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【生き急ぐ】と【死に急ぐ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「生き急ぐ」(読み方:いきいそぐ)と「死に急ぐ」(読み方:しにいそぐ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「生き急ぐ」と「死に急ぐ」という言葉は、どちらも急いで生きていることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「生き急ぐ」と「死に急ぐ」の違い

「生き急ぐ」と「死に急ぐ」の意味の違い

「生き急ぐ」と「死に急ぐ」の違いを分かりやすく言うと、「生き急ぐ」とはプラスとマイナスどちらのイメージでも使える、「死に急ぐ」とはマイナスのイメージでしか使えないという違いです。

「生き急ぐ」と「死に急ぐ」の使い方の違い

一つ目の「生き急ぐ」を使った分かりやすい例としては、「目標を達成するためとはいえ少し生き急いでるようにみえる」「あなたはまだ若いのでそんなに生き急ぐ必要はないだろう」「彼女は生き急いでいる」などがあります。

二つ目の「死に急ぐ」を使った分かりやすい例としては、「こんな軽装で冬山に登るのは死に急ぐようなもんだ」「そんなに死に急ぐ必要があるのだろうか」「そんなに無茶なことをして死に急ぐ必要はない」などがあります。

「生き急ぐ」と「死に急ぐ」の使い分け方

「生き急ぐ」と「死に急ぐ」はどちらも急いで生きていることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「生き急ぐ」は限りある命を急いで終えようとするかのように生きることを意味しており、プラスとマイナスどちらのイメージでも使うことができます。一方、「死に急ぐ」は死ななくともよいのにわざわざ死のうとすることを意味しており、マイナスのイメージでしか使えないというのが違いです。

「生き急ぐ」と「死に急ぐ」の英語表記の違い

「生き急ぐ」を英語にすると「live recklessly」「live one’s life too fast」「to live fast」となり、例えば上記の「彼女は生き急いでいる」を英語にすると「She live her life too fast」となります。

一方、「死に急ぐ」を英語にすると「going to kill yourself」「to hasten one’s death」となり、例えば上記の「そんなに無茶なことをして死に急ぐ必要はない」を英語にすると「At this rate you’re going to kill yourself. There’s no reason to push yourself so hard」となります。

「生き急ぐ」の意味

「生き急ぐ」とは

「生き急ぐ」とは、限りある命を急いで終えようとするかのように生きることを意味しています。

表現方法は「生き急ぐ人」「生き急ぐ若者」

「生き急ぐ人」「生き急ぐ若者」などが、「生き急ぐ」を使った一般的な言い回しになります。

「生き急ぐ」の使い方

「生き急ぐ」を使った分かりやすい例としては、「彼は毎日残業ばかりで生き急いでいるようにみえる」「彼らは生き急ぐ無軌道な若者たちです」「生き急ぐように仕事頑張った結果20代で起業することができました」などがあります。

「生き急ぐ」は限りある命を急いで終えようとするかのように生きることを意味する言葉なので、焦って生きているというマイナスなイメージで使う言葉のように思えますが、全力で生きているというプラスのイメージでも使うことができるというのが特徴です。

そのため、前後の文章によってプラスかマイナスどちらのイメージで使っているかを判断する必要があります。

プラスのイメージの分かりやすい例を挙げると、「入社してから生き急いでいるかのように仕事をこなしたため、若くして出世することができました」「彼が起業に成功したのは生き急ぐように働いていたからだろう」などがあります。

一方、マイナスのイメージの分かりやすい例を挙げると、「生き急いでいる人と一緒にいると落ち着くことはできません」「そんなに生き急いでいるといつか体を壊すよ」などがあります。

「生き急ぐ」の類語

「生き急ぐ」の類語・類義語としては、したいことをして楽しく人生を過ごせるなら長生きなどはしなくてもかまわないという態度のことを意味する「太く短く」、人生を非常に早く駆け抜けることを意味する「人生を疾走する」などがあります。

