【つまらないものですが】と【ほんの気持ちではありますが】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「つまらないものですが」と「ほんの気持ちではありますが」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「つまらないものですが」と「ほんの気持ちではありますが」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「つまらないものですが」と「ほんの気持ちではありますが」の違い

「つまらないものですが」は「ほんの気持ちではありますが」の間違い

「つまらないものですが」と「ほんの気持ちではありますが」の違いを分かりやすく言うと、「つまらないものですが」とは「ほんの気持ちではありますが」の間違った使い方、「ほんの気持ちではありますが」とはこの程度では感謝の気持ちは伝えきれないことです。

「つまらないものですが」は目上の人に使える正しい敬語ではない

一般的には「つまらないものですが」という言葉は間違った日本語という風潮になっています。意味が似ていることから、「ほんの気持ちではありますが」のことを間違えて「つまらないものですが」を使っている人がほとんどです。

「ほんの気持ちではありますが」は目上の人に使える正しい敬語

正しい言葉である「ほんの気持ちではありますが」を使った分かりやすい例としては、「今日はほんの気持ちではありますがおもてなしをさせてください」「ほんの気持ちではありますがお気に召していただいたら幸いです」「ほんの気持ちではありますが受け取ってください」などがあります。

「ほんの気持ちではありますが」という言葉は正しい敬語表現、「つまらないものですが」という言葉は間違った敬語表現と言われています。同時に「ほんの気持ちではありますが」という単語の意味について「この程度では感謝の気持ちは伝えきれないこと」と覚えておきましょう。

「ほんの気持ちではありますが」の英語表記

「ほんの気持ちではありますが」を直訳した英語表現はないのですが、近い表現として「This is my way of saying thank you」「Please accept this small token of my appreciation」などがあります。

「つまらないものですが」の意味

「つまらないものですが」とは

「つまらないものですが」とは、「ほんの気持ちではありますが」の間違った使われ方です。

「つまらないものですが」という言葉は以前使われていたのですが、現在では間違った言葉の一つになっています。意味が似ているので、「ほんの気持ちではありますが」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「つまらないものですが」の語源

「つまらないものですが」は自分なりに精一杯選んだ物ですが、あなたにはつまらない物に見えてしまうという謙遜の意味を持っており、大和言葉として使われていました。大和言葉とは漢語でも外来語でもない、日本で生まれ日本で育った言葉のことです。

また、謙遜とは控え目な態度をとることを意味しています。

「つまらないものですが」が使われなくなった理由

時代が経つにつれて間違った言葉であるという風潮が強くなり、現代では間違った敬語表現であると言われるようになりました。

そう言われる理由は二つあり、一つ目は「つまらないものですが」の意味を誤解している人が増えてきていることです。

本来「つまらないものですが」は相手に配慮した謙遜した言葉なのですが、「とるに足らないつまらないもの」という間違った解釈をする人がため、相手に誤解を与えないために段々使われなくなりました。

二つ目は、相手に贈り物をするのだから、わざわざ謙遜する必要がないという風潮が強くなってきているからです。

以上の二つの理由から「つまらないものですが」はあまり使われない敬語表現になり、同じ意味を持つ「ほんの気持ちではありますが」を使うのが一般的になっています。

「ほんの気持ちではありますが」の意味

「ほんの気持ちではありますが」とは

「ほんの気持ちではありますが」とは、この程度では感謝の気持ちは伝えきれないことを意味しています。

「ほんの気持ちではありますが」の使い方

「ほんの気持ちではありますが」を使った分かりやすい例としては、「このクオカードははほんの気持ちです」「ほんの気持ちですと言っていつもお世話になっている上司にプレゼントを渡した」「ほんの気持ちではありますがどうぞお納めください」などがあります。

「ほんの気持ちではありますが」はこの程度では感謝の気持ちは伝えきれないことを意味しており、謙遜の気持ち込めて使う言葉です。

一般的に誰かにプレゼントや差し入れをなど渡す時に使われており、話し言葉としてだけではなく、手紙やメッセージなどに「ほんの気持ちではありますが」と一言添えることも可能です。そのため、書き言葉と話し言葉のどちらでも使用することができます。

書き言葉とは、日常会話ではあまり使われず主に文章を書くときに使われる言葉のことで、話し言葉とは、話したり聞いたり音声によって伝えれる言葉のことです。

表現方法は「ほんの気持ちではありますがお召し上がりください」

「ほんの気持ちではありますがお召し上がりください」「ほんの気持ちではありますがお口にあえば幸いです」は「ほんの気持ちではありますが」を使った一般的な言い回しになります。

「ほんの気持ちではありますが」の類語

「ほんの気持ちではありますが」の類語・類義語としては、贈り物をするときなどに謙遜して言うことを意味する「心ばかりですが」、贈り物や宴会などの催しもので謙遜することを意味する「ささやかながら」などがあります。

「つまらないものですが」の例文

1.「つまらないものですが」という言葉は間違った敬語と言われているので、おそらく「ほんの気持ちではありますが」の言い間違いだろう。
2.「ほんの気持ちではありますが」という言葉はこの程度では感謝の気持ちは伝えきれないことで、「つまらないものですが」という言葉は間違った敬語となっている。
3.「つまらないものですが」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.つまらないものですが、喜んでくれると嬉しいですという敬語を使う人はいるが、正しくはほんの気持ちではありますが、喜んでくれると嬉しいですになります。
5.ほんの気持ちではありますがお役に立てれば幸いですという敬語表現はあるが、つまらないものですが、お役に立てれば幸いですという敬語表現は間違いだ。

この言葉がよく使われる場面としては、「ほんの気持ちではありますが」という言葉を間違えて「つまらないものですが」と表現している時などが挙げられます。

「つまらないものですが」という言葉は間違った敬語であるため、「ほんの気持ちではありますが」を間違えて使っている可能性が高いです。

「つまらないものですが」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「つまらないものですが」ではなく、「ほんの気持ちではありますが」と表現するのが正しい使い方になります。

「ほんの気持ちではありますが」の例文

1.いつもありがとうございます。ほんの気持ちではありますが、日頃の感謝を形にしたくクッキーを焼いてきました。
2.ご結婚おめでとうございます。ほんの気持ちではありますが、こちらがお祝いの印です。
3.有給を使ってオーストラリアに旅行してきました。皆様にほんの気持ちではありますがお土産になります。
4.ほんの気持ちではありますが粗品を用意しています。皆様のご来店楽しみにお待ちしております。
5.ほんの気持ちではありますが、お見舞いの品をお送りしましたので、お受け取りくださると幸いです。

この言葉がよく使われる場面としては、この程度では感謝の気持ちは伝えきれないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように何か贈り物をする時によく使う言葉になります。

「つまらないものですが」と「ほんの気持ちではありますが」どちらを使うか迷った場合は、「つまらないものですが」は間違った敬語なので、正しい敬語である「ほんの気持ちではありますが」を使うようにしましょう。

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