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【多岐にわたる】と【多岐に及ぶ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「多岐にわたる」(読み方:たきにわたる)と「多岐に及ぶ」(読み方:たきにおよぶ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「多岐にわたる」と「多岐に及ぶ」という言葉は、どちらも物事が多方面に別れていることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「多岐にわたる」と「多岐に及ぶ」の違い

「多岐にわたる」と「多岐に及ぶ」の意味の違い

「多岐にわたる」と「多岐に及ぶ」の違いを分かりやすく言うと、「多岐にわたる」は一般的に使われている、「多岐に及ぶ」は一般的に使われていないという違いです。

「多岐にわたる」と「多岐に及ぶ」の使い方の違い

一つ目の「多岐にわたる」を使った分かりやすい例としては、「あの会社の事業は多岐にわたっている」「多岐にわたる分野で活躍できるような女優になりたいです」「変更が多岐にわたりみんな戸惑っている」「医学は多岐にわたる学問です」などがあります。

二つ目の「多岐に及ぶ」を使った分かりやすい例としては、「彼は多岐に及ぶ分野で活躍している人です」「話題が多岐に及んでいるので話についていくのが難しい」「多岐に及ぶ経験をして指導者としての地位を築きました」などがあります。

「多岐にわたる」と「多岐に及ぶ」の使い分け方

「多岐にわたる」と「多岐に及ぶ」はどちらも物事が多方面に別れていることを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「多岐にわたる」の方が「多岐に及ぶ」よりも一般的に使われているという点です。

また、「多岐にわたる」の方が「多岐に及ぶ」よりも様々なことに到達しているという広い意味を持っており、「多岐に及ぶ」の方が狭い範囲で熟練しているというニュアンスで使うという違いもあります。

ただし、「多岐に及ぶ」はあまり使われておらず意味も知らない人が多いので、広く一般的に使われている「多岐にわたる」の方を使えば問題ないでしょう。

「多岐にわたる」と「多岐に及ぶ」の英語表記の違い

「多岐にわたる」も「多岐に及ぶ」も英語にすると「include many different things」「wide-ranging」「to cover many different topics」となり、例えば上記の「医学は多岐にわたる学問です」を英語にすると「Medicine is a science which includes many different fields」となります。

「多岐にわたる」の意味

「多岐にわたる」とは

「多岐にわたる」とは、物事が多方面に別れていることを意味しています。

「多岐にわたる」で「多岐に渡る」「多岐に亘る」の漢字にするのはNG

「多岐にわたる」を使う上で注意しなければならいのは、「わたる」を漢字にして「多岐に渡る」や「多岐に亘る」としてしまわないことです。

「渡る」は間を隔てているものの一方から他方へ越えていくことを意味しており、物事が多方面に別れていることを意味する「わたる」とは意味が異なっているのが理由になります。

また、「亘る」はある範囲にまで及ぶことで、物事が多方面に別れていることと意味は同じですが、「亘る」が常用漢字ではないため一般的に使えないからです。

表現方法は「多岐にわたる活躍」「多岐にわたる分野」「多岐にわたる仕事」

「多岐にわたる活躍」「多岐にわたる分野」などが、「多岐にわたる」を使った一般的な言い回しになります。

「多岐にわたる」の使い方

「多岐にわたる」を使った分かりやすい例としては、「彼は多岐にわたる仕事しておりとても優秀です」「彼女は多岐にわたる作品を作成した名映画監督です」「この講義扱うテーマは多岐にわたっている」「私は多岐にわたる経験をしてきました」などがあります。

「多岐にわたる」は道筋がいくつにも分かれていることを意味する「多岐」に、広く通じることを意味する「わたる」が合わさり、物事が多方面に別れていることの意味で使われている言葉です。

「多岐にわたる」は物事の選択肢が3つ以上ある場合に使うのが特徴になります。選択肢が一つや二つの場合は使えないので注意しましょう。また、ビジネスシーンと日常生活のどちらでも使うことが可能です。

「多岐にわたる」の類語

「多岐にわたる」の類語・類義語としては、種類が多く様々であることを意味する「多種多様」、いろいろな才能を持っていることを意味する「多才」、種類や変化が豊富にあることを意味する「バラエティに富む」などがあります。

