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【これにて】と【これで】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「これにて」と「これで」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「これにて」と「これで」という言葉は、どちらも何かを区切る表現のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「これにて」と「これで」の違い

「これにて」と「これで」の違いを分かりやすく言うと、「これにて」は目上の人に使える、「これで」は目上の人に使えないという違いです。

一つ目の「これにて」を使った分かりやすい例としては、「これにて本日の講義を終了いたします」「これにて私からの説明を終わりといたします」「これにて本イベントの全行程が終了いたしました」「レポート提出はこれにて締め切ります」などがあります。

二つ目の「これで」を使った分かりやすい例としては、「これで今日の掃除はお終いです」「これで虫の侵入も防げるでしょう」「これで明日の誕生日パーティーの準備は終わりです」「今日の活動はこれでお開きです」などがあります。

「これにて」と「これで」はどちらも何かを区切る表現のこと意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

結論を言ってしまうと、「これにて」は目上の人に使えるのに対して、「これで」は目上の人に対して使えないというのが違いになります。

なぜなら、「にて」を省略した言葉が「で」なので、省略した言葉を目上の人に対して使うのは失礼に当たるからです。

「これにて」も「これで」も英語にすると「with this」「here」となります。

「これにて」の意味

「これにて」とは、何かを区切る表現のことを意味しています。

「これにて終了」「これにて一件落着」などが、「これにて」を使った一般的な言い回しになります。

「これにて」を使った分かりやすい例としては、「これにて本日の会議は閉会といたします」「これにて新作発表会を終了します」「これにて本募集を締め切りたいと思います」「本日はこれにて失礼いたします」などがあります。

「これにて」は話し手が当面している事柄を指すことを意味する「これ」に、そういう状態のことを表す「にて」が合わさり、何かを区切る表現のことの意味で使われている言葉です。

「これにて」は「これにて終了といたします」「これてにてお開きといたします」などのように、その後に続くことが何もなく、一区切りしたことを表す場合に使うのが一般的になります。

また、ビジネスシーンにおいてよく使用されており、丁寧な表現でもあるので、目上の人に対しても使うことができると覚えておきましょう。

「これにて」の類語・類義語としては、何かを区切る表現のことを意味する「これをもって」、それより前に述べたことを意味する「以上」、それで終わりであることを意味する「最後に」などがあります。

「これで」の意味

「これで」とは、何かを区切る表現のことを意味しています。

「これで終わります」「これで終了します」などが、「これで」を使った一般的な言い回しになります。

「これで」を使った分かりやすい例としては、「これで閉会とさせていただきます」「本日のサークル活動はこれでお開きです」「これで月に1万円ほど節約できますよ」「これで空き巣に入られることもなくなるだろう」などがあります。

「これで」は話し手が当面している事柄を指すことを意味する「これ」に、そういう状態のことを表す「で」が合わさり、何かを区切る表現のことの意味で使われている言葉です。

「これで」は「これで終わります」「これで完了になります」などのように、その後に続くことが何もなく、一区切りしたことを表す場合に使うのが一般的になります。

「これで」を使う上で注意しなければならないのは、ビジネスシーンにおいて目上の人に対して使えないという点です。

なぜなら、「で」は「にて」を省略した言葉なので、省略した言葉を目上の人に対して使うのは失礼に当たるのが理由になります。

「これで」の類語・類義語としては、何かを区切る表現のことを意味する「これをもちまして」、一番終わりのことを意味する「最終的に」などがあります。

「これにて」の例文

1.全工程を無事に終えることができたので、本日はこれにて失礼いたします。
2.予定よりも遥かに多くの応募がありましたので、これにて募集の方を終了とさせていただきます。
3.これにて本日の会議は閉会といたします。ご参加いただきありがとうございました。
4.無事に事件が解決したので、これにて閉廷といたします。
5.私の発表はこれにて終了とさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。

この言葉がよく使われる場面としては、何かを区切る表現のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「これにて」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。

「これで」の例文

1.大きなプロジェクトが無事終了したので、これでゆっくり寝ることができます。
2.私たちの仲の修復は不可能に近いので、これで終わりにしましょう。
3.防犯カメラを設置したので、これで家の庭にいたずらする犯人を見つけられるだろう。
4.お菓子とジュースを一切取らないことにしたので、これでダイエットすることができます。
5.これで私の話は終わります。最後までお聞きくださりありがとうございました。

この言葉がよく使われる場面としては、何かを区切る表現のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「これで」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。

「これにて」と「これで」はどちらも何かを区切る表現のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、目上の人に使えるのが「これにて」、目上の人に使えないのが「これで」と覚えておきましょう。

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編集者
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