【プラグ】と【コンセント】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「プラグ」と「コンセント」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「プラグ」と「コンセント」という言葉は、「配線機器」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




プラグとコンセントの違い

プラグとコンセントの意味の違い

プラグとコンセントの違いを分かりやすく言うと、プラグは差し込む側を表現する時に使い、コンセントは差し込まれる側を表現する時に使うという違いです。

プラグとコンセントの使い方の違い

一つ目のプラグを使った分かりやすい例としては、「プラグを抜くのではなくスイッチで電源のオンオフを切り替えればいいのは楽だ」「電源プラグも新しいのを購入したいと思っている」「プラグの寿命など考えたこともなかった」などがあります。

二つ目のコンセントを使った分かりやすい例としては、「コンセントカバーは火災の予防にもなる」「差し込み口の多い新しいコンセントプラグを購入したい」「コンセントから電源を抜いてリセットするとゲームに不具合が起きる可能性もある」などがあります。

プラグとコンセントの使い分け方

プラグとコンセントはどちらも、配線機器の一部を指す言葉ですが、指し示すものが大きく異なります。

プラグは、コードの先端につけて差し込むものを指す言葉です。その他にも、車の部品を表す言葉として使われることや、IT分野にて機能を拡張するものを表す言葉としても使われています。

一方のコンセントは、電気を受け取るための配線の差し込み口を指す言葉です。「コンセントプラグ」と呼ばれることもあります。また、同意することや承諾することを指す言葉としても使われています。

つまり、プラグは電気などを通すために差し込む部分を指し、コンセントはプラグが差し込まれる部分を指すという違いがあり、対となる存在と言えます。

ただし、コンセントという言葉は「concentric plug」の略語であることから、「コンセントを刺す」「コンセントを抜く」という表現は誤りではないとされ、今日では「プラグを刺す」「プラグを抜く」と同じ意味で、一般的に広く使われています。

プラグとコンセントの英語表記の違い

プラグを英語にすると「plug」となり、例えば上記の「プラグを抜く」を英語にすると「pull a plug」となります。一方、コンセントを英語にすると「outlet」「socket」となり、例えば上記の「コンセントカバー」を英語にすると「outlet cover」となります。

プラグの意味

プラグとは

プラグとは、コードの先端につけて差し込むものを意味しています。

その他にも、点火プラグを意味する言葉として使われています。

プラグの使い方

「プラグインハイブリッドカーを購入することを検討している」「対応するプラグがないため買う必要がある」「手元にあるプラグではどうにもならなかった」などの文中で使われているプラグは、「電気コードの差し込み部分」の意味で使われています。

一方、「プラグの交換は相談の上怠らないようにするべきだ」「スパークプラグという名称は初めて知った」「車が好きな人でもなければプラグのことは知らないのかもしれない」などの文中で使われているプラグは、「点火プラグ」の意味で使われています。

プラグは英語で「plug」と表記され、「詰め物」「差し込み」「塞ぐ」といった意味を持ちます。日本語では配線の先端についている差し込むためのものを指すことが多い言葉です。

「プラグインハイブリッドカー」の意味

上記例文の「プラグインハイブリッドカー」とは、家庭用電源からバッテリー充電を行うことができる車を指す言葉です。運動エネルギーを電気に変換した蓄えを利用してガソリンの消費を減らすことができるシステムが搭載されています。

また、プラグという言葉は「点火プラグ」「スパークプラグ」を指す言葉でもあり、車のエンジンを動かすための着火を行うパーツを表します。

プラグの類語

プラグの類語・類義語としては、コンピュータやその他のデジタル機器同士やケーブルを接続するための部品を意味する「コネクター」、差し込むことによって他の器具に繋げることができる装置を意味する「アタッチメント」などがあります。

コンセントの意味

コンセントとは

コンセントとは、電気を受け取るための配線の差し込み口を意味しています。

コンセントの使い方

コンセントを使った分かりやすい例としては、「コンセントプラグにホコリが被らないよう掃除はこまめにしている」「学校のコンセントにはカバーがかかっていることが多かった」「コンセントタップを購入して延長コードとして使っている」などがあります。

その他にも、「コンセントを挿したままにしていると母に怒られる」「使わない電化製品のコンセントは抜いておくのがいいだろう」「電源を入れたままコンセントの抜き差しをするのは危険だ」などがあります。

コンセントは英語で「outlet」「socket」と表記され、コンセントをそのまま英語表記にした「concent」は「配線の差し込み口」を表す言葉として使われておらず、「調和」「一貫性」を意味する古い表現とされています。

コンセントの由来

明治時代に日本へ輸入された「concentric plug」という器具が由来となり、日本では省略して「コンセント」と呼ばれるようになった和製英語であるという説があります。

また、大正時代には、「コンセントプラグ」という名称が用いられており、差し込み部分と差し込み口とを呼び分けるために、配線コードが付属している方を「プラグ」と、壁に設置されている方を「コンセント」と区別するようになった説もあります。

その他にも、「同意すること」を表す言葉として使われていますが、電気配線の差し込み口を表すコンセントとは異なり、同意や納得を意味する「consent」が元の英語となっており、医師が患者の同意を得るための「インフォームドコンセント」のように使われます。

コンセントの類語

コンセントの類語・類義語としては、器具などをはめ込むためのくぼみを意味する「ソケット」、一方に差し込み口、もう一方に差し込み部分がついている電源と電気器具の中継となるものを意味する「タップ」などがあります。

プラグの例文

1.プラグを抜いてそのままの状態にしておくのは踏んでしまう可能性もあるため危ないだろう。
2.電源がつかないなどの不具合が起きた場合、プラグ抜き差しして変わることもあればそうではないこともある。
3.プラグを挿してもスマホの充電がされずに困っているところだ。
4.プラグインのインストールを行うことで新しい機能を使って動画を作ることができ、非常に便利になったように思う。
5.プラグを交換しない場合、エンジンの劣化が早まると聞いて若干不安になった。

この言葉がよく使われる場面としては、コードの先端につけて差し込むものを意味する時などが挙げられます。

例文4の「プラグイン」とは、新しい機能を追加拡張するためのソフトウェアを指すIT用語です。

また、例文5のプラグは、車のエンジンを動かすための着火を行うパーツを表す言葉としても使われています。

コンセントの例文

1.日本と海外ではコンセントプラグの形状や電圧が異なるため、いつも使っているものでは通電しない場合がある。
2.コンセント交換は資格がなければ行うことができず、法律違反として罰せられることになる。
3.パソコンを充電するためのコンセントケーブルが故障してしまったのか、充電されなくなってしまった。
4.使わないコンセントにはホコリが入り込まないようにカバーを用意しておくことも検討するべきだろうか。
5.コンセントタップの中でもスイッチがついているものは、コンセントを抜かずに節電対策が簡単にできると思っている。

この言葉がよく使われる場面としては、電気を受け取るための配線の差し込み口を意味する時などが挙げられます。

例文1の「コンセントプラグ」のように、例文5の「コンセントを抜く」という表現も多く使われています。

プラグとコンセントは、どちらも「配線機器」を表します。どちらを使うか迷った場合は、差し込む側を表す場合は「プラグ」を、差し込まれる側を表す場合は「コンセント」を使うと覚えておけば間違いありません。

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