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【優美】と【優雅】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「優美」(読み方:ゆうび)と「優雅」(読み方:ゆうが)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「優美」と「優雅」という言葉は、どちらも上品で美しいさまを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




優美と優雅の違い

優美と優雅の意味の違い

優美と優雅の違いを分かりやすく言うと、優雅とは上品で美しいさまだけでなく、ゆとりがあることの意味も持つという違いです。

優美と優雅の使い方の違い

一つ目の優美を使った分かりやすい例としては、「彼女の優美な身のこなしに目を奪われる」「優美な紋様の食器を手に入れました」「優美なティーポットでお茶を愉しむ」「ステンドグラスが優美な空間を演出する」などがあります。

二つ目の優雅を使った分かりやすい例としては、「優雅なティータイムを愉しむ」「優雅な親子とは程遠い親子喧嘩の毎日です」「優雅な生活を夢見て結婚したのに」「独身貴族なんて優雅だね」「彼女は優雅な人で少し浮世離れしている」などがあります。

優美と優雅の使い分け方

優美と優雅という言葉は、どちらも上品で美しいさまを意味し、この意味では二つの言葉はほぼ同じように使われています。上記の例文の「優美な身のこなし」は「優雅な身のこなし」と言い換えることができます。

さらに優雅という言葉には、俗事から離れてゆとりのあることの意味も持っています。優美にはこの意味が無いため、上記の例文の「優雅なティータイムを愉しむ」の優雅を優美に置き換えることは出来ません。

優美と優雅という言葉を比較すると、優雅の方が広い意味を持ち一般的に使われています。これらが、優美と優雅という言葉の明確な違いです。

優美と優雅の英語表記の違い

優美も優雅も英語にすると「elegance」「grace」となり、例えば上記の「優美な身のこなし」を英語にすると「graceful motions」となります。

優美の意味

優美とは

優美とは、上品で美しいこと、しとやかで美しいことを意味しています。

優美の使い方

優美を使った分かりやすい例としては、「優美な枝垂れ桜柄の着物をレンタルする」「優美な曲線を描くテーブルに一目ぼれした」「優美なダンスに酔いしれる」「優美なシルエットのフレアスカートを買いました」「優美な香りのアロマです」などがあります。

その他にも、「バイオリンの優美な音色に感動する」「珍しい優美な鍵で扉を開ける」「優美な振り袖姿に魅了される」「柔らかで優美な物腰の若女将です」「フランス語に優美さを感じる」「優美な調度品が届きました」などがあります。

優美という言葉の「優」は上品で美しいことや柔らかいこと、「美」は見た目に素晴らしいことや形が良いことを表します。優美とは美的範疇の一つであり、品があって美しいことや、性質や動作がもの静かで上品であるさまを意味する言葉です。

表現方法は「優美な曲線」「優美なダンス」「優美な音色」

優美という言葉は、「優美な曲線」「優美なダンス」のように姿、形や動作などが落ち着いていて上品なさまを表します。また、「優美な音色」「優美な香り」などのように聴覚や嗅覚に訴える上品さを表す時にも用いられています。

優美の対義語

優美の対義語・反対語としては、低級で下品なことを意味する「俗悪」、品格や品性が劣ることや卑しいことを意味する「下品」、程度が低く趣味の悪いことを意味する「低俗」などがあります。

優美の類語

優美の類語・類義語としては、上品で優美なことを意味する「雅び」、あでやかで美しいさまや優美であるさまを意味する「嬋媛」、正しくととのっていて上品なさまを意味する「典雅」、あでやかで美しいことを意味する「優婉」、しとやかで美しいことを意味する「婉麗」などがあります。

優雅の意味

優雅とは

優雅とは、しとやかで気品があることを意味しています。

その他にも、俗事から離れてゆとりのあることの意味も持っています。

優雅の使い方

「優雅な立ち居振る舞いを心掛ける」「名家の優雅な親子は品が違う」「キャンバスに優雅なペガサスを描く」「紳士たるもの常に優雅たれ」などの文中で使われている優雅は、「しとやかで気品があること」の意味で使われています。

一方、「優雅な時間を過ごす」「優雅な生活を求めて山里に移住する」「優雅な専業主婦になりたい」「いつになったら優雅な暮らしができるのだろう」などの文中で使われている優雅は、「俗事から離れてゆとりのあること」の意味で使われています。

優雅という言葉は、上記の例文にあるように二つの意味を持っており、それぞれの意味で使われるため文脈により捉える必要があります。優雅の「雅」は、洗練されていて上品なことや、風流なことを表す漢字です。

「優雅な生活」の意味

上記の例文の「優雅な生活」とは、世俗のわずらわしい事柄や日常の雑事にとらわれることなく、ゆったりと落ち着いていて生活することを意味します。場合によっては、金銭的な余裕を表すこともあります。

表現方法は「優雅な人」「優雅だね」「優雅な暮らし」

「優雅な生活」以外では「優雅な人」「優雅だね」「優雅な暮らし」などが、優雅を使った一般的な言い回しです。

優雅の対義語

優雅の対義語・反対語としては、言動が下品であらあらしくて洗練されていないことを意味する「粗野」、言動が下品でいやしいことを意味する「野卑」、品がなく俗っぽいことを意味する「卑俗」などがあります。

優雅の類語

優雅の類語・類義語としては、上品で優美なさまや風雅なさまを意味する「雅やか」、高尚でみやびな趣のあることを意味する「風雅」、上品な趣があることを意味する「風流」、風流な味わいが雅致を意味する「雅趣」、気高く優雅なことや上品でなことを意味する「高雅」などがあります。

優美の例文

1.優美な姿を誇る富士山を眺めながら、温泉につかることができる宿泊施設です。
2.ブルグミュラーの優美な曲調が好きなので、いつか弾けるようになりたいです。
3.いつもは汚れ役をしているお笑いタレントが、優美なレースの衣装をまとう姿は別人のようだった。
4.私はいかにも優美なイメージの名前を付けられて、名前負けしているのがコンプレックスです。
5.優美なベリーダンスに憧れるけれど、あの衣装を着る勇気は絶対に持てない。

この言葉がよく使われる場面としては、上品で美しいこと、みやびやかなことを表現したい時などが挙げられます。

例文3で使われている優美は、楽曲の調子が美しく上品であることを表しています。優美という言葉は、姿や形や動作などの視覚に訴える美しさだけでなく、聴覚や嗅覚など他の五感に訴える上品さも表します。

優雅の例文

1.憧れの先輩は上品で、立居振る舞いが美しい優雅な人です。
2.気品あふれる優雅な母娘が営むティールームで、静かに過ごすひと時が癒しの時間です。
3.ヨーロッパの宮殿や貴族のお屋敷を訪れると、優雅な一族の生活を肌で感じることができます。
4.本気で歌手を目指している友人は、優雅な生活とは程遠い質素な生活を送っている。
5.ママ友付き合いで毎日のようにランチしてるのことが夫にバレて、「優雅だね」と嫌味を言われた。

この言葉がよく使われる場面としては、しとやかで気品があること、俗事から離れてゆとりのあることを表現したい時などが挙げられます。

例文1や例文2で使われている優雅は、しとやかで気品があることの意味で使われています。例文3から5で使われている優雅は、世俗のわずらわしい事柄から離れてゆとりのあることを意味します。

優美と優雅という言葉は、どちらも品格があって美しい様子を意味します。さらに優雅には、世俗のわずらわしい事柄から離れてゆとりのあることの意味もあることを覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
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