似た意味を持つ「ご芳志」(読み方:ごほうし)と「ご厚志」(読み方:ごこうし)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「ご芳志」と「ご厚志」という言葉は、どちらも親切な心遣いを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「ご芳志」と「ご厚志」の違い
「ご芳志」と「ご厚志」の意味の違い
「ご芳志」と「ご厚志」の違いを分かりやすく言うと、「ご芳志」の方が「ご厚志」よりも改まった言い方という違いです。
「ご芳志」と「ご厚志」の使い方の違い
一つ目の「ご芳志」を使った分かりやすい例としては、「ご芳志に感謝いたします」「ご芳志ありがたく存じます」「専務よりご芳志をいただいております」「ご芳志をいただき感謝申し上げます」などがあります。
二つ目の「ご厚志」を使った分かりやすい例としては、「ご厚志に感謝いたします」「ご厚志ありがたく存じます」「常務よりご厚志をいただいております」「ご厚志をいただき感謝申し上げます」「彼女のご厚志をありがたく受け取ることにした」などがあります。
「ご芳志」と「ご厚志」の使い分け方
「ご芳志」と「ご厚志」はどちらも親切な心遣いのことの意味を持つ敬語です。「ご芳志」と「ご厚志」の違いをあえて挙げるならば、「ご芳志」の方が改まった言い方でより丁寧ということです。
また、どちらの言葉もビジネスシーンにおいて使う場合は、目上の人から貰った金品や贈り物などを指すことが多いでしょう。
「ご芳志」と「ご厚志」の英語表記
「ご芳志」も「ご厚志」も直訳した英語はないのですが、近い表現として「kind offer」があります。例えば上記の「彼女のご厚志をありがたく受け取ることにした」を英語にすると「I decided to accept her kind offer」となります。
「ご芳志」の意味
「ご芳志」とは
「ご芳志」とは、他人の親切な心遣いのことを意味しています。
表現方法は「ご芳志の金額」「ご芳志いただいております」
「ご芳志の金額」「ご芳志いただいております」などが、「ご芳志」を使った一般的な言い回しになります。
「ご芳志」の使い方
「ご芳志」を使った分かりやすい例としては、「ご芳志を賜り深く感謝申し上げます」「ゲストとして参加していただいた山田様からご芳志をいただいております」「ご芳志をいただきましたことをご報告させてください」などがあります。
「ご芳志」は他人を敬ってその親切な心遣いのことを意味する「芳志」に、尊敬を表す接頭語の「ご」をつけた敬語になります。現代では、親切な心遣いという意味が転じて、目上の人が心遣いで金品や贈り物をくれることの意味で使うことが多いです。
「ご芳志」は主に歓送迎会や忘年会で使われています。ビジネスシーンにおいて歓送迎会や忘年会などで目上の人が払ってくれたり、参加しない上司が一部を出してれることがあります。この行為のことを「ご芳志」と呼んでいます。
「ご芳志」をいただいた場合は、ご厚志をいただいたことを必ず紹介することが大切です。一般的には乾杯の前にするものですが、会社やその会の文化によって、紹介するタイミングはバラバラなこともあります。ただし、必ず紹介することがマナーでしょう。
「ご芳志」は金額を明かさないのがマナー
金額を明かしてはいけないというのもマナーの一つです。
その他には、複数の方から「ご芳志」をいただいた場合には、位の高い人から順番に紹介したり、後日「ご芳志」をいただいた方にお礼のメールやお礼状を送るのがマナーとなっています。
「ご芳志」の漢字表記
「ご芳志」を漢字にすると、「ご芳志」と表記することができます。
「ご芳志」の類語
「ご芳志」の類語・類義語としては、あれこれと気を配ることを意味する「心遣い」、心を配ることを意味する「配慮」などがあります。
「ご厚志」の意味
「ご厚志」とは
「ご厚志」とは、心のこもった親切のことを意味しています。
表現方法は「ご厚志の金額」「ご厚志いただいております」
「ご厚志の金額」「ご厚志いただいております」などが、「ご厚志」を使った一般的な言い回しになります。
「ご厚志」の使い方
「ご厚志」を使った分かりやすい例としては、「ご厚志を賜り深く感謝申し上げます」「ゲストとして参加していただいた田中様からご厚志をいただいております」「ご芳志をいただきましたことをご報告させてください」などがあります。
「ご厚志」は深い思いやりの気持ちや心のこもった親切のことを意味する「厚志」に、尊敬を表す接頭語の「ご」をつけた敬語になります。現代では、心のこもった親切のことが転じて、目上の人が心遣いで金品や贈り物をくれることの意味で使うことが多いです。
「ご厚志」は主に歓送迎会や忘年会で使われています。ビジネスシーンにおいて歓送迎会や忘年会などで目上の人が払ってくれたり、参加しない上司が一部を出してれることがあります。この行為のことを「ご厚志」と呼んでいます。
「ご厚志」は葬儀では香典の意味
また、葬儀でも使われており、その際には「香典」という意味で使われています。香典とは、死者の霊前に供えて香や花の代わりとする金品のことを意味しています。
「ご厚志」をいただいた場合は、ご厚志をいただいたことを必ず紹介することが大切です。一般的には乾杯の前にするものですが、会社やその会の文化によって、紹介するタイミングはバラバラなこともあります。ただし、必ず紹介することがマナーでしょう。
「ご厚志」は金額を明かさないのがマナー
金額を明かしてはいけないというのもマナーの一つです。
その他には、複数の方から「ご厚志」をいただいた場合には、位の高い人から順番に紹介したり、後日「ご厚志」をいただいた方にお礼のメールやお礼状を送るのがマナーとなっています。
「ご厚志」の漢字表記
「ご厚志」を漢字にすると、「御厚志」と表記することができます。
「ご厚志辞退」の意味
「ご厚志」を使った有名な言葉としては、「ご厚志辞退」があります。「ご厚志辞退」とは、葬儀の際に香典や供物を受け取らないこと意味しています。「ご厚志辞退」は、葬儀後の香典返しの負担や、儀礼的なやりとりを省略したい場合に使われることが多いです。
「ご厚志」の類語
「ご厚志」の類語・類義語としては、思いやりのある寛大な心を意味する「温情」、思いありのある心のことを意味する「ご厚意」、他人の身の上や心情に心を配ること「思いやり」などがあります。
「ご芳志」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、他人の親切な心遣いのことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文のように、「ご芳志」はビジネスシーンの送別会や歓迎会において使われることが多いです。
「ご厚志」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、心のこもった親切のことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文のように、「ご厚志」はビジネスシーンの送別会や歓迎会において使われることが多いです。
「ご芳志」と「ご厚志」はどちらも親切な心遣いを表す言葉です。どちらの言葉を使うか迷った場合、「ご厚志」をより丁寧な言い方にしたい時は「ご芳志」を使うようにしましょう。