【必要】と【必用】と【必須】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た意味を持つ「必要」(読み方:ひつよう)と「必用」(読み方:ひつよう)と「必須」(読み方:ひっす)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「必要」と「必用」と「必須」いう言葉は、どれもある物が欠かせないことを意味するという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



必要と必用と必須の違い

必要と必用と必須との違いを分かりやすく言うと、必要というのは、なくてはならないことを意味していて、必用というのは、必ず使うことを意味していて、必須というのは、絶対に欠くことが出来ないことを意味しているという違いです。

一つ目の必要というのは、「それがないと駄目」という意味を持つ言葉です。例えば「体育の授業には体操服が必要」と言えば、体操服がないと参加が出来ないという意味です。また「給食がない日なのでお弁当が必要」と言えば、お弁当がないと駄目だという意味です。

必要という言葉は「条件」(読み方:じょうけん)という意味合いを持ちます。条件とは物事を成り立たせる要素という意味です。「体育の授業には体操服が必要」というのは、忘れた人にとって体育の授業が成り立たないという意味です。

必要が条件という意味合いを持つことから、論理学では「必要条件」という用語があります。この「必要」を「必用」や「必須」で言い換えることは出来ないのは、必要という言葉以外は条件という意味合いを持たないからです。

二つ目の「必用」というのは、「使わなければいけない」という意味を持つ言葉です。「必用」は「必要」の特殊な場合を表現します。「体操服が必用」は、必ず体操服を使うということです。ですが結局「体操服が必要」と同じ意味です。

必用という言葉には「使う」という意味合いがあります。なので、必用という言葉は動作を暗に表現しています。「体操服が必用」という表現は、使うという動作を念頭に置いていますが、「必要」の場合には、体育の授業という状況が念頭に置かれています。

今も昔も、必用という言葉はあまり使われず、必要が使われることが圧倒的に多いです。

三つ目の必須というのは、「絶対に欠くことができない」という意味の言葉です。「必要」と同じ意味ですが、意味の強さは「必須」の方が上です。必須の須の字は、「当然、是非とも」という強い意味があるからです。

必要の意味

必要とは、ある物がなければならないことを意味しています。例えば「雨なので傘が必要」というのは、傘がないと雨に濡れて大変なことになるので、なければならないという意味です。

同じ要という字を使った「強要」(読み方:きょうよう)という言葉があるように、必要には、「強制する、推奨する」という言葉に近い意味合いがあります。「必用」と比較することで確認していきましょう。

「雨なので傘が必用」と書き換えてみることにします。今日は雨なので必ず傘を使うという意味ですが、何を伝えたいのかが分かりません。「傘がないと苦労するから持つべきですよ」ということが伝えたいなら、「傘が必要」と表記する方が意味が通じやすいです。

必要という言葉の背後には、「もし傘がないと・・・」というような、呼びかける意味合いがあります。必用ではそうした意味合いが弱まります。「〇〇が必要」という言葉の裏には「もしそれがないと大変だから・・・」という意味合いがあります。

必要の類語・類義語としては、欠かすべきではない、欠かすことが出来ないことを意味する「不可欠」、物事の根幹に関わることを意味する「重要」などがあります。

必要の対義語・反対語としては、要らないことを意味する「無用」「不要」などがあります。

必要の必の字を使った別の言葉としては、それ以外になりようのないことを意味する「必然」、必ずそうなること、起こることが避けられないことを意味する「必至」、必ず勝つことを意味する「必勝」などがあります。

必要の要の字を使った言葉としては、注意しなければならないことを意味する「要注意」、あることをするために必要なことを意味する「所要」などがあります。

必用の意味

必用とは、必ず用いることを意味しています。例えば「試験会場では上履きが必用」と言えば、それを必ず使うという意味になります。

しかし、この言葉を使って表現できることは「必要」を使って表現できることから、今も昔もあまり使われている言葉ではありません。また必用よりも必要の方が、伝えたい内容をスムーズに伝達してくれます。

「連絡のためにあなたの連絡先が必用」という表記では、「欲している」という意味合いが弱まります。「必要」と書けば、相手への要求の意味合いが強く出ます。

必用という言葉は、単に「必ず使う」という意味で理解されることもあり、必要という言葉の背後にある、ある種の切実さの意味合いが薄まってしまいます。

必用の類語・類義語としては、必ず需要があることを意味する「必需」などがあります。

必用の対義語・反対語としては、もう用いることがないことを意味する「不用」などがあります。

不用の用の字を使った言葉としては、予定を意味する「用事」、前もって準備をすることを意味する「用意」、万が一の事態が起こらないために注意することを意味する「用心」などがあります。

