【重用】と【重宝】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た意味を持つ「重用」(読み方:ちょうよう)と「重宝」(読み方:ちょうほう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「重用」と「重宝」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。



重用と重宝の違い

重用と重宝の意味の違い

重用と重宝の違いを分かりやすく言うと、重用とは人を重く用いることを意味し、重宝とは役に立つや大切にすることを意味するという違いです。

重用と重宝の使い方の違い

一つ目の重用を使った分かりやすい例としては、「なぜ社長が彼をこんなに重用するのか分からない」「その俳優は名子役として重用されていた」「若手社員を重用する会社です」「交渉力が認められ重用される」などがあります。

二つ目の重宝を使った分かりやすい例としては、「何かと重宝するアウトドアジャケットです」「これは通勤や通学にも重宝するアイテムです」「頂き物のペンが重宝している」「職場で重宝される女性の特徴」などがあります。

重用と重宝の使い分け方

重用と重宝という言葉は、音の響きが似ており、「新入社員を重用する」「新人社員を重宝する」など似た表現をするため混同される傾向がありますが、意味や使い方は異なります。

重用とは、人を重んじて重要な役に用いることを意味し、専ら人に対して使われる言葉です。「新入社員を重用する」とは、経験の少ない新入社員であっても能力を認め、重要な職務に就かせることを表します。

重宝とは、便利で役に立つことを意味し、「重宝するアイテム」のように物に対して使われることが多い言葉です。また、重宝には「貴重なものとして大切にする」という意味もあり、人に対して使うこともあります。「新入社員を重宝する」とは、 新入社員を大切に育てることを表しています。

重用と重宝の英語表記の違い

重用を英語にすると「promotion to responsible post」「give a person an important post
」となり、例えば上記の「こんなに重用する」を英語にすると「give a person such an important post」となります。

一方、重宝を英語にすると「convenient」「useful」「treasure」となり、例えば上記の「何かと重宝」を英語にすると「very useful in a variety of ways」となります。

重用の意味

重用とは

重用とは、その人を重んじて、重要な役に用いることを意味しています。

重用の読み方

重用の読み方は「ちょうよう」の他に「じゅうよう」があります。どちらの読み方でも間違いではありませんし、もともとは「じゅうよう」と読まれる言葉でしたが、一般に「ちょうよう」と読まれることが多い言葉です。

表現方法は「重用する」「重用される」「重用した」

「重用する」「重用される」「重用した」などが、重用を使った一般的な言い回しです。

重用の使い方

重用を使った分かりやすい例としては、「年齢に関係なく有能な社員を重用する」「宝塚退団後は女優として重用される」「多くの知識を獲得した者が重用された時代だった」「監督はダイナミックなランナーを重用する」などがあります。

その他にも、「菅原道真は天皇に重用され右大臣になった」「武田信玄は山本勘助を重用した」「家臣として重用される」「旧知の人材を重用する」「あなたを重要な使用人として重用するつもりです」などがあります。

重用という言葉は、文字通り「重く用いること」を意味し、人を重んじて重要な地位に取り立てることを表します。

「有能な社員を重用する」の意味

上記の例文の「有能な社員を重用する」は、その人の能力を認めて重要視し、重要な職務に就かせて用いることを表現しています。

重用の類語

重用の類語・類義語としては、多くの人の中から選び出して役目につけることを意味する「抜擢」、大勢の中から特に選び出して用いることや抜擢することを意味する「取立てる」、人を官職などに取り立てることを意味する「登用」、最も信用し頼みにしている部下を意味する「右腕」などがあります。

重宝の意味

重宝とは

重宝とは、便利で役に立つこと、便利なものとして常に使うことを意味しています。

その他にも、貴重なものとして大切にすること、貴重な宝物の意味も持っています。

重宝の読み方

重宝の読み方は二通りあり、「ちょうほう」の他に「じゅうほう」とも読みますが、一般的に「ちょうほう」と読まれています。また、「じゅうほう」と読んだ場合は「貴重な宝物」の意味となり、「便利で役立つこと」「大切にすること」の意味にはなりません。

表現方法は「重宝がられる」「重宝しそう」「重宝する」

「重宝がられる」「重宝しそう」「重宝する」「重宝できる」「重宝したい」などが、重宝を使った一般的な言い回しです。

重宝の使い方

「もらった品は重宝しているよ」「電子辞書は重宝で手放せない」「それは何かと重宝だ」「彼女はどこでも重宝がられる」「冷凍ポテトはお弁当の食材にも重宝する」「寒い時期に重宝できるアウターです」などの文中で使われている重宝は、「便利で役に立つこと」の意味で使われています。

