【起こす】と【興す】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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同じ「おこす」という読み方の「起こす」と「興す」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「起こす」と「興す」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。



「起こす」と「興す」の違い

「起こす」と「興す」の意味の違い

「起こす」と「興す」の違いを分かりやすく言うと、「起こす」とは横になっているものを立たせること、「興す」とは衰えていたものを再び勢いづかせることという違いです。

「起こす」と「興す」の使い方の違い

一つ目の「起こす」を使った分かりやすい例としては、「寝ている娘を起こす」「水力を利用して電気を起こす」「富士山が噴火を起こす」「彼に対して拒絶反応を起こす」「明日の朝5時に起こしてください」などがあります。

二つ目の「興す」を使った分かりやすい例としては、「国を興す決心をした」「町興しのために雪祭りを開催する予定です」「新たに事業を興すことを考えている」「地域産業を興す計画があります」「私は会社を興す決心をした」などがあります。

「起こす」と「興す」の使い分け方

「起こす」と「興す」は同音の言葉ですが、使い方に少し違いがあります。

「起こす」は横になっているものを立たせること、目を覚まさせること、今までなかったものを新たに生じさせること、物事を新しく始めること、からだの働きがある状態を示すことの意味を持っており、様々な場面で使うことができます。

一方、「興す」は「町を興す」「村を興す」などように衰えていたものを再び勢いづかせることや、「事業を興す」「会社を興す」などように新しく物事を始めることの意味を持っており、限定的な場面で使う言葉です。

「会社を起こす」と「会社を興す」は両方使える

「会社をおこす」のように新しく物事を始めることの意味で使う場合は、「起こす」と「興す」好きな方を使っても問題ありません。

「起こす」と「興す」の英語表記の違い

「起こす」を英語にすると「raise」「wake up」「begin」「establish」となり、例えば上記の「明日の朝5時に起こしてください」を英語にすると「Please wake up me at five tomorrow morning」となります。

一方、「興す」を英語にすると「establish」「build」となり、例えば上記の「会社を興す」を英語にすると「I establish a company」となります。

「起こす」の意味

「起こす」とは

「起こす」とは、横になっているものを立たせることを意味しています。その他にも、目を覚まさせること、今までなかったものを新たに生じさせること、物事を新しく始めること、からだの働きがある状態を示すことの意味も持っています。

表現方法は「行動を起こす」「書き起こす」「文字に起こす」

「行動を起こす」「書き起こす」「文字に起こす」「事を起こす」「起こす時刻」などが、起こすを使った一般的な言い回しになります。

「起こす」の使い方

「転んでいる子供を起こして上げる」「学校へ行く時間なので寝ている息子を起こす」などの文中で使われている「起こす」は、「横になっているものを立たせることや目を覚まさせること」の意味で使われています。

一方、「太陽光を利用して電気を起こす」「友人達と会社を起こすことにしました」「やる気を起こす努力をしている」などの文中で使われている「起こす」は、「今までなかったものを新たに生じさせること、物事を新しく始めること、からだの働きがある状態を示すこと」の意味で使われています。

また上記以外にも、表面に現れるようにすることや速記や録音の音声などを文字化することの意味も持っており、「畑を起こして農業を始める」「講演の内容を原稿に起こす」などのように使います。

「起こす」は複数の意味を持っているため、様々な場面で使うことが出来る言葉と覚えておきましょう。

「起こす」の対義語

「起こす」の対義語・反対語としては、力を加えて立っている状態のものを横にすることを意味する「倒す」があります。

「起こす」の類語

「起こす」の類語・類義語としては、倒れたり横になっているものを引っ張って起こすことを意味する「引き起こす」、ある事が原因となって他の事を引き起こすことを意味する「誘発」、 新たにものを作ることを意味する「作り出す」などがあります。

「興す」の意味

「興す」とは

「興す」とは、衰えていたものを再び勢いづかせることを意味しています。その他にも、新しく物事を始めることの意味も持っています。

表現方法は「事業を興す」「企業を興す」「国を興す」

「事業を興す」「企業を興す」「国を興す」「会社を興す」「家を興す」などが、「興す」を使った一般的な言い回しになります。

「興す」の使い方

「寂れている地元の産業を興すことにした」「町興しのために夏祭りを開催する予定です」などの文中で使われている「興す」は、「衰えていたものを再び勢いづかせること」の意味で使われています。

一方、「新会社を興すために人手を集めている」「彼は若干20歳で自分の会社を興したやり手です」などの文中で使われている「興す」は、「新しく物事を始めること」の意味で使われています。

「興す」は「町を興す」のように衰えていたものを再び勢いづかせる場合と、「会社の興す」のように新しく物事を始める場合にしか使わない言葉になります。広い意味で使う言葉ではないので見かけることも少ないでしょう。

「興す」の対義語

「興す」の対義語・反対語としては、滅亡させることを意味する「滅ぼす」があります。

「興す」の類語

「興す」の類語・類義語としては、組織や制度などを新しく作ることを意味する「設立」、組み立てて築くことを意味する「構築」、財産や体制などを作り上げることを意味する「築き上げる」などがあります。

「起こす」の例文

1.台風の影響で店の看板が倒れていたので、起こして元通りにする。
2.今日から学校が始まるのに息子がいつまで経っても起きてこないため、部屋まで行って起こす。
3.弊社はサービス内容をより進化したもにして、日本の飲食業界に革命を起こすことを狙っている。
4.一人で会社を起こすには勇気がいるので、学生時代の友人達に起業の話を持ち掛けました。
5.大人見ると拒絶反応を起こすのは、幼少期に虐待されていたからだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、横になっているものを立たせることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、目を覚まさせること、今までなかったものを新たに生じさせること、物事を新しく始めること、からだの働きがある状態を示すことを表現したい時にも使います。

例文1は横になっているものを立たせること、例文2は目を覚まさせること、例文3は今までなかったものを新たに生じさせること、例文4は物事を新しく始めること、例文5はからだの働きがある状態を示すことの意味で使っています。

「興す」の例文

1.新しい事業を始めることで、寂れている町を興す計画を立てています。
2.家を興すために、優秀な男性を娘の養子として迎えることにしました。
3.新しい事業を興したいが、人手と資金が足りないので途方に暮れています。
4.大学時代の友人達と新しく会社を興すことにしたので、会社経営について勉強しています。
5.彼は新しく会社を興したもののリーマンショックで不景気になり、わずか3年で倒産してしまいました。

この言葉がよく使われる場面としては、衰えていたものを再び勢いづかせることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、新しく物事を始めることを表現したい時にも使います。

例文1と例文2は衰えていたものを再び勢いづかせることの意味で、例文3から例文5は新しく物事を始めることの意味で使っています。

「起こす」と「興す」という言葉は、どちらも「おこす」と読みますが使い方が少し違います。どちらの言葉を使うか迷った場合は、横になっているものを立たせることを表現したい時は「起こす」を、衰えていたものを再び勢いづかせることを表現したい時は「興す」を使うと覚えておきましょう。

また、新しく物事を始めることの意味の場合は、「起こす」と「興す」どちらを使っても問題はありません。

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