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【二の舞を踏む】と【二の舞を演じる】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「二の舞を踏む」(読み方:にのまいをふむ)と「二の舞を演じる」(読み方:にのまいをえんじる)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「二の舞を踏む」と「二の舞を演じる」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「二の舞を踏む」と「二の舞を演じる」の違い

「二の舞を踏む」は「二の舞を演じる」の間違い

「二の舞を踏む」と「二の舞を演じる」の違いを分かりやすく言うと、「二の舞を踏む」とは「二の舞を演じる」の間違った使い方、「二の舞を演じる」とは人のした失敗を繰り返すことです。

「二の舞を踏む」は誤字

一般的には「二の舞を踏む」という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、「二の舞を演じる」のことを間違えて「二の舞を踏む」を使っている人がほとんどです。

「二の舞を演じる」は正しい日本語

正しい言葉である「二の舞を演じる」を使った分かりやすい例としては、「彼女の二の舞を演じないように気を付けよう」「前の試合の二の舞を演じることだけは避けたい」「前回の二の舞を演じることはないはずです」「注意しないと母の失敗の二の舞を演じかねない」などがあります。

「二の舞を演じる」という言葉はあっても、「二の舞を踏む」という言葉は存在しません。同時に「二の舞を演じる」ということわざの意味について「人のした失敗を繰り返すこと」と覚えておきましょう。

「二の舞を演じる」の英語表記

「二の舞を演じる」を英語にすると「repeat somebody’s mistake」となり、例えば上記の「注意しないと母の失敗の二の舞を演じかねない」を英語にすると「Unless I am careful, I may repeat my mother’s mistake」となります。

「二の舞を踏む」の意味

「二の舞を踏む」とは

「二の舞を踏む」とは、「二の舞を演じる」の間違った使われ方です。

「二の舞を踏む」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「二の舞を演じる」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「二の舞を踏む」と間違えやすい理由

「二の舞を踏む」と「二の舞を演じる」を間違えやすい理由としては、似た言葉である「二の足を踏む」と混同してしまっていることが原因です。

「二の足を踏む」とは、一歩目は進みながら二歩目はためらって足踏みすることが転じて、思いきれずに迷うことを意味している言葉です。そのため、人のした失敗を繰り返すことを意味する「二の舞を演じる」とは全く意味の違う言葉と覚えておきましょう。

しかし、「二の足を踏む」は間違った言葉でもあるものの広く一般的に使われており、一部の辞書においては「二の舞を演じる」と同じ意味として記載しているところもあります。そのため、一概に間違った日本語と言い切ることは難しいです。

「二の舞を演じる」の意味

「二の舞を演じる」とは

「二の舞を演じる」とは、人のした失敗を繰り返すことを意味しています。

「二の舞を演じる」の使い方

「二の舞を演じる」を使った分かりやすい例としては、「前任者の二の舞を演じないよう細心の注意を払う」「彼は何も努力をしていないので前回の二の舞を演じることになるだろう」「アメリカ戦の二の舞を演じないようみんな集中していた」などがあります。

また、「二の舞を演じる」は「二の舞を演ずる」と置き換えることも可能です。

「二の舞を演じる」の由来

「二の舞を演じる」の由来は、雅楽の一つ安摩(読み方:あま)の舞です。この安摩の舞の後に、咲面(読み方:わらいめん)と腫面(読み方:はれめん)を付けた二人が、安摩の舞を真似てわざと失敗しながら演じる滑稽な舞のことを二の舞と言います。

このことが転じて、人のした失敗をもう一度繰り返すことを「二の舞を演じる」という言うようになりました。

「二の舞を演じる」の類語

「二の舞を演じる」の類語・類義語としては、先人が失敗した同じ失敗を繰り返すことを意味する「前車の轍を踏む」(読み方:ぜんしゃのてつをふむ)、前人の犯した失敗を繰り返すことを意味する「轍を踏む」などがあります。

「二の舞を踏む」の例文

1.「二の舞を踏む」という言葉は存在しないので、おそらく「二の舞を演じる」の言い間違いだろう。
2.「二の舞を演じる」という言葉は人のした失敗を繰り返すことで、「二の舞を踏む」という言葉はない。
3.「二の舞を踏む」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.前任者の二の舞を踏むという言葉を使う人はいるが、正しくは前任者の二の舞を演じるです。
5.二の舞を演じないよう気を付けるという言葉はあるが、二の舞を踏まないよう気を付けるという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「二の舞を演じる」という言葉を間違えて「二の舞を踏む」と表現している時などが挙げられます。

「二の舞を踏む」という言葉は辞書にも載っていない言葉なので、「二の舞を演じる」を間違えて使っている可能性が高いです。

「二の舞を踏む」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「二の舞を踏む」ではなく、「二の舞を演じる」と表現するのが正しい使い方になります。

「二の舞を演じる」の例文

1.彼は日本語を話すことができるので、意思疎通のできなかった前任者の二の舞を演じることはないだろう。
2.逆転負けを喫した、前節の二の舞を演じることだけは避けたいところです。
3.浪人という去年の二の舞を演じることだけはしたくないので、一生懸命勉強をしました。
4.改善点をきちんと把握しないと、以前のミスの二の舞を演じることになるだろう。
5.彼は前任者のようにならないと豪語していたが、結局二の舞演じることになりました。

この言葉がよく使われる場面としては、人のした失敗を繰り返すことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、ビジネスシーンだけではなく日常生活など様々な場面で使うことができる言葉です。

「二の舞を踏む」と「二の舞を演じる」どちらを使うか迷った場合は、「二の舞を踏む」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「二の舞を演じる」を使うようにしましょう。

しかし、「二の舞を踏む」は広く一般的に使われており、間違った言葉ではないという説も出てきているため、多くの辞書に載る日も近いかもしれません。

言葉の使い方の例文
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