似た意味を持つ「レベチ」と「ダンチ」と「ジゲチ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「レベチ」と「ダンチ」と「ジゲチ」という言葉は、あるものと何かを比較した時の違いの程度という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
レベチとダンチとジゲチの違い
レベチとダンチとジゲチの意味の違い
レベチとダンチとジゲチの違いを分かりやすく言うと、レベチはレベルが違うことを表現する時に使い、ダンチは段違いなことを表現する時に使い、ジゲチは次元違いなことを表現する時に使うという違いです。
レベチとダンチとジゲチの使い方の違い
レベチという言葉は、「人気の先生の講義を希望する人がレベチで抽選になった」「この料理を初めて作った人レベチすぎ」などの使い方で、他のものとはレベルが違うことを意味します。
ダンチという言葉は、「あのコンビニのおにぎりは満足感がダンチ」「今回発売されたゲームは皆でやるから楽しさがダンチだと思える」などの使い方で、他のものとは段違いなことを意味します。
ジゲチという言葉は、「あの顔はジゲチすぎていっそ羨ましい」「ジゲチな店に出会えて感動した」などの使い方で、他のものとは次元が違うことを意味します。
レベチとダンチとジゲチの使い分け方
レベチは、レベルが違うことを意味しますが、レベルという言葉は段階という意味を持ちます。そのため、段違いを略したダンチはレベチと同じと言えます。
しかし、レベチの方が使われる頻度が多いことから、ダンチはレベチで表すよりも優れている場合に、また、更に優れている場合には次元違いであることを表すジゲチが使われています。
このことから大きく異なり、より優れていることを意味する順に並べると、ジゲチ>ダンチ≧レベチとなります。
これが、レベチ、ダンチ、ジゲチの明確な違いです。
レベチの意味
レベチとは
レベチとは、他のものと比べてレベルが違うことを意味しています。
2015年に「ギャル流行語大賞」で7位にランクインし、2019年には「ティーンが選ぶトレンドランキング」で3位にランクインしました。
レベチの由来
レベチは、「レベルが違う」「レベル違い」が省略された形です。基本的には何かが他の物より優れていることを褒める時に使う言葉で、人や動物、食事や美術作品、スポーツのプレイングなど様々なものに対して使われます。
レベチを使った表現として、「レベチが違う」などがありますが、わざと同じ意味の言葉を重ねることで強調する使い方もあり、「頭痛が痛い」をわざと言う人がいるように、この表現をわざと使う人もいるようです。
レベチの類語
レベチの類語・類義語としては、惨たらしい様子を意味する「えぐい」、危険や不都合な状況が予測される様子を意味する「やばい」があります。
ダンチの意味
ダンチとは
ダンチとは、他のものと比べて段違いなことを意味しています。
ダンチの由来
ダンチのダンは段違いのダン、チは違いのチから取って「ダンチ」という言葉に省略されていますが、断然違うという言葉の省略であるという考え方もあります。
ダンチは死語
近年レベチという言葉が生まれたことに伴って再び使われるようになりましたが、1993年に印刷された辞書にも載っており、アニメの台詞としても登場しています。
しかしながら、1960年頃にはすでに使っていた人もいるため、死語と考えられることもあるようです。
ダンチの対義語
ダンチの対義語・反対語としては、双方の力量が同じ程度で優劣の差がないことを意味する「互角」があります。
ダンチの類語
ダンチの類語・類義語としては、他との間にはっきりとした区別があることを意味する「特別」、普通の場合とは程度や事柄が違っていることを意味する「格別」があります。
ジゲチの意味
ジゲチとは
ジゲチとは、他のものと比べて次元が違うことを意味しています。
ジゲチの由来
ジゲチのジゲは次元のジゲ、チは違いのチから取って「ジゲチ」という言葉に省略されたものです。レベチやダンチよりも、更に優れていることを表したい時に使われます。
「レベチ超えてジゲチ」「レベチでジゲチ」の意味
ジゲチを使った表現として、「レベチ超えてジゲチ」「レベチでジゲチ」などがあります。ジゲチ一つのみが使われていることもありますが、このようにレベチを伴うことによって、従来のものよりも優れているなどを表すことができます。
ジゲチの類語
ジゲチの類語・類義語としては、定められている格式に拘束されないことを意味する「別格」、性質や内容などが他と著しく異なることを意味する「特殊」があります。
レベチの例文
この言葉がよく使われる場面としては、レベルが違うほどのものであることを意味する時などが挙げられます。
どの例文のレベチも、ダンチやジゲチに置き換えて使うことができますが、ジゲチは程度が更に大きくなるため使う時にはニュアンスの違いに注意が必要です。
ダンチの例文
この言葉がよく使われる場面としては、他のものと比べて段違いなものであることを意味する時などが挙げられます。
どの例文のダンチも、レベチやジゲチに置き換えて使うことができますが、後者の場合は他よりも程度が大きく違うことを表すため、ニュアンスの違いに注意が必要です。
ジゲチの例文
この言葉がよく使われる場面としては、次元が違うほどのものであることを意味する時などが挙げられます。
どの例文のジゲチも、程度は下がってしまいますがレベチやダンチに置き換えて使うことができます。
レベチとダンチとジゲチどれを使うか迷った場合は、レベルが違うことを表す場合は「レベチ」を、段違いなことを表す場合は「ダンチ」を、次元違いなことを表す場合は「ジゲチ」を使うと覚えておけば間違いありません。