「死に急ぐ」の意味

「死に急ぐ」とは、死ななくともよいのにわざわざ死のうとすることを意味しています。

「死に急ぐ人」「死に急ぐ若者」などが、「生き急ぐ」を使った一般的な言い回しになります。

「死に急ぐ」を使った分かりやすい例としては、「なぜ彼は死に急ぐのだろうか」「こんな天気の悪い日に山に登るなんて死に急ぐようなもんだ」「今の日本には死に急ぐ若者が大勢いる」「そんなに死に急ぐ必要はないと思います」などがあります。

「死に急ぐ」は死ななくともよいのにわざわざ死のうとすることを意味する動詞です。分かりやすく言うならば、寿命を縮める行動や生活態度をしている人に使う言葉になります。

つまり、誰が見ても死ぬ可能性が高いことをやっている人に対して使う言葉と覚えておきましょう。

そのため、「死に急ぐ」はマイナスのイメージでしか使わない言葉になります。

「死に急ぐ」の類語・類義語としては、度を越していることをすることを意味する「無茶をする」、寿命を縮めるほど苦労することを意味する「命を削る」などがあります。

「生き急ぐ」の例文

1.生き急ぐように毎日働き続けた結果、昇進することができました。
2.生き急ぐくらい働いてる人の方が、出世する可能性はあると思っています。
3.貯金もないのに生き急ぐように投資を始めてしまったことを、とても後悔しています。
4.妻は生き急いでるかのようにせっかちなので、一緒にいると少し疲れてしまいます。
5.毎日遅くまで残業している彼に、生き急がないでと一言言いました。
6.彼は生き急ぐように世界旅行を楽しんでいるが、その経験が彼の人生にとって非常に貴重なものになっている。
7.知り合いは生き急ぐようにラーメン店の修行を頑張った結果、20代で独立開業することができました。
8.君はまだ若いから、身体の無理もきくし、少しくらい生き急ぐように働いても大丈夫だろう。
9.彼は毎日残業ばかりで生き急いでいるようにみえるが、たまには休暇を取って体を休めるべきです。
10.彼女は生き急ぐように仕事を頑張ったが、その結果、自分自身を犠牲にしてまで働くことになってしまった。

この言葉がよく使われる場面としては、限りある命を急いで終えようとするかのように生きることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「生き急ぐ」はプラスとマイナスどちらのイメージでも使うことができる言葉です。

「死に急ぐ」の例文

1.こんな天気の悪い日にサーフィンへ行くなんて、死に急ぐようなもんです。
2.今の日本は将来に希望を持てず、死に急ぐ若者が増えているのが現状です。
3.彼は医者から止めらても酒と煙草を辞めず、死に急ぐような人でした。
4.台風で川が氾濫しそうなのに、動画を撮影しにいくなんて死に急ぐようなことは辞めてね。
5.糖尿病と診断されたのに毎日ジュースを飲むのを辞めないので、彼は死に急いでいる。
6.病院での治療を拒絶してまで、自己流の治療法にこだわるのは死に急ぐ行為だと思われる。
7.公道でスピード違反を繰り返すドライバーは、死に急ぐかのような危険な行為をしていると自覚すべきだ。
8.Tシャツとサンダル姿で冬の富士山に登ろうとするなんて、死に急ぐようなもんだよ。
9.台風が過ぎ去ったあとに川で泳ごうとするなんて、死に急ぐようなものですから、絶対にやめてください。
10.命綱なしで岩山を登ることは自分の身を守ることを軽視する行為であって、死に急ぐ行為とされることがあります。

この言葉がよく使われる場面としては、死ななくともよいのにわざわざ死のうとすることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「死に急ぐ」はマイナスのイメージでのみ使う言葉です。

「生き急ぐ」と「死に急ぐ」はどちらも急いで生きていることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、プラスとマイナスどちらのイメージでも使えるのが「生き急ぐ」、マイナスのイメージでしか使えないのが「死に急ぐ」と覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
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