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【いとおかし】と【いとをかし】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「いとおかし」という読み方の「いとおかし」と「いとをかし」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「いとおかし」と「いとをかし」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「いとおかし」と「いとをかし」の違い

「いとおかし」と「いとをかし」の意味の違い

「いとおかし」と「いとをかし」の違いを分かりやすく言うと、「いとおかし」とは現代仮名遣い、「いとをかし」とは歴史的仮名遣いという違いです。

「いとおかし」と「いとをかし」の使い方の違い

一つ目の「いとおかし」を使った分かりやすい例としては、「この人形はいとおかし」「彼の立ち振る舞いはいとおかし」「彼女の笑った顔はいとおかし」「今更強がってもいとおかし」などがあります。

二つ目の「いとをかし」を使った分かりやすい例としては、「心のうちはなほいとをかし」「いとをかしき色あひ面つきなり」「時にとりていとをかし」「いとをかしと思ひて」などがあります。

「いとおかし」は「いとをかし」の使い分け方

「いとおかし」と「いとをかし」はどちらも趣があること、美しいや可愛らしいこと、素晴らしいや見事なこと、興味深いこと、滑稽なことの意味を持つ言葉ですが、使い方に少し違いがあります。

「いとおかし」は現代仮名遣い、「いとをかし」は歴史的仮名遣いと覚えておきましょう。ただし、「いとおかし」は古語であるため、この言葉自体ほとんど使われていないのが現状です。

「いとおかし」と「いとをかし」の英語表記

「いとおかし」も「いとをかし」も直訳した英語表記はありません。

「いとおかし」の意味

「いとおかし」とは

「いとおかし」とは、とても趣があることを意味しています。その他にも、美しいや可愛らしいこと、素晴らしいや見事なこと、興味深いこと、滑稽なことの意味を持っています。

「いとおかし」の使い方

「いとおかし」を使った分かりやすい例としては、「山頂からの夜景はいとおかし」「彼のお話はいとおかし」「こんな計画を立てるなんていとおかし」「今学期の成績はいとおかし」「彼女が時折見せる笑顔はいとおかし」などがあります。

「いとおかし」は主に平安時代の文書などで使われていた古語「いとをかし」を現代仮名遣いにした言葉です。現代仮名遣いとは、1986年7月1日に昭和61年内閣告示第1号として公布された日本語の仮名遣いのことです。

「いとおかし」はとてもや非常にを表す「いと」と趣がある、素晴らしい、美しいなどの様々な意味を持つ「おかし」が合わさったり、とても趣があるなどの様々な意味で使われている言葉になります。

「いとおかし」は現代の「やばい」「エモい」に近い表現

「いとおかし」は現代仮名遣いではあるものの、平安時代特有の感覚であるため現代ではあまり使われていません。「いとおかし」を現代で表すならば、「やばい」「エモい」「素敵」「可愛い」などが近い言葉です。

「いとおかし」の漢字表記

「いとおかし」は平仮名でしか表現することができず、漢字表記はありません。

「いとおかし」の類語

「いとおかし」の類語・類義語としては、自分の気持ちに合っていて心を引かれることを意味する「素敵」、愛情をもって大事にしてやりたい気持ちを覚えることを意味する「可愛い」などがあります。

「いとをかし」の意味

「いとをかし」とは

「いとをかし」とは、とても趣があることを意味しています。その他にも、美しいや可愛らしいこと、素晴らしいや見事なこと、興味深いこと、滑稽なことの意味を持っています。

「いとをかし」の使い方

「いとをかし」を使った分かりやすい例としては、「いとをかしげなる女ゐて」「上手ならばいとをかしかるべし」「いとをかしき誤謬なり」「いとをかしげなるおよびにとらへて」などがあります。

「いとをかし」は主に平安時代の文書などで使われていた歴史的仮名遣いの言葉です。歴史的仮名遣いとは、明治時代から第二次世界大戦終結直後までの公文書や学校教育において用いられたもので、平安時代初期までの実際の綴りを基盤としている言葉を指しています。

「いとをかし」はとてもや非常にを表す「いと」と趣がある、素晴らしい、美しいなどの様々な意味を持つ「をかし」が合わさったり、とても趣があるなどの様々な意味で使われている言葉になります。

「いとをかし」は現代の「素敵」「可愛い」に近い表現

「いとをかし」は平安時代特有の感覚であるため現代ではあまり使われていません。「いとをかし」を現代で表すならば、「素敵」「可愛い」「やばい」「エモい」などが近い言葉です。

「いとをかし」の漢字表記

「いとをかし」は平仮名でしか表現することができず、漢字表記はありません。

「いとをかし」の類語

「いとをかし」の類語・類義語としては、みじみとした趣が湧き上がってくる気持ちのことを意味する「あわれ」があります。

「いとおかし」の例文

1.彼女の綺麗に整った長い髪はいとおかし。
2.みんなの協力で、このプロジェクトが成功したことがいとおかし。
3.このホテルから見る冬枯れの景色はいとおかし。
4.今日の講義は驚きの連続ばかりで、いとおかしな内容でした。
5.彼が必死に気取っている様子は実にいとおかし。

この言葉がよく使われる場面としては、とても趣があることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、美しいや可愛らしいこと、素晴らしいや見事なこと、興味深いこと、滑稽なことの意味を持っています。

例文1の「いとおかし」は美しいや可愛らしいこと、例文2の「いとおかし」は素晴らしいや見事なこと、例文3の「いとおかし」は趣があること、例文4の「いとおかし」は興味深いこと、例文5の「いとおかし」は滑稽なことの意味で使っています。

「いとをかし」の例文

1.まいて雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。
2.妻、いとをかしと思ひて、笑ひてやみにけり。
3.また、野分の朝こそをいとをかしけれ。
4.けづることをうるさがり給へど、いとをかしの御髪や。
5.笛をいとをかしく吹き澄まして、過ぎぬなり。

この言葉がよく使われる場面としては、とても趣があることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、美しいや可愛らしいこと、素晴らしいや見事なこと、興味深いこと、滑稽なことの意味を持っています。

上記の例文の「いとをかし」は実際に古文で使われてたものになります。

「いとおかし」と「いとをかし」はどちらもとても趣があることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、現代仮名遣いで表現したい時は「いとおかし」を、歴史的仮名遣いで表現したい時は「いとをかし」を使うようにしましょう。

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