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【逐次】と【逐一】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「逐次」(読み方:ちくじ)と「逐一」(読み方:ちくいち)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「逐次」と「逐一」という言葉は、どちらも順を追って次々と何かを成すことを意味するという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




逐次と逐一の違い

逐次と逐一の意味の違い

逐次と逐一の違いを分かりやすく言うと、逐次は順を追って次々と物事が成される様子を意味していて、逐一は順を追って一つ残らず取り上げることを意味しているという違いです。順を追うという意味は同じですが逐一は一つ残らずという意味が含まれます。

逐次と逐一の使い分け方

逐次というのは、副詞として使用される言葉です。副詞というのは、文章中で他の言葉を詳しく説明する役割を持っている語のことです。逐次とは、物事が順を追って次々と行われていく様子を意味した言葉であると言えます。

例えば「逐次仕事を片付けていく」などのように使用される言葉で、これは「順番に次々と仕事を片付けていく」という意味になります。また、決まった規則で発行される新聞や雑誌については「逐次刊行物」と呼ばれたりします。

毎日発行される新聞や、毎月決められた日に発売する雑誌などは、順番が入れ替わったりすることがありません。8月号の次は9月号、その次は10月号というように、順番に次々と発行されるものです。そのことから、これらを「逐次刊行物」と表現します。

一方の逐一という言葉は、副詞的に使用されることもありますが、単語としても使用されるものです。この言葉は、順番を追って、一つ残らず全て取り上げるという意味を持つ表現です。何から何まで全部という意味だと覚えておくようにしましょう。

ビジネスシーンなどでもよく使用される言葉で、「逐一報告を怠らないように」などのように使われます。これは「順を追って、一つ残らず全部報告するように」という意味の言葉です。

逐次と逐一は、順を追って次々と、という意味合いでは同じものですが、逐次については、順番に物事が成されることを意味していて、逐一は、一つ残らず全部という意味を含む言葉であるという違いがあると考えます。

逐次の意味

逐次とは

逐次とは、順を追って次々に物事が成される様子を意味しています。

逐次という言葉は、副詞として使用されているものです。ここで言うところの副詞というのは、文章の中で他の言葉を詳しく説明する役割を持っている言葉のことです。逐次という言葉は他の言葉の説明として用いられる語であるということです。

逐次の語源

逐次の「逐」という字は、追う、順に従う、順を追って進むという意味を持つ漢字です。「次」という字は、順序や順番を示す意味を持ちます。つまり、漢字の持つ意味で考えても、逐次は順を追って順番に物事が行われることを意味しているとわかります。

逐次の使い方

逐次という言葉は例えば「逐次、担当の者が向かいます」などのように使用されます。この例文は「順を追って担当の者が向かいます」という意味を持ちます。順番に物事が達成されていく様子や、次々とスムーズに物事が成される様子を意味しているものです。

「逐次刊行物」の意味

その他にも、逐次の意味がわかりやすい例としては、新聞や雑誌など、規則正しく刊行される出版物について「逐次刊行物」と呼んだりします。順を追って規則正しく発売されるものを表現している言葉であると覚えておくようにしましょう。

「逐次報告」の意味

また、逐次はビジネスシーンなどでも使用される言葉で、「逐次報告をするように」などの表現で使われます。これは「順を追って報告をするように」という意味の表現です。手順や順序が大切な仕事の場合などに使用されます。

逐次の類語

逐次の類語・類義語としては、「順々に」(読み方:じゅんじゅんに)、「順繰りに」(読み方:じゅんぐりに)、「順次」(読み方:じゅんじ)などがあります。

逐次の「次」という字を使った別の単語としては、会合や儀式などでの座席の順序を意味する「席次」、書物の内容を示した見出しを順序立てて書いたものを意味する「目次」、物事が行われる際の一定の順序を意味する「次第」などがあります。

逐一の意味

逐一とは

逐一とは、順を追って一つ残らず取り上げていくことや、何から何まで全部ということを意味しています。逐一という言葉単体でも使用されますし、文脈によっては副詞的に使われることもある言葉です。

逐一の使い方

逐一の使い方としては、順を追うことによって一つ残らず全てを取り上げるという意味を持つ言葉です。何から何まで残すところなく全部という意味だと覚えておくようにしましょう。

