【社蓄】と【社畜】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「しゃちく」という読み方の「社蓄」と「社畜」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「社蓄」と「社畜」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




社蓄と社畜の違い

社蓄は社畜の間違い

社蓄と社畜の違いを分かりやすく言うと、社蓄とは社畜の間違った使い方、社畜とは会社の言いなりになって辛い仕事でも文句も言わず働いている会社員を皮肉を込めて言うことです。

社蓄は誤字

一般的には社蓄という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、社畜のことを間違えて社蓄を使っている人がほとんどです。

社畜は正しい日本語

正しい言葉である社畜を使った分かりやすい例としては、「就職したとしても社畜にはなりたくない」「彼は周りから社畜と言われている」「ブラック企業に社畜として働いてる友人を救いたい」「私は社員ではなく社畜です」などがあります。

社畜という言葉はあっても、社蓄という言葉は存在しません。同時に社畜という単語の意味について「会社の言いなりになって辛い仕事でも文句も言わず働いている会社員を皮肉を込めて言うこと」と覚えておきましょう。

社畜の英語表記

社畜を英語にすると「wage slave」「workaholic」となり、例えば上記の「私は社員ではなく社畜です」を英語にすると「I am a wage slave, not an employee」となります。

社蓄の意味

社蓄とは

社蓄とは、社畜の間違った使われ方です。

社蓄という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、社畜と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

社蓄と間違えやすい理由

社畜と社蓄を間違えてしまう一番の理由は「畜」と「蓄」の漢字が似ているのが原因です。「畜」は牛馬などを飼うことや家で動物を飼うことを意味しており、「蓄」は多くのものを一所に集めておくことや扶養することを意味しています。

そのため、会社に変われているというニュアンスで使う「しゃちく」の正しい日本語は「畜」を使った社畜なので間違えないようにしましょう。

間違った言葉である社蓄の「蓄」を使った別の言葉としては、財貨をたくわえることを意味する「貯蓄」、将来や万一の場合に備えて蓄えておくことを意味する「備蓄」、金銭や品物などをのちに役立てるために大切に貯めて置くことを意味する「蓄える」などがありあす。

社畜の意味

社畜とは

社畜とは、会社の言いなりになって辛い仕事でも文句も言わず働いている会社員を皮肉を込めて言うことを意味しています。

社畜の使い方

社畜を使った分かりやすい例としては、「彼女は周りから社畜と言われている」「ブラッキ企業で働いている社畜の友人が体を壊した」「社畜と自負しているが給料が良いのでこの生活は気に入っている」「社畜には絶対なりたくありません」などがあります。

社畜は企業戦士よりも馬鹿にしているニュアンス

社畜は会社の言いなりになって辛い仕事でも文句も言わず働いている会社員を皮肉を込めて言うことを意味しており、類語である会社人間や企業戦士よりも馬鹿にしているニュアンスが強いマイナスなイメージを持つ言葉です。

社畜の由来

社畜は1990年辺りから流行りだした言葉で「会社+家畜」の造語になります。社畜は造語ではあるものの、広く一般的に使われていたため辞書にも載る言葉になりました。

社畜の考案者は小説家の安土敏(読み方:あづちさとし)で、広めたの評論家の佐高信(読み方:さたかまこと)と言われています。

正社員だけでなくパート、アルバイト、派遣社員でも、長時間残業を強いられたりサービス残業をやらされていた場合は社畜と呼ぶこともあります。

表現方法は「社畜あるある」「社畜診断」「社畜ネタ」

「社畜あるある」「社畜診断」「社畜ネタ」「社畜の名言」などが、社畜を使ったネットでよく検索されているキーワードになります。

社畜の類語

社畜の類語・類義語としては、家庭や交友関係よりも会社を重んじている人のことを意味する「会社人間」、企業のために粉骨砕身で働く勤め人のことを意味する「企業戦士」などがあります。

社蓄の例文

1.社蓄という言葉は存在しないので、おそらく社畜の言い間違いだろう。
2.社畜という言葉は会社の言いなりになって辛い仕事でも文句も言わず働いている会社員を皮肉を込めて言うことで、社蓄という言葉はない。
3.社蓄という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.社蓄にはなりたくないという言葉を使う人はいるが、正しくは社畜にはなりたくないです。
5.ブラック企業の社畜を辞めたいという言葉はあるが、ブラック企業の社蓄を辞めたいという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、社畜という言葉を間違えて社蓄と表現している時などが挙げられます。

社蓄という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、社畜を間違えて使っている可能性が高いです。

社蓄という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、社蓄ではなく、社畜と表現するのが正しい使い方になります。

社畜の例文

1.ブラック企業で社畜のように働かされて、精神を壊してしまいました。
2.社畜ではあるが、給料が良いので今の生活に不満はありません。
3.就職はしたいが社畜にはなりたくないので、企業選びをしっかりとしよう。
4.社畜になって仕事しかしていない生活をしていたら、いつの間にか友達がいなくなっていた。
5.このままでは社畜になって体調を崩してしまうと思い、退職をすることにしました。
6.昭和というのは言ってみれば会社至上主義であり、国民が社畜であった時代であり、生活も価値観もすべて会社にゆだねるという異常な時代であった。
7.平成初期まで企業戦士などともてはやされたサラリーマンたちは現在では社畜といって自虐的になったり、バカにされたりする対象となった。
8.大学の旧友たちとの飲み会では自身の社畜エピソードを披露しておおいに盛り上がり、日ごろのうっ憤を晴らしていたようだった。
9.俗にいう社畜になって10年ほどたってから、恋人もいないし、趣味もないことに気づき、このままの生活でいいのだろうかと悩むようになった。
10.給料目当てで働いていると豪語していた社畜の友人が、会社のブラックな体質にとうとう心身ともに病んでしまって家に引きこもってしまった。

この言葉がよく使われる場面としては、会社の言いなりになって辛い仕事でも文句も言わず働いている会社員を皮肉を込めて言うことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のようにマイナスなイメージで使われることが多い言葉です。

社蓄と社畜どちらを使うか迷った場合は、社蓄は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の社畜を使うようにしましょう。

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