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【横紙破り】と【横車を押す】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「横紙破り」(読み方:よこがみやぶり)と「横車を押す」(読み方:よこぐるまをおす)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「横紙破り」と「横車を押す」という言葉は、どちらも無理に押し通すことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「横紙破り」と「横車を押す」の違い

「横紙破り」と「横車を押す」の意味の違い

「横紙破り」と「横車を押す」の違いを分かりやすく言うと、「横紙破り」とは行為だけなく自分に対しても使える、「横車を押す」とは行為に対してしか使えないという違いです。

「横紙破り」と「横車を押す」の使い方の違い

一つ目の「横紙破り」を使った分かりやすい例としては、「横紙破りな人は嫌いです」「横紙破りな若者を叱ることにしました」「彼女は横紙破りな人なのでクラスのみんなから嫌われている」などがあります。

二つ目の「横車を押す」を使った分かりやすい例としては、「彼は横車を押すようなことばかりしています」「あの人は人の話を聞かないでいつも横車を押している」などがあります。

「横紙破り」と「横車を押す」の使い分け方

「横紙破り」と「横車を押す」はどちらも無理に押し通すことを意味している言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「横紙破り」は行為だけなく人物にも使えるのに対して、「横車を押す」は行為にしか使えないというのが違いになります。

分かりやすい例を挙げると、「彼は横紙破りな人だ」「彼女は横紙破りな人です」などのように、直接人を指している場合は「横紙破り」しか使えません。

一方、「あの人は人の話を聞かないでいつも横車を押している」などのように人の行為対して使う場合は「横車を押している」を使うことができます。

「横紙破り」と「横車を押す」の英語表記の違い

「横紙破り」も「横車を押す」も直訳した英語はないのですが近い表現として、非論理的に行動することを意味する「acting illogically」があります。

「横紙破り」の意味

「横紙破り」とは

「横紙破り」とは、自分の思った通りを無理に押し通そうとすることを意味しています。

「横紙破り」の使い方

「横紙破り」を使った分かりやすい例としては、「横紙破りな人は嫌われやすいと思う」「横紙破りな人がとても苦手です」「横紙破りをするなんて言語道断です」「横紙破りが通るほど今の世の中あまくないです」などがあります。

「横紙破り」は自分の思った通りを無理に押し通そうとする行為やそれをする人を指す言葉です。そのため、マイナスなイメージで使うのが一般的です。

「横紙破り」の由来

「横紙破り」の語源は和紙です。横紙破りの紙は和紙のことを指しており、和紙は縦の漉き目通りに破るとすんなり破れるのですが、横から破ろうとする中々破れません。この和紙の性質を無視して、無理破るような行為が転じて、無理に押し通そうとすることを「横紙破り」というようになりました。

「横紙破り」の類語

「横紙破り」の類語・類義語としては、強引に自分の要求などを押し通すことを意味する「ごり押し」、強引に押しつけてやらせることを意味する「無理強い」、抵抗や反対を押しきって無理に物事を行うことを意味する「強引」などがあります。

「横車を押す」の意味

「横車を押す」とは

「横車を押す」とは、道理に合わないことを無理に押し通すことを意味しています。

「横車を押す」の使い方

「横車を押す」を使った分かりやすい例としては、「彼女は横車を押すようなことばかりしています」「相手の意見を全く聞かずに横車を押す」「息子の結婚に父親が横車を押す」「立場を利用して横車を押すのは辞めてください」などがあります。

「横車を押す」は道理に合わないことを無理に押し通すことを意味する慣用句です。そのため、マイナスなイメージで使うのが一般的になっています。

「横車を押す」を使う上で注意しなければいけないのが、人の行為にしか使えないという点です。

「横車を押す」の由来

「横車を押す」の語源は古く江戸時代と言われています。江戸時代前期の古今夷曲集(読み方:こきんいきょくしゅう)で「横に車」という言葉がでてきたり、江戸時代中期からは「横に車は押されぬ」という言い回しも使われるようになりました。

江戸時代には自動車がないので、この当時の車は人や馬が引くなどして荷物を運搬するための荷車のことを指しています。荷車は車輪がついてるため前後には簡単に動きますが、横に無理り押そうと動かしても動きません。

これが転じて、道理に合わないことや理不尽なことをを無理に押し通すことを「横車を押す」というようになりました。

「横車を押す」の類語

「横車を押す」の類語・類義語としては、ささいな欠点を見つけて大げさに咎めることを意味する「難癖を付ける」、言いがかりを付けることを意味する「いちゃもんを付ける」などがあります。

「横紙破り」の例文

1.社長の息子の横紙破りな行動を注意したら、次の人事異動で出向になってしまった。
2.上司の横紙破りについていけなくなったので、今月いっぱいで会社を辞めることにしました。
3.この会社で彼ほど横紙破りな人間はいないと私は常々思っている。
4.横紙破りなのは分かっているが、この案件については絶対に譲れません。
5.今の部長は横紙破りな人で強引に物事を決めるので、とても困っている。

この言葉がよく使われる場面としては、自分の思った通りを無理に押し通そうとすることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「横紙破り」はマイナスなイメージで使うのが一般的です。

「横車を押す」の例文

1.息子が横車を押すようなことばかりしているので、注意することにしました。
2.あの政治家は横車を押すことばかりしているのに、なぜ当選するのだろうか。
3.社長が横車を押して息子を常務にしたので、社内で不満が飛び交っている。
4.横車を押して方針を変えた結果、社員達が仕事をボイコットしてしまいました。
5.彼女は何かにつけて横車を押そうとするので、みんなから嫌われています。

この言葉がよく使われる場面としては、道理に合わないことを無理に押し通すことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「横車を押す」はマイナスなイメージで使うのが一般的です。

「横紙破り」と「横車を押す」はどちらも無理に押し通すことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、行為だけでなく人物に対しても使えるのが「横紙破り」、行為に対してしか使えないのが「横車を押す」と覚えておきましょう。

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