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【曰く】と【云く】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「いわく」という読み方の「曰く」と「云く」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「曰く」と「云く」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「曰く」と「云く」の違い

「曰く」と「云く」の意味の違い

「曰く」と「云く」の違いを分かりやすく言うと、「曰く」と「云く」は意味や使い方の違いはなく、どちらを使っても同じです。

「曰く」と「云く」の使い方の違い

一つ目の「曰く」を使った分かりやすい例としては、「この家は曰く付きの物件らしいです」「曰くのありそうな古い棚がある」「先生曰くこの問題は入試で出やすいらしい」「彼曰く東京で地震があったらしい」などがあります。

二つ目の「云く」を使った分かりやすい例としては、「先生云く今日やる問題は大学入試に出やすいらしいです」「祖父の家には云くのありそうな人形が置いてある」などがあります。

「曰く」と「云く」の使い分け方

「曰く」と「云く」は言うことには意味で使う場合は、使い方の違いはなくどちらを使っても同じになります。あえて違いを挙げるならば、「曰く」には「曰く付きの物件」「曰くのある人物」など、隠れた事情や理由があることの意味でも使うという点です。

「曰く」と「云く」の英語表記の違い

「曰く」も「云く」も英語にすると「a reason」「say」となり、例えば上記の「彼曰く東京で地震があったらしい」を英語にすると「He says there was an earthquake in Tokyo」となります。

「曰く」の意味

「曰く」とは

「曰く」とは、隠れた事情や理由があることを意味しています。その他にも、言うことにはという意味も持っています。

「曰く」の使い方

「これに関しては曰く言い難いため説目には時間がかかる」「このマンションは曰く付きの物件らしいです」などの文中で使われている「曰く」は、「隠れた事情や理由があること」の意味で使われています。

一方、「彼女曰く今週は雨が降るそうです」「先生曰く小テストは中止になったらしい」などの文中で使われている「曰く」は、「言うことには」の意味で使われています。

「曰く」は隠れた事情や理由があることと、言うことにはという二つの意味を持つ言葉ですが、どちらの意味でも使われています。

また、「曰く」は古文や漢文などでも使われるとても古い言葉になります。

「曰く」の漢字には注意

「曰く」の「曰」という漢字は「日」と似ていますが、違う漢字なので間違えないようにしましょう。「曰」は真ん中の棒がくっついていないのが特徴です。

「曰く言い難し」「曰く付き」の意味

「曰く」を使った有名な言葉としては、簡単には説明できないことを意味する「曰く言い難し」(読み方:いわくいいがたし)、何かよくない経緯や込み入った事情のあることを意味する「曰く付き」などがあります。

表現方法は「先生曰く」「彼曰く」「本人曰く」

「先生曰く」「彼曰く」「本人曰く」「友達曰く」などが、「曰く」を使った一般的な言い回しになります。

「曰く」の類語

「曰く」の類語・類義語としては、物事の起こりのことを意味する「由緒」、特定の事柄の一部始終や古くから語り伝えられた話をすることを意味する「物語」、伝えたい言葉を他の人に取り次いでもらうことを意味する「言伝」(読み方:ことづて)などがあります。

「云く」の意味

「云く」とは

「云く」とは、言うことにはを意味しています。

「云く」の使い方

「云く」を使った分かりやすい例としては、「友人云くあの子には彼氏がいるらしい」「母親云く昔は動物が好きな子だったらしいです」「受け付けの人云く社長はもう少しで戻るそうだ」などがあります。

「云く」は他人の言葉を引いて述べる際に使い、言う事にはという意味を持つ言葉になります。また、「云く」は古語であるため、現代においてはあまり使われていません。

「云く」の特徴としては、誰かから聞いた事柄を誰かに言い伝える場合に使う言葉で、主体性がないということです。そのため、自分の意見など主体性があるものを伝える場合は、「言う」を使うのが適しています。

表現方法は「先生云く」「本人云く」「彼云く」

「先生云く」「本人云く」「彼云く」などが、「云く」を使った一般的な言い回しになります。

「云く」の類語

「云く」の類語・類義語としては、言葉を口にお出しになることを意味する「仰る」、言葉を口に出すことを意味する「物言う」、言うの謙譲語を意味する「申し上げる」などがあります。

「曰く」の例文

1.お金がないので曰く付きの物件に住むことにしたが、夜にテレビが勝手についたりして安心して眠ることができません。
2.彼は曰くのある人物らしいので、接する時は十分に注意しよう。
3.父親曰く、小さい頃は外で遊ぶのが大好きで、毎日公園で暗くなるまで遊ぶ子だったらしいです。
4.彼は打撃の成績も優秀だが、本人曰く打撃は苦手で守備が得意らしい。
5.塾の先生曰く、もう少し点数を上げないとと志望校には受からないらしいので、勉強を頑張ることにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、隠れた事情や理由があることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、言うことにはを表現したい時にも使います。

例文1と例文2の「曰く」は隠れた事情や理由があることの意味で使っており、例文3から例文5の「曰く」は言うことにはの意味で使っています。

「云く」の例文

1.本人云く、今作品をもって芸能活動を一時休止するらしいです。
2.母親云く、昔は外で遊ぶのが嫌いで家の中でテレビを見てる方が多かったらしいのだが、今では毎週キャンプに行くほどのアウトドアになっている。
3.先生云く、今年の倍率は例年よりも高いらしいので、必死に勉強しなければならない。
4.メンバー云く、彼は5人の中で最も嘘をつくのが下手な性格らしいです。
5.監督云く、この作品がこのシリーズの最終作らしいです。

この言葉がよく使われる場面としては、言うことにはを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように「云く」は他人の言葉を引いて述べる際に使います。

「曰く」と「云く」はどちらの言葉を使うか迷った場合、言うことには意味しており、使い方に違いはないので好きな方を使っても問題ありません。また、隠れた事情や理由があることを表現したい場合は「曰く」を使うようにしましょう。

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