【警察駄々】と【警察沙汰】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「警察駄々」(読み方:けいさつだだ)と「警察沙汰」(読み方:けいさざた)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「警察駄々」と「警察沙汰」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




警察駄々と警察沙汰の違い

警察駄々は警察沙汰の間違い

警察駄々と警察沙汰の違いを分かりやすく言うと、警察駄々とは警察沙汰の間違った使い方、警察沙汰とは警察が介入しなけば物事が解決しない事態になることです。

警察駄々は誤字

一般的には警察駄々という言葉は存在しません。読み方が似ていることから、警察沙汰のことを間違えて警察駄々を使っている人がほとんどです。

警察沙汰は正しい日本語

正しい言葉である警察沙汰を使った分かりやすい例としては、「面倒を起こして警察沙汰にはなりたくない」「彼は若い頃飲酒運転で警察沙汰を起こしたことがある」「警察沙汰にするのだけは簡便してください」「私はこの出来事を警察沙汰にするつもりはありません」などがあります。

警察沙汰という言葉はあっても、警察駄々という言葉は存在しません。同時に警察沙汰という単語の意味について「警察が介入しなけば物事が解決しない事態になること」と覚えておきましょう。

警察沙汰の英語表記

警察沙汰を英語にすると「a matter for the police」「reported to the police」となり、例えば上記の「私はこの出来事を警察沙汰にするつもりはありません」を英語にすると「I am not going to have this incident reported to the police」となります。

警察駄々の意味

警察駄々とは

警察駄々とは、警察沙汰の間違った使われ方です。

警察駄々という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、警察沙汰と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

警察駄々と間違えやすい理由

警察駄々と警察沙汰を間違えてしまう理由としては、「だだ」と「ざた」の発音が非常に似ているため勘違いして覚えてしまっているのが原因です。

駄々は子供などが甘えてわがままを言うことを意味しており、警察がわがままを言うという全く意味の違う言葉になってしまうため、間違えないように注意しましょう。

警察駄々は主にSNS上で間違えてる人が多く、Twitterのトレンド入りするほど話題になっていました。また、ネット上ではこんな間違えをするのはありえないという意見が多数上がってたのも事実です。

警察沙汰の意味

警察沙汰とは

警察沙汰とは、警察が介入しなけば物事が解決しない事態になることを意味しています。

表現方法は「警察沙汰になる」「警察沙汰を起こす」「警察沙汰にする」

「警察沙汰になる」「警察沙汰を起こす」「警察沙汰にする」などが、警察沙汰を使った一般的な言い回しになります。

警察沙汰の使い方

警察沙汰を使った分かりやすい例としては、「彼女は万引きで警察沙汰になったことがある」「警察沙汰にしなかったのは懸命な判断です」「できることなら警察沙汰になるのは避けたいです」「娘が警察沙汰を起こしたことは何回かあります」などがあります。

警察沙汰は国民の安全や公安の治安維持を目的をする行政機能のことを意味する警察と、問題となるような事件のことを意味する沙汰が合わさり、警察が介入しなけば物事が解決しない事態になることを意味する言葉です。

警察沙汰という言葉はテレビのニュースや新聞、SNSなど様々な場面で使われています。警察が介入しなけば物事が解決しない事態になった場合に使うため、マイナスなイメージを持つ言葉になります。

警察沙汰の類語

警察沙汰の類語・類義語としては、何らかの疑いで警察に一時拘留されることを意味する「警察のお世話になる」、争いごとのことを意味する「揉め事」、いざこざのことを意味する「トラブル」などがあります。

警察駄々の例文

1.警察駄々という言葉は存在しないので、おそらく警察沙汰の言い間違いだろう。
2.警察沙汰という言葉は警察が介入しなけば物事が解決しない事態になることで、警察駄々という言葉はない。
3.警察駄々という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.街で喧嘩をして警察駄々になるという言葉を使う人はいるが、正しくは街で喧嘩をして警察沙汰になるです。
5.警察沙汰になるのは避けたいという言葉はあるが、警察駄々になるのは避けたいという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、警察沙汰という言葉を間違えて警察駄々と表現している時などが挙げられます。

警察駄々という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、警察沙汰を間違えて使っている可能性が高いです。

警察駄々という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、警察駄々ではなく、警察沙汰と表現するのが正しい使い方になります。

警察沙汰の例文

1.被害者側も弁償さえしてくれれば、警察沙汰にする気はないようです。
2.警察沙汰にしたら人質に危害を加えると言われたので、犯人の言う事に従うしかありませんでした。
3.道端で肩がぶつかった人と口論をしていたら、警察沙汰になってしまった。
4.人気俳優が飲酒運転で警察沙汰になったことを事務所が隠していたため、世間から酷く非難された。
5.今度警察沙汰になったら少年院送りなので、二度と悪いことはしないと心掛けている。

この言葉がよく使われる場面としては、警察が介入しなけば物事が解決しない事態になることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、警察が介入しなけば物事が解決しない事態になる場合に使う言葉なため、マイナスなイメージで使う言葉です。

警察駄々と警察沙汰どちらを使うか迷った場合は、警察駄々は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の警察沙汰を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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