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【了解しました】と【承知いたしました】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「了解しました」と「承知いたしました」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「了解しました」と「承知いたしました」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「了解しました」と「承知いたしました」の違い

「了解しました」は「承知いたしました」の間違い

「了解しました」と「承知いたしました」の違いを分かりやすく言うと、「了解しました」とは「承知いたしました」の間違った使い方、「承知いたしました」とは申し入れや頼みを聞き入れることです。

「了解しました」は目上の人に使える正しい敬語ではない

一般的には「了解しました」という言葉は敬語として目上の人に対して使うことができません。意味が似ていることから、「承知いたしました」のことを間違えて「了解しました」を使っている人がほとんどです。

「承知いたしました」は目上の人に使える正しい敬語

正しい言葉である「承知いたしました」を使った分かりやすい例としては、「日程変更の件承知いたしました」「本と漫画を別々に送ることを承知いたしました」「承知いたしました明日までに資料を送らせていただきます」「承知いたしましたすぐに準備します」などがあります。

「承知いたしました」という言葉は敬語として目上の人に対して使えるのですが、「了解しました」という言葉は目上の人に対して使えません。同時に「承知いたしました」という敬語の意味について「申し入れや頼みを聞き入れること」と覚えておきましょう。

「了解しました」は目上の人に対して使うことができないのですが、対等な立場の人に対しては使うことができます。

「承知いたしました」の英語表記

「承知いたしました」を英語にすると「I understand」「certainly」「of course」となり、例えば上記の「承知いたしましたすぐに準備します」を英語にすると「I understand. I will prepare it soon」となります。

「了解しました」の意味

「了解しました」とは

「了解しました」とは、「承知いたしました」の間違った使われ方です。

「了解しました」という言葉を目上の人に対して使うと、間違った使い方になります。意味が似ているため、「承知いたしました」と混同してしまう人が多いようですが、間違った使い方なので使わないように気を付けましょう。

「了解しました」の使い方

「了解しました」は理解して承認することを意味する「了解」に、「する」の丁寧語である「します」の過去形の「しました」がついた言葉です。そのため、丁寧語ではあるものの謙譲語ではないため、敬語として目上の人に対しては使うことはできません。

もし、敬語として目上の人に対して使いたいのであれば、謙譲語である「承知いたしました」を使うようにしましょう。

ただし、「了解しました」は間違った日本語ではないので、対等な立場や目下の人に対して使う場合は正しい日本語になります。

謙譲語とは、自分の行動を相手よりも下の立場として表現することにより相手への敬意を示すことで、丁寧語とは丁寧な言い方をすることによって相手への敬意を示すことです。

また、「する」の謙譲語である「いたす」を使った「了解いたしました」という言葉もあります。

「了解いたしました」も目上の人には使えない

「了解いたしました」は謙譲語であるため本来は目上の人に対して使うことができるのですが、「了解」という言葉を目上の人に対して使うのは間違っているという風潮があるため、ビジネスシーンにおいて使う人はほとんどいません。

そのため、「了解いたしました」は使わない方が無難でしょう。

「承知いたしました」の意味

「承知いたしました」とは

「承知いたしました」とは、申し入れや頼みを聞き入れることを意味しています。

「承知いたしました」の使い方

「承知いたしました」を使った分かりやすい例としては、「打ち合わせの件承知いたしました」「承知いたしましたタクシーの手配はお任せください」「配送先変更の件承知いたしました」「承知いたしましたよろしくお願いいたします」「店舗移転の件承知いたしました」などがあります。

「承知いたしました」は申し入れや頼みを聞き入れることを意味する「承知」に、「する」の謙譲語である「いたす」がついた言葉です。また、謙譲語であるため、目下の人から目上の人に対して使う言葉で、立場が対等な人や目上の人から目下の人に対しては使えない言葉になります。

「承知いたしました」はメール・LINE・電話で使える

また、「承知いたしました」はビジネスシーンにおいて頻繁に使われている言葉です。メールだけではなくLINEや電話などでも使用するので、話し言葉と書き言葉の両方で使うことができます。

「承知いたしました」は二重敬語ではない

「承知いたしました」は二重敬語ではないと覚えておきましょう。二重敬語とは「尊敬語+尊敬語」や「謙譲語+謙譲語」のように同じ種類の敬語を重複させることを言います。

ではなぜ二重敬語ではないかというと、「承知いたしました」の「承知」は「承る」の謙譲語と勘違いしやすいですが、「承知」自体は敬語ではなく一つの単語になります。そのため、謙譲語は「いたす」のみになるので例には当てはまらないからです。

「承知いたしました」の類語

「承知いたしました」の類語・類義語としては、事情をくんで納得することを意味する「了承しました」、相手の意見や要求などを聞いて受け入れることを意味する「承諾しました」、了解することを意味する「諾了」などがあります。

「了解しました」の例文

1.「了解しました」という言葉は目上の人に対しては使うことができないので、おそらく「承知いたしました」の言い間違いだろう。
2.「承知いたしました」という言葉は申し入れや頼みを聞き入れることで、「了解しました」は対等な関係の人に使う言葉です。
3.「了解しました」という言葉を、目上の人に使うのは今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.目上の人に対して、下記の件、了解しましたという言葉を使う人はいるが、正しくは下記の件、承知いたしましたです。
5.目上の人に対して、承知いたしました、明日14時に伺いますという言葉はあるが、了解しました、明日14時に伺いますという言い方はしません。

この言葉がよく使われる場面としては、「承知いたしました」という言葉を間違えて「了解しました」と表現している時などが挙げられます。

「了解しました」という言葉は敬語として目上の人に対して使えない言葉なので、「承知いたしました」を間違えて使っている可能性が高いです。

「了解しました」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「了解しました」ではなく、「承知いたしました」と表現するのが正しい使い方になります。

「承知いたしました」の例文

1.承知いたしました。明日の締切までに訂正して再度提出いたします。
2.ご購入いただいた商品の件、承知いたしました。在庫を確認次第すぐに新しいものと交換させていただきます。
3.日程変更の件承知いたしました。本人が戻り次第そのように伝えさせていただきます。
4.承知いたしました。本日中に見積書を作成し、メールに添付させていただきます。
5.山田様、予約キャンセルの件承知いたしました。くれぐれもお大事になってくださいませ。

この言葉がよく使われる場面としては、申し入れや頼みを聞き入れることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、目上の人に対してしか使えない言葉です。

「了解しました」と「承知いたしました」はどちらも相手の要求や行為を理解して認めたり許したりすることを表わしています。どちらを使うか迷った場合は、対等な関係な人に対しては「了解しました」を、目上の人に対しては「承知いたしました」を使うようにしましょう。

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