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【朗報】と【吉報】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「朗報」(読み方:ろうほう)と「吉報」(読み方:きっぽう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「朗報」と「吉報」という言葉は、喜ばしい知らせという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




朗報と吉報の違い

朗報と吉報の意味の違い

朗報と吉報の違いを分かりやすく言うと、朗報は喜ばしい結果に向かうだろうという希望を含むしらせを表現する時に使い、吉報は喜ばしい結果だけを表現する時に使うという違いです。

朗報と吉報の使い方の違い

一つ目の朗報を使った分かりやすい例としては、「実家からの朗報に胸をときめかせる」「今年は運がよく朗報に次ぐ朗報が相次いでいる」「消費税増税は次の世代にとっての朗報となると見込まれている」などがあります。

二つ目の吉報を使った分かりやすい例としては、「親友からの吉報に涙が止まらない」「努力した生徒たちの吉報を期待している」「長らく中止していたプロ野球開幕の吉報に一息つく」などがあります。

朗報の朗という字には明るいという意味があり、吉報の吉という字にはめでたいという意味があります。

これらのことから、朗報は新薬の開発や新しい技術の発見など希望に満ちた明るい気持ちにさせるようなしらせを意味し、吉報は受験合格、結婚や出産などのめでたいしらせを意味します。

また、「朗報は寝て待て」「吉報は寝て待て」などのように、「果報は寝て待て」ということわざの果報を朗報や吉報に置き換えることはできません。

本来は焦らずに時機を待つのがよいという意味のことわざですが、果報は幸福な様子や前世での行いの結果として現世で受ける報いを意味します。

朗報と吉報の英語表記

朗報も吉報も英語にすると「good news」となり、例えば「吉報を待っている」を英語にすると「looking forward to hearing good news」となります。

朗報の意味

朗報とは

朗報とは、喜ばしい知らせを意味しています。

朗報の使い方

朗報を使った分かりやすい例としては、「続々と朗報が寄せられ始めた」「今はじっと耐えて朗報が舞い込むのを待つ」「アメリカにいる姉から朗報が届いた」「全日本国民が朗報に沸いた」などがあります。

表現方法は「朗報お待ちしております」「朗報待ってます」

「朗報お待ちしております」「朗報待ってます」などが、朗報を使った一般的な表現方法になります。メールなどで目上の方に使う場合は前者を、友人間などくだけた相手に使う場合は後者を使うようにしましょう。

朗報の対義語

朗報の対義語・反対語としては、悲しい知らせを意味する「悲報」があります。

朗報の類語

朗報の類語・類義語としては、喜びを伝える知らせを意味する「福音」があります。

朗報の朗の字を使った別の言葉としては、明るく澄み渡った月を意味する「朗月」(読み方:ろうげつ)、明るくほがらかな様子やうそがごまかしがないことを意味する「明朗」、感情をこめて文章や詩歌などを読み上げることを意味する「朗読」などがあります。

吉報の意味

吉報とは

吉報とは、よい知らせや喜ばしい通知を意味しています。

吉報の使い方

吉報を使った分かりやすい例としては、「娘から孫が第一志望の学校に合格したという吉報が届いた」「このペンダントは吉報をもたらしてくれたので大切にしている」「今日は吉報を持って帰るよ」などがあります。

「吉報恐怖症」の意味

吉報を使った言葉として「吉報恐怖症」があります。

「吉報恐怖症」とは本来うれしいはずの知らせを怖いと感じる症状ですが、よい知らせの後には悪い知らせが来るだろうと思い込んでしまうことや、吉報を悲観的にとらえもうそれ以上は望めないと不安になってしまうことが原因で起きる心的症状です。

表現方法は「吉報をお待ちしております」「吉報ありがとうございます」

「吉報をお待ちしております」「吉報ありがとうございます」などが、吉報を使った一般的な表現方法になります。どちらもビジネス上でのメールのやり取りなどで多く使われる言葉です。

