【拝察】と【推察】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た意味を持つ「拝察」(読み方:はいさつ)と「推察」(読み方:すいさつ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「拝察」と「推察」という言葉は、どちらも「他人の事情や心中を思いやること」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



拝察と推察の違い

拝察と推察の意味の違い

拝察と推察の違いを分かりやすく言うと、拝察とは推察の謙譲語という違いです。

拝察と推察の使い方の違い

一つ目の拝察を使った分かりやすい例としては、「やむを得ないご事情を拝察いたします」「ご健勝のことと拝察申し上げます」「相当のご苦難があったものと拝察する」「この状況下で不安感じていると拝察される」などがあります。

二つ目の推察を使った分かりやすい例としては、「一連の騒動に心を痛めていることと推察いたします」「彼の挙動から心が揺らいでいると推察できる」「母の推察どおり弟は気を落としていた」「それはあくまで私の推察です」などがあります。

拝察と推察の使い分け方

拝察と推察という言葉は、どちらも他人の事情や心中をあれこれ考え思いやることを意味しますが、使い方は異なります。拝察とは、推察することをへりくだっていう謙譲語であり、ビジネスシーンや改まった場面で使われる言葉です。

拝察は謙譲語であるため、自分に対して使う言葉であり、相手の動作に対して使うことはできません。「拝察して下さい」「拝察なさる」という表現は誤りです。一方の推察は、自分に対しても相手や第三者に対しても使うことができます。「推察して下さい」「推察なさる」と表現することができます。

拝察と推察の英語表記の違い

拝察も推察も英語にすると「surmise」「guess」「suspect」となり、例えば上記の「ご事情を拝察いたします」を英語にすると「surmise the obscure」となります。

拝察の意味

拝察とは

拝察とは、推察することをへりくだっていう語を意味しています。

表現方法は「ご心労拝察いたします」「ご健勝のことと拝察いたします」

「ご心労拝察いたします」「ご健勝のことと拝察いたします」「ご清祥のことと拝察申し上げます」「いかばかりかと拝察いたします」などが、拝察を使った一般的な言い回しです。

拝察の使い方

拝察を使った分かりやすい例としては、「御多忙のことと拝察いたします」「ご清祥のことと拝察申し上げます」「部長は慎重な判断をしたのだと拝察する」「ご心労いかばかりと拝察いたします」「きっと納得してくれると拝察いたすところです」などがあります。

その他にも、「皆様ご活躍のことと拝察いたします」「お元気でお過ごしのことと拝察申し上げます」「社内報から会長の優しいお人柄が拝察される」「良き日を迎えられお喜びのことと拝察しております」などがあります。

拝察はビジネスシーンや冠婚葬祭で使われる言葉

拝察という言葉は、日常会話ではあまり使われませんが、ビジネスシーンや冠婚葬祭などの改まった場で使われる言葉です。拝察とは、推察することをへりくだって言う謙譲語です。相手の心中を思いやったり、相手の状況を推し量ることを、自分を下げて相手や話中の人に対して敬意を表す言葉です。

拝察という言葉の「拝」とは、頭を下げて礼をするという意味のほかに、自分の行為に冠して相手に敬意を示す語を意味します。「拝見」は「見る」の謙譲語であると同様に、「拝察」は「推察」の謙譲語であると覚えておくと良いでしょう。

「拝察いたします」「拝察申し上げます」は二重敬語ではない

上記の例文にある「拝察いたします」「拝察申し上げます」という表現は、同じ種類の敬語を重複して使用する二重敬語のようにみえますが、二重敬語ではなく正しい敬語です。「拝察」という単語に、「する」「言う」という異なる単語の謙譲語がついたもので、この場合は二重敬語になりません。

拝察の類語

拝察の類語・類義語としては、すぐれた推察や相手を敬ってその推察をいう語を意味する「高察」、相手を敬ってその人が推察することをいう語を意味する「賢察」などがあります。

推察の意味

推察とは

推察とは、他人の事情や心中を思いやること、おしはかることを意味しています。

表現方法は「推察する」「推察される」「推察できる」

「推察する」「推察される」「推察できる」などが、推察を使った一般的な言い回しです。

推察の使い方

推察を使った分かりやすい例としては、「それはお困りのことと推察いたします」「彼女の振る舞いから心変わりしたことが推察できる」「決心が固いことは容易に推察できるだろう」「外出もままならない状況と推察いたします」などがあります。

