【絶対的】と【相対的】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「絶対的」(読み方:ぜったいてき)と「相対的」(読み方:そうたいてき)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「絶対的」と「相対的」という言葉は、どちらも何かの価値を判断する際に使用される表現であるという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



絶対的と相対的の違い

絶対的と相対的の違いを分かりやすく言うと、絶対的は他の何物とも比べられないものであり、相対的は何かと比べた上で成り立つものであるという違いです。絶対的と相対的は対義語・反対語であり、正反対の言葉であると覚えておくようにしましょう。

絶対的というのは、他の何かと比較したり対立したりすることが出来ないような状態や存在のことを意味しています。他の何物にも制約されたり制限されたりしない状態のものを「絶対的」と表現するのだと考えると分かりやすいでしょう。

他と隔絶していて、圧倒的であり、比較することさえも出来ない状態にあるものについて絶対的という表現を使います。比較することが出来ないという意味を含むことから、少々独断的で強い意味を持つ言葉ですので、使用する際には注意が必要です。

一方の相対的というのは、絶対的とは正反対で、何かと比べることによって成り立つ様子を意味しています。他のものと比べた時にはじめてその価値が見えるものや、比べてみると価値があることがわかるものについて相対的という表現を使います。

相対的という言葉は、良い意味にも悪い意味にも使用できるものです。例えば「相対的に考えると悪くないと思えた」という風にも使えますし、「相対的に見れば、あまり良い結果とは言えなかった」という風にも使うことが出来ます。

相対的というのは、比べるものによって価値が変化するものです。基準となる物事よりも良いものと比べれば、劣っていることになりますし、反対に基準よりも悪いものと比べれば、基準としたものの方が優っていることになります。

絶対的と表現する場合には、他と比べないので価値は変わらないものであり、相対的と表現する場合には、比べるものによって価値の優劣は変わってくるものであると覚えておくようにしましょう。

絶対的の意味

絶対的とは、他の何物とも比べられない状態、比べようのない存在であることを意味しています。絶対的という言葉は、何か他の物を引き合いに出して比べた際に、比べることが無意味だと思えるほどに確立した存在にある物のことを表現する言葉です。

絶対的の「絶対」という言葉は、他に対立するものがないことや、その様子を示したり、何ものにも制約や制限をされないことを意味している言葉です。そこに「的」という性質を示す言葉を合わせて「絶対的」という言葉は成り立っています。

絶対的という言葉は強い意味を持つ単語です。他と比べられない、比較出来るものがないような状態を強く表現する場合に使われます。その物以外に比較する対象がない場合に使われる言葉であると覚えておくようにしましょう。

この絶対的という言葉が含まれる慣用句としては、哲学用語である「絶対的観念論」や、社会の在り方の一種を表現する言葉である「絶対的民主主義」などの言葉があります。どれも確固とした思想であることを表す慣用句です。

このように、絶対的という言葉を使う際には、他との比較を許さなかったり、唯一無二であることを強調したりする意味が含まれます。他者に対して使用する場合には、相手に自分の考えを押し付けるような使い方にならないように注意が必要です。

絶対的の「絶」という字を使った別の単語としては、生物の種などが滅びて絶えることを意味する「絶滅」、非常にすぐれた品物や作品を意味する「絶品」、悪弊などを根本から徹底的に絶やすことを意味する「根絶」などがあります。

相対的の意味

相対的とは、何か別の物との関係において成り立つものや、比較することにより成り立つ様子を意味しています。相対的という言葉は、基準となる物の他に、必ず比較するべき物が必要となる表現です。他との比較によってわかる価値を相対的と表現します。

相対的の「相対」という言葉は、「あいたい」とも読む言葉です。相対すると書いて「あいたいする」と読みます。これは、互いに向かい合うこと、直面すること、対立することを意味する言葉です。

つまり、相対的というのは、比べられるものがある状態において、その物と互いに向き合って対立することを意味しているものです。相手と比べることにより、優劣を決めたり、相手よりも優れていることを強調したりする際に使われる表現です。

このように、相対的という言葉は、他との比較の上に成り立つ表現であるということを覚えておくようにしましょう。「相対的に考える」ということは、何かと比較した上で物事の価値や優劣を考えるという意味になります。

相対的というのは、比べる物が存在しない限りは使えない表現です。二つ以上の物を見比べたりする場合に使うことの出来る表現であると考えるようにしましょう。ビジネスシーンなどでも「相対的に考えてA案を採用する」などのように使用されます。

相対的の「相」という字を使った別の言葉としては、二つのものの間に違いがあることを意味する「相違」、一つの物事に関係する両方の立場を意味する「相互」、問題の解決のために話し合ったり意見を聞いたりすることを意味する「相談」などがあります。

絶対的の例文

1.世の中に絶対的なものなんて存在しないと僕は思うな。
2.幼い頃は、学校の先生が絶対的な存在だと思っていた。
3.誰が見ても絶対的に悪だと思われるものは、根絶するべきだと思う。
4.自分自身で実際に体験した様々な物事には、絶対的な価値があるのだと思うよ。
5.昔は多くの国に絶対的な支配者という存在があったようだ。

この言葉がよく使われる場面としては、他とは比べられないほどの状態であることや、比較できないほどに優れていることを表現したい時などが挙げられます。絶対的とは、比べること自体が無意味に思えるほどに、確立した存在について表現する言葉です。

この絶対的という言葉は、他の何ものにも制約や制限をされない状態であることを意味する「絶対」という言葉と、物事の状態を表す「的」という言葉が合わさって出来上がった表現です。

強い意味を持つ言葉で、他者に対して使う際には注意が必要です。場合によっては、他者の意見や思想を強く拒絶するような意味合いにもなりかねないので、ビジネスシーンなどで使用する際には十分に注意するようにしましょう。

相対的の例文

1.自分ではあまり良い成績だと思わなかったけれど、相対的に見れば上位だった。
2.良いことも悪いこともあったけれど、相対的に見れば満足いくイベントだった。
3.単品で見ると高いなという印象だったけれど、相対的に見れば安い方だ。
4.都心と田舎を比べて、相対的にどちらが好みかという問題だと思うな。
5.相対的に考えると私は文系の人間です。

この言葉がよく使われる場面としては、何かの物事と比較した上で成り立つ関係や、別の物との関係性において成り立つ物事について表現したい時などが挙げられます。相対的というのは、比べるものがあってはじめて使える言葉です。

相対的という言葉は、他の物と比べてみた時に自分の方が優っていることを表現したい場合などに多く使用されます。相対的というのは、総合的という言葉とも似ていて、全体として見た時に下す評価のことであると考えると分かりやすいでしょう。

また、相対的と絶対的は、正反対の言葉で、対義語・反対語に分類されるものであることも、併せて覚えておくようにしましょう。

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