吉報の対義語

吉報の対義語・反対語としては、悪い知らせや死去の知らせを意味する「凶報」があります。

吉報の類語

吉報の類語・類義語としては、よい知らせや善悪もしくは成否のどちらかの知らせを意味する「吉左右」(読み方:きっそう)があります。

吉報の吉の字を使った別の言葉としては、縁起の良い日や何かをするのによいとされる日を意味する「吉日」、めでたいしきたりを意味する「吉例」、よいことやめでたいことの怒る前触れを意味する「吉兆」などがあります。

朗報の例文

1.携帯をそろそろ買い換えたいと考えていた私にとって新モデルの発売が発表されたのは朗報であった。
2.話題のケーキ屋が自宅の近くに新店舗を構える朗報に続いて、通販も始めるらしいので友人に勧めようと思った。
3.ドラマ続編の朗報に沸く作品の原作本はどこの店舗に行っても品切れで、取り寄せにも時間が掛かるらしい。
4.張り詰めた空気をかき消すような朗報が舞い込んできたため私たちはみんな笑顔になった。
5.数々の需要に応えた商品が有名企業複数社で開発されるらしいことは朗報に違いない。
6.2年に渡り交渉を重ねてきた大口の取引が決まったという朗報に会社中が沸いた。
7.海外流出した浮世絵がオランダで発見され、この度日本に里帰りして展示されるというニュースは、国内の浮世絵愛好家にとってまたとない朗報である。
8.敵軍の暗号の解読に成功したとの一報は我が軍にとってこれ以上ない朗報だった。
9.テレビを久しぶりにつけてみると「身体の関節の調子が悪い方へ朗報です!」などと大げさに喚起するCMが増えたような気がする。
10.AO入試の存在は成績が芳しくないわたしにとっては朗報には違いなかったが、その分、競争率も高かった。

この言葉がよく使われる場面としては、今後の明るい未来につながる知らせを意味する時などが挙げられます。

どの例文も今後の発展に対しての喜びを示す文章になっているため、その喜び自体をしっかりと噛みしめることが出来るのはまだ先の話であることを示しています。

吉報の例文

1.中学時代の旧友から、無事に元気な女の子を出産したという吉報が届いて心から喜んだ。
2.わが子の吉報を待ち続けて一体どのくらいの時間が経ったのかはわからないが、そわそわして落ち着かなかった。
3.なかなか連絡をよこさないが、高校時代に同じ部活であった後輩からの吉報を心待ちにしている。
4.親戚一同、私の息子の吉報を受けて自分のことのように喜んでくれ、ご馳走を用意してくれた。
5.愛犬が我が家にやってきてから、兄の結婚や妹の受験合格などさまざまな吉報が多くもたらされている気がする。
6.大学の合格発表を見に行く息子が「安心して、吉報を持って帰って来るから」と心強い一言を残していった。
7.志望校合格という吉報を待ち望んでいる両親の姿を思うと、受験勉強に身が入る。
8.国内では興業的に失敗に終わった映画が海の向こうで大ヒットしたとの吉報が届いた。
9.会社始まって以来の大型契約締結の吉報に社員一同が喜ぶなか、契約を取り付けた本人だけはなぜか浮かない顔をしていた。
10.相手は不安であたふたしているのだから、あなたはもったいぶらずに早く吉報を話してあげたほうがいいだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、めでたい知らせを意味する時などが挙げられます。

例文1や例文4のように喜ばしい結果やめでたいことを示す文章になっているため、喜びもおおむね即時的な感情であると言えるでしょう。

朗報と吉報どちらを使うか迷った場合は、将来的に希望に満ちており明るい気分になるようなしらせを表す場合には「朗報」を、めでたい出来事に関する知らせを表す場合は「吉報」を使うと覚えておけば間違いありません。

言葉の使い方の例文
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