必須の意味

必須とは、必要の意味が強調された言葉を意味しています。必須は必要と意味の違いはありませんが、より強く「必要」と言いたい時に「必須」という言葉を使うことがあります。

必須の須は「須く」(読み方:すべからく)という言葉で使われる字です。この言葉は、しばしば誤用が叫ばれる言葉です。この言葉を「すべて」という意味で使う人も多いですが、本来の意味は「当然、是非とも」です。

必須という言葉は、「当然」という意味の「須く」の意味合いを持っています。必要という言葉よりも意味が強いのが必須という言葉だと考えることが出来ます。

また、必須は「〇〇が必須」というように述語として使われるよりは、「必須の品」や「必須情報」のように形容詞的に使われる傾向の高い言葉です。例えば「必須アミノ酸」という言葉があります。

必須アミノ酸は、生命維持のために必要だが、体内で作り出すことの出来ないアミノ酸を意味する言葉です。生命維持という切実な問題だということを表現するために、必要ではなく必須という言葉が使われています。

必須の須の字を使った言葉としては、どうしてもないといけないことを意味する「須要」などがあります。

必要の例文

1.必要以上にサービスをする必要はないよ。
2.トイレとお風呂は必要不可欠だから、それがない物件は候補に入らない。
3.長時間労働の是正の必要性が叫ばれている。
4.施設を利用する場合は事前に利用者登録の手続きが必要ですので、こちらの用紙に御記入ください。
5.自動車免許を取得するには一定の年齢条件を満たす必要があり、私はあと一年待たねばならない。
6.新しい会社に就職するにあたって必要書類を揃えなければならない。

この言葉がよく使われる場面としては、なくてはならない物事を表現したい時などが挙げられます。必要という言葉は、使うべき道具だけではなく、そうであるべき状況や、そうすべき行動など表現出来る範囲の広いことが特徴です。

例文2の「する必要がない」というのは「してもいい」という意味でもあります。「するな」ではないことに注意してください。

必用の例文

1.学校指定の体操服必用になります。
2.引っ越し先で生活の必用の品を買いそろえることにした。
3.国際会議では英語が必用言語になる。
4.マフラーを編むには指編みという方法もあるので、必ずしもかぎ針や編み棒が必用というわけではない。
5.海洋プラスチックごみ問題等がありレジ袋の有料化も進んでいるので、買い物の際はエコバッグが必用だ。
6.夜釣りに行く時必用なのは、懐中電灯より、なるべく手を使わずに済むヘッドライトの方だろう。

この言葉がよく使われる場面としては、必ず使わないといけないものを表現したい時などが挙げられます。「必要」という言葉が様々な物事を表現出来るのに対して、「必用」は用の字を含むことから、道具にしか使うことの出来ない言葉です。

必用という言葉で表現できる状況は、必要で表現することが出来ますし、必要の方が「欲している」という意味合いが通じやすくなるため、必用は昔からあまり使われてはきませんでした。必用という表記は控えて、必要という言葉を使うようにしましょう。

必須の例文

1.以下の条件は必須ではありませんが、該当していることが好ましいです。
2.時間がないので必須事項だけ皆で読み合わせをして、あとは各自確認することとします。
3.暑がりの君には分からないだろうけど、自分にとって冬はマフラーが必須なんだ。
4.海外旅行には産まれて間もない娘の分のパスポートも必須だと知り、早速申請してきた。
5.この山はそこまで険しくないので登山靴が必須とは言いませんが、可能であれば用意した方がいいかと思います。
6.健康維持のためには、必須アミノ酸を食事から摂ることが重要である。

この言葉がよく使われる場面としては、必要を強調して表現したい時などが挙げられます。必須は「当然、是非とも」の意味を持つ須の字を含むので、必要よりも意味の強い言葉になります。「絶対必要」という意味だと考えると、必須の意味が分かりやすくなります。

ただし、「須く」がそうであるように、必須もやや硬い表現で、日常会話では必要よりも用いられる頻度は少ないです。必須という言葉を使う時には、相手との関係性や、その場の状況、話題などを考慮して、適切かどうか判断する必要があります。

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