【嗜める】と【窘める】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「たしなめる」という読み方の「嗜める」と「窘める」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「嗜める」と「窘める」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「嗜める」と「窘める」の違い

「嗜める」と「窘める」の意味の違い

「嗜める」と「窘める」の違いを分かりやすく言うと、「嗜める」とは好んで親しむこと、「窘める」とは良くない点に対して注意することという違いです。

「嗜める」と「窘める」の使い方の違い

一つ目の「嗜める」を使った分かりやすい例としては、「テレビゲームは嗜む程度にやります」「スポーツ全般に無関心だったが何故か卓球だけは嗜める」「私は料理だけでなく俳句も嗜める文化人です」などがあります。

二つ目の「窘める」を使った分かりやすい例としては、「彼の無作法な立ち振る舞いを窘める」「そんなことはしてはいけないと窘める」「悪いことをしたので父親から窘められる」「私は彼女の不注意を窘めた」などがあります。

「嗜める」と「窘める」の使い分け方

「嗜める」と「窘める」は同音の言葉ですが、意味が全く異なっているので間違えないように注意しましょう。

「嗜める」は好んで親しむことや好んで芸能やスポーツなどに励んでいることを意味しているのに対して、「窘める」は良くない点に対して注意することを意味しています。

「嗜める」と「窘める」の英語表記の違い

「嗜める」を英語にすると「taste」「like」「neither」となり、例えば上記の「彼女は絵を描くことを嗜む」を英語にすると「She has a taste for painting」となります。

一方、「窘める」を英語にすると「reprove」「chide」となり、例えば上記の「私は彼女の不注意を窘めた」を英語にすると「I reproved her for her carelessness」となります。

「嗜める」の意味

「嗜める」とは

「嗜める」とは、好んで親しむことをを意味しています。その他にも、好んで芸能やスポーツなどに励んでいることの意味も持っています。

表現方法は「お酒を嗜める」「嗜める程度です」

「お酒を嗜める」「嗜める程度です」などが、「嗜める」を使った一般的な言い回しになります。

「嗜める」の使い方

「お酒は嗜む程度です」「万人が安心して嗜める設定になっています」「大学を卒業してからは嗜める程度でやっています」などの文中で使われている嗜めるは、「好んで親しむこと」の意味で使われています。

一方、「小さい頃から能を嗜んでいる」「私は書道を嗜む」などの文中で使われている嗜めるは、「好んで芸能などに励んでいること」の意味で使われています。

「嗜める」は好んで親しむことや愛好することを意味する「嗜む」の可能形にした言葉で、プラスなイメージで使うことが多いです。

「嗜める」の類語

「嗜める」の類語・類義語としては、その事が好きで楽しむことを意味する「愛好」、好むの尊敬語を意味する「お気に召す」、人や物事に心が引きつけられることを意味する「好く」などがあります。

「窘める」の意味

「窘める」とは

「窘める」とは、良くない点に対して注意することを意味しています。

「窘める」の使い方

「窘める」を使った分かりやすい例としては、「いい加減にしなさいと母親から窘められる」「勤務態度が悪いと上司から窘められる」「兄が弟に意地悪していたので窘める」「そんな生意気なことを言うんじゃないと窘められる」などがあります。

「窘める」は良くない点に対して注意することを意味する、マイナスなイメージで使う言葉になります。また、「窘める」は平仮名で「たしなめる」と書いても問題ないことが多いです。

「嗜める」は助動詞の「られる」がついた「窘められる」や否定形の「ない」がついた「窘めない」なども使うことが可能です。

「窘める」は目上の人から目下の人に使う

「窘める」を使う上で注意しなければいけないことは、目上の人から目下の人に対してしか使えないことです。もし、自分よりも目上の人に対して使いたい場合は「窘める」ではなく、「諫める」(読み方:いさめる)を使うようにしましょう。

「諫める」とは、主に目上の人に対してその過ちや悪い点を指摘し、改めるように忠告することを意味しています。

「窘める」の類語

「窘める」の類語・類義語としては、欠点などを殊更に指摘して酷く貶すことを意味する「扱き下ろす」(読み方:こきおろす)、人の欠点や過失などを取り上げて責めることを意味する「批難」、物事の是非や善悪などを指摘して自分の評価を述べることを意味する「批評」などがあります。

「嗜める」の例文

1.私の娘がお酒を嗜める年齢になっていて、月日の流れの早さを感じる。
2.酒も煙草も嗜めない体質だが、みんなと騒ぐのが好きなので、飲み会には参加しています。
3.今日で二十歳になったので、やっとお酒を嗜めることができます。
4.学生の頃は強豪校のエースピッチャーだったが、肩を壊してからは嗜める程度にしかやってません。
5.彼は茶道だけではなく、剣道も嗜める文武両道な素敵な人です。

この言葉がよく使われる場面としては、好んで親しむことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、好んで芸能やスポーツなどに励んでいることを表現したい時にも使います。

例文1から例文3の「嗜める」は好んで親しむこと、例文4と例文5の「嗜める」は好んで芸能やスポーツなどに励んでいることの意味で使っています。

「窘める」の例文

1.社長がスピーチをしているのに居眠りしている部下がいたので窘める。
2.母がそんなことを簡単に言うんじゃないよと、僕を窘めました。
3.遅刻や欠勤が多い部下を窘めると、とても反省した様子だったので改善してくれることを願う。
4.受験生なのに勉強せず毎日ゲームばかりやっている息子を窘める。
5.先生から女子なのに言葉遣いが悪いと窘められたが、明らかな女性差別だと思う。

この言葉がよく使われる場面としては、良くない点に対して注意することを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、マイナスなイメージで使うことが多い言葉になります。

「嗜める」と「窘める」どちらの言葉を使うか迷った場合、好んで親しむことを表現したい時は「嗜める」を、良くない点に対して注意することを表現したい時は「窘める」を使うと覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター