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【示す】と【表す】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「示す」(読み方:しめす)と「表す」(読み方:あらわす)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「示す」と「表す」という言葉は、どちらも何らかの方法で表現することを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「示す」と「表す」の違い

「示す」と「表す」の意味の違い

「示す」と「表す」の違いを分かりやすく言うと、「示す」は相手を中心に見た言い方、「表す」は自分を中心に見た言い方という違いです。

「示す」と「表す」の使い方の違い

一つ目の「示す」を使った分かりやすい例としては、「彼は私が言ったことに興味を示す」「誠意は行動で示す必要があるだろう」「彼女は私が提案したものに対して難色を示す」「彼女は身分証明書を示す」などがあります。

二つ目の「表す」を使った分かりやすい例としては、「私は悲しみを顔に表す」「ハトのシンボルは平和を表す」「部長への感謝の気持ちを言葉で表す」「メダルの月桂樹の葉は勝利を表す」などがあります。

「示す」と「表す」の使い分け方

「示す」と「表す」はどちらも何らかの方法で表現することを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「示す」はもともと外にあったものを相手に伝えることの場合に使うのが一般的で、相手を中心に見た言い方になります。

一方、「表す」は内から外に出して伝えることの場合に使うのが一般的で、自分を中心に見た言い方というのが違いです。

例えば、「地図で公園の場所を示す」は、公園はもともと外にあるもので、相手を中心にした表現なので「示す」が正しい使い方になります。

一方、「私は嬉しさを顔に表す」は嬉しさは感情なので、もともと身体の中にあるもので、それを外に出すことで相手に使い、自分を中心に見た表現なので「表す」が正しい使い方です。

「示す」と「表す」の英語表記の違い

「示す」を英語にすると「show」「display」「express」「say」となり、例えば上記の「彼女は身分証明書を示す」を英語にすると「She show me her identification card」となります。

一方、「表す」を英語にすると「show」「express」「signify」「represent」「symbolize」となり、例えば上記の「メダルの月桂樹の葉は勝利を表す」を英語にすると「The laurel leaves on the medal symbolize victory」となります。

「示す」の意味

「示す」とは

「示す」とは、相手によく分かるように出して見せたりすることを意味しています。

その他にも、指などで指して教えること、計器や時計などがある目盛りを指すこと、考えや気持ちなどが相手に伝わるように何かの方法で表して見せること、ある現象が物事の状態や傾向を表すことの意味も持っています。

「示す」の使い方

「バスの運転手に定期券を示す」「地図を出して駅の場所を示す」などの文中で使われている「示す」は、「相手によく分かるように出して見せたりすることや指などで指して教えること」の意味で使われています。

一方、「寒暖計が二十度を示す」「私は彼らに誠意を示す必要があるだろう」などの文中で使われている「示す」は、「計器や時計などがある目盛りを指すことや考えや気持ちなどが相手に伝わるように何かの方法で表して見せること」の意味で使われています。

「示す」は複数の意味を持っている動詞です。ただし、意味は複数あるものの、相手に分かるように見せるという部分は共通していると覚えておきましょう。

「示す」の特徴

「示す」はもともと外にあったものを相手に伝える場合に使うのが一般的で、相手を相手を中心に見た表現となっているのが特徴です。

「示す」の類語

「示す」の類語・類義語としては、人に分かるように示すことを意味する「見せる」、ある状態を示すことを意味する「呈する」などがあります。

「表す」の意味

「表す」とは

「表す」とは、心に思っていることや考えていることなどを表情や言葉などで表現することを意味しています。その他にも、ある特定の意味を伝え示すことの意味も持っています。

「表す」の読み方

「表す」は同じ読み方の別漢字表記である「現す」や「顕す」がありますが、意味は少し異なっているので混同しないように注意しましょう。

「表す」の使い方

「私は喜びを顔に表す」「言葉に表すのはとても難しいです」などの文中で使われている「表す」は、「心に思っていることや考えていることなどを表情や言葉などで表現すること」の意味で使われています。

一方、「花言葉で愛情を表すのは赤いバラです」「青信号は進めを表す」などの文中で使われている「表す」は、「ある特定の意味を伝え示すこと」の意味で使われています。

「表す」は二つの意味を持つ言葉ですが、広く一般的に使われているのは心に思っていることや考えていることなどを表情や言葉などで表現することの意味です。ある特定の意味を伝え示すことは限定的な場面で使う言葉になります。

「表す」の特徴

「表す」は内から外に出して伝えることの場合に使うのが一般的で、感謝や怒りなどので自分の気持ちを相手に伝える場合に使います。また、自分を中心に見た言い方であるというのが特徴です。

「表す」の類語

「表す」の類語・類義語としては、心理的や感情的などの内面的なものを感性的形象として客観化することを意味する「表現」、思想や観念などを具体的な形で表すことを意味する「体現」、心の中にあるものが外に表れることを意味する「表出」などがあります。

「示す」の例文

1.ここから先の区間に進むためには、社員証を示す必要があります。
2.外国人の方に東京タワーの場所を聞かれたので、地図を出して示す。
3.寒暖計が5度を示すので、暖を取るためにストーブをつけました。
4.口だけでは何とでも言えるので、言葉で示すのではなく行動で示してほしいです。
5.気圧配置が今年の暖冬を示すといっても過言ではないだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、相手によく分かるように出して見せたりすることを表現したい時などが挙げられます。

その他にも、指などで指して教えること、計器や時計などがある目盛りを指すこと、考えや気持ちなどが相手に伝わるように何かの方法で表して見せること、ある現象が物事の状態や傾向を表すことを表現したい時にも使います。

例文1の「示す」は相手によく分かるように出して見せたりすること、例文2の「示す」は指などで指して教えることの意味で使っています。

例文3の「示す」は計器や時計などがある目盛りを指すこと、例文4の「示す」は考えや気持ちなどが相手に伝わるように何かの方法で表して見せること、例文5の「示す」はある現象が物事の状態や傾向を表すことの意味で使っています。

「表す」の例文

1.ここから見える広大な眺めは、私の筆で表すことはできません。
2.本の題名が内容を表すとは限らないので、しっかりとレビューを見てから購入した方がいいだろう。
3.開幕から10試合目にしてやっとホームランを打った彼は、安堵の表情を表す。
4.右も左も分からなかった私に基礎を教えてくれた、社長に対しての深い感謝の気持ちは、言葉で表すことはできません。
5.赤は危険を表すので、この先は注意して進んだ方がいいだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、心に思っていることや考えていることなどを表情や言葉などで表現することを表現したい時などが挙げられます。その他にも、ある特定の意味を伝え示すことを表現したい時にも使います。

例文1から例文4の「表す」は心に思っていることや考えていることなどを表情や言葉などで表現すること、例文5の「表す」はある特定の意味を伝え示すことの意味で使っています。

「示す」と「表す」はどちらも何らかの方法で表現することを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、相手を中心に見た表現なのが「示す」、自分を中心に見た表現なのが「表す」と覚えておきましょう。

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