その他にも、「私の気持ちはご推察の通りです」「日頃の行いから行き先の推察はつく」「彼は他人の心を推察できない人だ」「長期戦になるものと推察します」「アカウント名から女性であると推察する」などがあります。

推察の語源

推察という言葉の「推」とは考えをおし進めることや、おしはかることを意味し、「察」とはおしはかることや、思いやることを意味します。この二つの漢字が組み合わさり、推察とは物事の事情や他人の心中をあれこれ考え思いやることを意味します。

敬語表記は「ご推察申し上げます」

推察という言葉は、日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われています。ただし、敬語として使う場合は丁寧語を作る接頭辞「ご」をつけて「ご推察」とし、「ご推察申し上げます」などと表現すると良いでしょう。

推察の対義語

推察の対義語・反対語としては、そうであることをはっきりたしかめることを意味する「確認」、物事にはっきりした判断をくだすことを意味する「断定」などがあります。

推察の類語

推察の類語・類義語としては、物事の状態・程度や他人の心中などをおしはかることを意味する「推量」、ある事柄をもとにして推量することを意味する「推測」、他人の心をおしはかることや相手に配慮することを意味する「忖度」などがあります。

拝察の例文

1.仲秋の候、皆様におかれましては益々ご健勝のことと拝察いたします。
2.謹啓 時下ますますご清祥のことと拝察申し上げます。
3.この度はご愁傷様でございます。突然の訃報に、ご遺族の方々のご心痛はいかばかりかと拝察いたします。
4.今回の騒動につきましては、ご心労拝察いたします。事態の速やかな収束をお祈りしております。
5.若手社員と呼ばれていた頃は、管理職の方々の人材育成に対する苦慮など拝察できずにいた。
6.この度はお孫様のご誕生まことにおめでとうございます。奥様もお喜びのことと拝察いたします。
7.商談のトラブルの件ですが、部長の情報収集の不備であるとの指摘、私もそうではないかと拝察しておりました。
8.会長は労働者である私たちに深々と頭を下げるところからして、とても人柄の良い方ではないかと拝察していた。
9.国が告訴を取り下げた背景には首相の政治判断によるものが大きく、確固たる信念があったことが拝察される。
10.早くも師走に入りまして、営業部の皆さまにおかれましてはさぞご多忙のことと拝察申し上げます。

この言葉がよく使われる場面としては、推察することをへりくだっていう語を表現したい時などが挙げられます。

例文1や例文2のように、拝察という言葉はビジネス文書や改まった手紙の挨拶文に使われています。例文3では、ご遺族の心痛を推し量ることを拝察という謙譲語で表しています。例文5では、管理職の方々に対して自分をへりくだった表現をしています。

推察の例文

1.不慮の事故で亡くなった父の無念を推察するたびに、胸がギュッと締め付けられる。
2.ドッグトレーナーは、犬の行動や身体の状態から、犬の心の状態を推察できるという。
3.ご推察の通り、息子は夫の連れ子であり、私との間に血の繋がりはございません。
4.彼の話しぶりから、事業再開への道のりは決して平坦ではなかっ たものと推察される。
5.師走でお忙しいとご推察いたしますが、お身体にお気をつけて良き新年をお迎えください。
6.ご推察の通り弊社は資金繰りが厳しく、御社との取引については一旦停止させていただきたいと思っております。
7.相続について話が出たのではっきり申し上げますが、ご推察の通り私も相続の権利を主張する次第であります。
8.常識ある人間だったら人前であのような暴言をを吐けば批判殺到することなど容易に推察がつくことではないでしょうか。
9.君には君の言い分があるかもしれないが、3時間も待たされた彼女の気持ちを推察するに、相当頭にきていたんではないかと思うよ。
10.彼による説明はざっくりとした大まかなものだったけれど、彼女がどんな人物かおおよその推察はつく。

この言葉がよく使われる場面としては、事情や心の中をこうであろうと想像したり察したりすることを表現したい時などが挙げられます。

例文3ある「ご推察の通り」とは、思われている通りという意味であり、「お察しの通り」「おっしゃる通り」などと言い換えることができます。例文4にある「推察される」とは、思われるという意味で、話しぶりから感じられるという受身の表現です。

拝察と推察という言葉は、どちらも他人の事情や心中を思いやること意味する言葉です。どちらの言葉を使うか迷った場合、へりくだった言い方で相手への敬意を表したい時は「拝察」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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