐石の「磐」という字は常用漢字表外の漢字です。

そのことから、公的な書類などに記載する際には、磐石ではなく盤石を使うのが良いとされています。しかし、それ以外の場合においては、意味も全く同じものなので、どちらの漢字を使っても問題はありません。

盤石と磐石は同じ意味を持つものであり、どちらの漢字を使用しても間違いにはならないことを覚えておくようにしましょう。好みに合わせて、好きな方の漢字を使うことが出来ます。

盤石の意味

盤石とは

盤石とは、重くて大きな石や岩のこと、または堅固でしっかりとしてて、びくともしない様子を意味しています。物事の状態を表現する言葉として使用される場合には「しっかりとしていて安定感がある」というような意味を持ちます。

盤石という言葉は、自然界の様子を示す場合には「大きくて重い石」「立派な岩」などを意味しています。しかし、その他の場面で使用される場合には「堅固でしっかりとしていること」「安定感があり、びくともしないこと」などを示す言葉になります。

盤石の語源

盤石の本来の意味である「大きくて重い石」を、比喩的に表現することで、大きくて重い石のように安定感があることを「盤石」と表現するようになりました。人の性格を表したり、人生の安定を表したり、様々な場面で使用される言葉です。

盤石の使い方

盤石という語を使う際には、その言葉の中に「万全である」「安定している」「不動である」「揺るがない」などの意味が含まれるものであると覚えておくようにしましょう。落ち着いて安定している様子を示す言葉です。

例えば「明日は盤石の姿勢で挑もう」「私の人生は盤石だ」などのように使用される言葉です。

表現方法は「盤石の構え」「盤石の布陣」「盤石を期す」

上記以外では「盤石の構え」「盤石の布陣」「盤石を期す」「盤石の強さ」「盤石になる」などが、盤石を使った一般的な言い回しです。

盤石の対義語

盤石の対義語・反対語としては、「不安定」や「粗雑」(読み方:そざつ)、「脆弱」(読み方:ぜいじゃく)などがあります。

盤石の類語

盤石の類語・類義語としては、非常に堅い守りを意味する「鉄壁」があります。

盤石の「盤」という字を使った別の単語としては、物事を成立させるための基礎となるものを意味する「基盤」、囲碁に使う方形の盤を意味する「碁盤」、日本や中国で用いる計算器具を意味する「算盤」(読み方:そろばん)などがあります。

磐石の意味

磐石とは

磐石とは、重くて大きな石や岩のこと、または堅固でしっかりとしてて、びくともしない様子を意味しています。「盤石」と意味は全く同じであり、辞書を調べても同じ項目に載っているものです。

磐石の使い方

磐石の「磐」という字が常用漢字ではないため、一般的に「ばんじゃく」は「盤石」と表記されるものですが、「磐石」と書いても間違いではありません。意味合いも全く同じものであるので、どちらでも好きな方の漢字表記をすることが可能です。

しかし、公的な書類などに記載する際は、常用漢字である「盤」を使った「盤石」とする方が良いでしょう。それ以外の場合については、個人の好みで好きな方の漢字を使うことが出来ます。

磐石の「磐」という字は、漢字としても「盤」と同じ意味を持っています。「磐」だけが持つ意味としては、固有名詞や人名用漢字としての使われ方だけです。例えば、昔の地名で、現在の福島県を指す「磐城国」(読み方:いわきくに)などがあります。

これらの固有名詞については、「磐」という字を使って表記するようにします。また、人名として「磐」という字が使われている場合については、勝手に「盤」という字に書き替えることなく、正しい表記で書くように注意をしましょう。

表現方法は「磐石の布陣」「磐石の構え」「磐石を期す」

「磐石の布陣」「磐石の構え」「磐石を期す」などが、磐石を使った一般的な言い回しです。

磐石の類語

磐石の「磐」という字を使った別の言葉としては、磐城(読み方:いわき)国の異称を意味する「磐州」、常陸(読み方:ひたち)国と磐城国の併称を意味する「常磐」、鉱山やトンネルで土砂が崩れ落ちることを意味する「落磐」などがあります。

盤石の例文

1.彼女は資産家のお嬢様なので、人生は盤石だろう。
2.明日の会議について、資料は万全なので、盤石な姿勢で挑もう。
3.我が国の経済は盤石だと言うけれど、本当にそうだろうか。
4.彼のいつでも盤石な態度には、安心させられる。
5.どうやら娘の将来への意志は盤石なものらしい。
6.我々は盤石の布陣であったのに、どうして敵方に崩されてしまったのか検証して見る必要があります。
7.イングランドは盤石の戦いぶりを見せているが、フランスと戦うとなるとどうなるか楽しみである。
8.バブル時代には、自動車・電機メーカーを筆頭に製造業が盤石の強さを誇っていました。
9.努力して盤石な組織を築いたのもつかの間、また新たな問題が発生してしまった。
10.わが校は意気揚々と強豪校との試合に臨んだが、強豪校の盤石の強さを見せつけられた形となった。

この言葉がよく使われる場面としては、重く大きな石や岩のことや、堅固で揺るぎない安定した様子を表したい時などが挙げられます。盤石というのは、安定感があったり、万全で揺るぎない何かを表現する際に使用される言葉です。

大きな石や岩を表現している場合を除いて、この盤石という言葉は、人の性格や、人生の安定などを表現する言葉として使用されています。ほとんどがプラスの意味で使用されるものであることを覚えておくようにしましょう。

磐石の例文

1.磐石の構えでいたはずなのに、不意を突かれてしまった。
2.祖父はいつでも磐石な態度で、家族を安心させる。
3.大手企業は磐石だと信じていたが、そういうわけでもなさそうだ。
4.彼女は頭が良く、真面目で、いつでも抜かりなく、準備も磐石だ。
5.不動明王の磐石な姿を見ていると、畏敬の念を抱く。
6.その学者は磐石の自信を持って持論を展開していたが、他の学者からはまったく相手にされていなかった。
7.政争に勝ちライバルが粛清されたことによって、彼の地位はより磐石のものになっていった。
8.あの孫子も戦上手はまず守備を磐石にすると言っていたのだから、守りに徹することは悪いことではない。
9.調べてみると、その国の磐石に見えた経済は大不況が襲う前から、徐々に疲弊し始めていたのだ。
10.経営者というのはいかに現状が磐石に見えても、常に危機感を持って経営に臨まなければならない。

この言葉がよく使われる場面としては、大きな石や岩、または堅固でしっかりと安定している様子を表現したい時などが挙げられます。盤石と全く同じ意味を持つ言葉であり、辞書でも同じ項目に記載されています。

磐石の「磐」という字が常用漢字ではないため、一般的には「盤石」という表記が使われますが、公的な書類ではない限り、どちらの漢字を使っても間違いではありません。意味も同じであるので、好きな方の漢字を使うことが出来ます。

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