「逐一報告」の意味

例えば「逐一報告をしてください」という例文で考えると、これは「いちいち全部のことを順を追って報告してください」という意味になります。

逐一の語源

逐一の「逐」という字は、前述の通り、追う、順に従う、順を追って進むという意味を持つ漢字です。「一」という字は、ひとつにする、全て、全部という意味で使用されています。

つまり、漢字の意味だけで考えても逐一とは「順を追って全部」という意味になります。

逐一の類語

逐一の類語・類義語としては、「一つ一つ」「いちいち」「隅から隅まで」などがあります。

逐一の「一」という字を使った別の単語としては、めったにないがごく稀にあることを意味する「万一」、ひとめぐりすることを意味する「一巡」、十分ではないが一通りということを意味する「一応」などがあります。

逐次の例文

1.今回の事案については、逐次報告をするようにお願いします。
2.新人はマニュアルに従って逐次処理をするようにしてください。
3.ミスを見つけたら、逐次修正を行うようにします。
4.身体測定は、低学年から逐次、クラスごとに保健室で行います。
5.我が社では、今年度から逐次的に研修を行うことになったそうだ。
6.プログラミング言語の教科書を開いてみると、命令列は逐次的に実行されるよう記述される云々、これが日本語なのかと頭を抱えた。
7.顔が広い彼についていったことで、交友の場で逐次的に関係性が広がっていく様を目の当たりにして人脈を広がりかたを学べたように思った。
8.完成したソフトウエアの動作に問題があったため、ソフトウエアを起動しつつ、問題があったところを逐次修正してその問題を解決した。
9.今度入った新人社員のひとりは外国人出身で、勝手に自分の判断で決めてしまうことがあったものだから、わたしに逐次報告をするように注意をしている。
10.講演会の会場でわたしは逐次通訳の傍にいたのだが、彼女は外国人が話していることを非常に早いスピードでメモをしていたのでとても驚いた。

この言葉がよく使われる場面としては、順を追って次々に物事が成される様子や、順番に物事を行う様子などを表現したい時などが挙げられます。逐次という言葉は副詞として用いられるもので、言葉の意味を詳しくする役割を果たします。

逐次というのは、「順番通りに」という意味を持つ言葉で、順序立てて物事を行う際に使用する表現です。ビジネスシーンなどでもよく使われるもので、手順が大切になる場面などで「逐次報告」や「逐次作業」「逐次処理」などのように使用されます。

逐一の例文

1.何かあるといけないので、逐一報告をするようにお願いします。
2.クレーム対応については、休みの日であっても逐一上司に報告するのが良いでしょう。
3.私の母は心配性なので、帰りが遅くなる場合には、逐一連絡を入れないと怒られるのだ。
4.部長は自分の受け持っている部署について逐一把握しないと気が済まないようだ。
5.そんなに丁寧に、逐一相手に説明をする必要はないよ。
6.彼はプロジェクトの進捗状況について知りたかったため、部下たちに逐一報告するように命令したのだが、ある部下がその義務を怠ったため叱責した。
7.恥ずかしながらわたしは事なかれ主義であり、現場で何か起きても自分の判断で決めたくないという理由で、上司に逐一報告しているという有様だった。
8.付き合った頃はまったく気づかなかったのだが、彼女は極度の心配症で、逐一連絡を入れないと浮気したと思いこみ、怒りを撒き散らすものだから困っている。
9.今日は意中の人に振られた友達が変な気を起こさないよう逐一気を使っていたので、なんだか疲れてしまって家に帰るとすぐに寝てしまった。
10.パソコンでわからないことを逐一教えていたらきりがないので、しっかりお金をとって、カリキュラムを組んでやったほうがいいのではないかと思った。

この言葉がよく使われる場面としては、順を追って一つ残らず全ての物事や出来事を取り上げていくことを表現したい時などが挙げられます。逐一の類語としては、「一つ一つ」や「いちいち」などがあります。

逐一というのは、順番を追って説明などをするだけではなく、一つも残さず起こったことの全部を説明するという意味を持つ言葉です。「逐一報告」や「逐一説明」「逐一連絡」などのように使用されることの多いものです。

物事について、丁寧に漏れなく、分かりやすく時系列で説明をするような場合に「逐一」という言葉を使うのだと覚えておくようにしましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
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