一方、「この湧水池は住民から重宝されていた」「親の七光りで会社に重宝される人だ」などの文中で使われている重宝は「大切にすること」の意味で、「これが先祖代々伝わる重宝です」「青森県重宝を調べる」などの文中で使われている重宝は「貴重な宝物」の意味で使われています。

重宝という言葉の原義は「貴重な宝物」ですが、「便利で役立つこと」「貴重なものとして大切にすること」の意味も持ち、こちらの意味で使われることが多くなっています。便利で役立つことの意味は、同音の「調法」という言葉と混同されて、同じ意味を持つようになったと言われています。

重宝という言葉を用いた諺には「口は重宝」「重宝を懐く者は夜行せず」があります。

「口は重宝」の意味

「口は重宝」とは、口は便利なもので、口先だけなら何とでも言えることを表す言葉です。この諺の重宝は、便利で役立つこと、便利なものとして使うこと、の意味です。

「重宝を懐く者は夜行せず」の意味

「重宝を懐く者は夜行せず」とは、貴重な宝物を持つ者は夜道を歩くようなら危険な真似をしないことを意味し、大きな目的を抱く者は、その身を大切にして軽率な行動をしないことのたとえです。この重宝は、貴重な宝物の意味で使われています。

「重宝させていただきます」は誤り

重宝という言葉を用いた誤った言い回しには「重宝させていただきます」があります。これは重宝していることを丁寧に表現したつもりで使われていますが、まわりくどい表現になるので「重宝しております」などと表現しましょう。

重宝の類語

重宝の類語・類義語としては、目的を果たすのに都合のよいことを意味する「便利」、簡単で便利なことや手軽なことを意味する「簡便」、実際の用に適するさまを意味する「実用的」、財産となる価値の高い物品や宝物を意味する「財宝」などがあります。

重用の例文

1.この会社の仕事が出来る人は、大事に重用される人と便利に使い倒される人に二極化していると感じる。
2.その演技派俳優は出演した映画で高評価を得て、今では頼れる名脇役として重用されるようになった。
3.明智光秀が信長に重用されたのは、武将としてだけでなく外交官としての側面も大きかった。
4.平安時代の末期、朝廷は僧兵らの圧力に対抗するために武士を重用したため、武士の影響力が高まった。
5.その人の能力よりも地縁や血縁などの縁故者を重用する考えは、今も残っていると思います。

この言葉がよく使われる場面としては、重く用いること、重要な地位に取り立てることを表現したい時などが挙げられます。

例文5にある、親族の縁や地縁などの縁がある縁故者を重用する考え方や、物の道理よりも縁故を優先する考え方を「縁故主義」と言います。能力を度外視することになることになり、また、偏った思想に陥りやすいなどのデメリットがあるイデオロギーです。

重宝の例文

1.これからの季節に重宝しそうな羽織物を、通りすがりのお店で見つけて衝動買いしてしまった。
2.作り置きのできる一品として重宝される酢漬けは、塩漬けよりも塩分が少なく体にも良いお料理です。
3.彼女は仕事が出来るうえに周りの雰囲気を良くしてくれるので、職場で重宝がられる存在だ。
4.変化の激しい時代にも関わらず、ベテラン社員を重宝がる慣例主義の会社にいることに不安を覚える。
5.このお寺に残されている観音像は、地方仏師の貴重な作品として県重宝に指定されています。

この言葉がよく使われる場面としては、便利で都合のよいものと感じて使うこと、貴重なものとして大切にすること、貴重な宝物、を表現したい時などが挙げられます。

例文1や例文2にある重宝は、便利で都合の良いさまの意味で使われています。例文3や例文4の重宝は貴重なものとして大切にすることの意味であり、「重宝がる」とは大事に振る舞うさまを表す言葉です。例文5にある重宝は、貴重な宝物の意味で使われています。

重用と重宝という言葉は、音の響きが似ており混同して使われる言葉ですが、意味は異なります。どちらの言葉を使うか迷った場合、人を重んじて重要な役に用いることを表現をしたい時は「重用」を、便利で役に立つことや貴重で大切にすることを表現をしたい時は「重宝」を使うようにしましょう。

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