「多岐に及ぶ」の意味

「多岐に及ぶ」とは

「多岐に及ぶ」とは、物事が多方面に別れていることを意味しています。

表現方法は「多岐に及ぶ活躍」「多岐に及ぶ内容」「多岐に及ぶ分野」

「多岐に及ぶ活躍」「多岐に及ぶ分野」などが、「多岐に及ぶ」を使った一般的な言い回しになります。

「多岐に及ぶ」とは

「多岐に及ぶ」を使った分かりやすい例としては、「今回の予約購入特典は多岐に及ぶ内容です」「このビジネスには多岐に及ぶ問題があります」「彼女は多岐に及ぶ趣味を持っています」「本学は多岐に及ぶ分野の人材を輩出しています」などがあります。

「多岐に及ぶ」は道筋がいくつにも分かれていることを意味する「多岐」に、物事が続いたり広がったりしてある範囲に届くことを意味する「及ぶ」が合わさり、物事が多方面に別れていることの意味で使われている言葉です。

「多岐に及ぶ」は物事の選択肢が3つ以上ある場合に使うのが特徴になります。選択肢が一つや二つの場合は使えないので注意しましょう。また、ビジネスシーンと日常生活のどちらでも使うことが可能です。

また、「多岐に及ぶ」は辞書にも載っておらず、一般的には使われていない言葉になります。そのため、相手に通じない場合は、広く一般的に使われている「多岐にわたる」の方を使うのが無難です。

「多岐に及ぶ」の類語

「多岐に及ぶ」の類語・類義語としては、関係している範囲が広いことを意味する「手広い」、変化や種類が多く賑やかなことを意味する「多彩」、いくつかの方面にわたることを意味する「多角的」などがあります。

「多岐にわたる」の例文

1.彼は映画以外にもCMやドラマに出演し、多岐にわたって活動している俳優です。
2.あの会社は多岐にわたって事業展開しており、今度は飲食業界へ進出するらしい。
3.彼女は多岐にわたる業務を担当しているので、いつも忙しそうにしている。
4.最近の特殊詐欺は多岐にわたっているので、警察の人に頑張ってもらうしかありません。
5.彼は多岐にわたるポジションでプレイすることができるので、日本代表に必要不可欠な存在です。
6.高2からのクラス編成は文系、理系と分かれているが、本来学問は多岐にわたり関連しあっていて幅広く知識を得ることでより学びが深まる。広い視野で進路を決めてほしい。
7.一口に経済学と言っても、研究の対象によって社会経済学や文化経済学、経済史や経済数学など、内容かはかなり多岐にわたる。
8.この企業は事業内容が多岐にわたるが、それ故に手広くやり過ぎて赤字体質に陥っているようですね。
9.私は将来多岐にわたる分野で活躍できる俳優を目指しているが、まずは得意分野を一つ作ろうと考えている。
10.御社の多岐にわたる地域活動の取り組みは、地域の発展と持続可能な社会の構築に貢献するもので称賛に値します。

この言葉がよく使われる場面としては、物事が多方面に別れていることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「多岐にわたる」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。

「多岐に及ぶ」の例文

1.私の父が務めている会社は、メインビジネスだけではなく、多岐に及ぶ分野に進出しています。
2.急な変更が多岐に及び、現場の人達はとても混乱している状況です。
3.彼は多岐に及ぶ業務に対応できるので、部署内では引っ張りだこです。
4.芸能界デビューするからには、多岐に及ぶ分野で活躍していきたいです。
5.私は多岐に及ぶ経験をしたので、これを活かして進学塾の講師をしています。
6.経営者というのは多岐に及ぶ経験をしてやっとなれるのだから、今のうちにたくさんの経験をしていかなければならない。
7.彼はクリエイターとして多岐に及ぶ分野で活躍しているが、もともとは映画監督出身だということをご存知だろうか。
8.何年も付き合っている恋人であっても、同居すると今までとは違い習慣の違いに直面することになる。それは食に限らず多岐に及ぶのだ。
9.その食材の調理方法は多岐に及ぶが、よく見られるのは、油で揚げたり、スープの具として用いられることが多い。
10.イメージトレーニングはスポーツの世界だけでなく、ビジネスパーソンにおける営業やプレゼンテーションなど応用範囲は多岐に及ぶ。

この言葉がよく使われる場面としては、物事が多方面に別れていることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「多岐に及ぶ」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。

「多岐にわたる」と「多岐に及ぶ」はどちらも物事が多方面に別れていることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、広く一般的に使われている「多岐にわたる」の方を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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