【つまずく】と【つまづく】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「つまずく」という読み方の「つまずく」と「つまづく」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「つまずく」と「つまづく」は同音の言葉ですが、それぞれの言葉によって使い方には少し違いがあります。




「つまずく」と「つまづく」の違い

「つまずく」と「つまづく」の意味の違い

「つまずく」と「つまづく」の違いを分かりやすく言うと、「つまずく」とは現代仮名遣い、「つまづく」とは歴史的仮名遣いという違いです。

「つまずく」と「つまづく」の使い方の違い

一つ目の「つまずく」を使った分かりやすい例としては、「最近何もないところでつまずくことが増えた」「春の新人戦の緒戦でつまずく」「靴を変えたらつまずくことが減りました」「彼女は石につまずいて転ぶ」などがあります。

二つ目の「つまづく」を使った分かりやすい例としては、「電気コードにつまづいて転んでしまった」「英語学習につまづく子供達を救いたい」「私は二十代の頃結婚でつまづいている」などがあります。

「つまずく」と「つまづく」の使い分け方

「つまずく」と「つまづく」はどちらものことを意味しています。違いを挙げるならば「つまずく」が現代仮名遣いで、「つまづく」が歴史的仮名遣いということです。

どちらも正しい日本語なのですが、現代においては内閣告示の現代仮名遣いである「ずく」の方を使うのが一般的になっています。そのため、法令、新聞、公的な書類などでは「つまずく」の方を使うようにしましょう。それ以外の場面では好きな方を使っても問題ありません。

「つまずく」と「つまづく」の英語表記の違い

「つまずく」も「つまづく」も英語にすると「stumble」「trip」となり、例えば上記の「彼女は石につまずいて転ぶ」を英語にすると「She stumble over a stone and fall」となります。

「つまずく」の意味

「つまずく」とは

「つまずく」とは、歩いていて誤って足先を物に突き当ててよろけることを意味しています。その他にも、 物事の中途で思わぬ障害に突き当たって失敗することの意味も持っています。

表現方法は「勉強につまずく」「問題につまずく」「足をつまずく」

「勉強につまずく」「問題につまずく」「足をつまずく」「つまずく原因」などが、「つまづく」を使った一般的な言い回しになります。

「つまずく」の使い方

「石につまずいて転倒する」「最近ちょっとした段差でつまずくことが増えてきた」などの文中で使われている「つまずく」は、「歩いていて誤って足先を物に突き当ててよろけること」の意味で使われています。

一方、「事業が出だしからつまずいてしまった」「夏の大会の緒戦でつまずく」などの文中で使われている「つまずく」は、「物事の中途で思わぬ障害に突き当たって失敗すること」の意味で使われています。

「つまずく」は現代仮名遣いで公用文で使える

「つまずく」は歩いていて誤って足先を物に突き当ててよろけることや物事の中途で思わぬ障害に突き当たって失敗することを表す現代仮名遣いになります。現代仮名遣いとは、1986年7月1日に昭和61年内閣告示第1号として公布された日本語の仮名遣いのことです。

現代仮名遣いにおいて、歴史的に表記されてきた「づ」も「ず」に統一するとされています。そのため、法令、新聞、公的な書類などでは「ずく」を用いた「つまずく」を使うようにしましょう。

「つまずく」の漢字表記

「つまずく」を漢字にすると「躓く」と表記することができますが、「躓」という漢字が常用漢字ではないため、公用文では使用できません。

「つまずく」の類語

「つまずく」の類語・類義語としては、仕事や計画などが中途で失敗しだめになることを意味する「挫折」、勢いよく前へ倒れかかることを意味する「つんのめる」、やり方を間違えて失敗することを意味する「仕損なう」などがあります。

「つまづく」の意味

「つまづく」とは

「つまづく」とは、歩いていて誤って足先を物に突き当ててよろけることを意味しています。その他にも、物事の中途で思わぬ障害に突き当たって失敗することの意味も持っています。

表現方法は「勉強につまづく」「問題につまづく」「足をつまづく」

「勉強につまづく」「問題につまづく」「足をつまづく」「つまづく原因」などが、「つまづく」を使った一般的な言い回しになります。

「つまづく」の使い方

「つまづいて転んで怪我をしてしまいました」「何か柔らかいものにつまづいて転んでしまった」などの文中で使われている「つまづく」は、「歩いていて誤って足先を物に突き当ててよろけること」の意味で使われています。

一方、「勉強でつまづくことが増えるのは中学生からです」「シーズン開幕からつまづいてしい連敗記録を更新した」などの文中で使われている「つまづく」は、「物事の中途で思わぬ障害に突き当たって失敗すること」の意味で使われています。

「つまづく」は歴史的仮名遣いで公用文で使えない

「つまづく」は歩いていて誤って足先を物に突き当ててよろけることや、物事の中途で思わぬ障害に突き当たって失敗することを表す歴史的仮名遣いになります。

歴史的仮名遣いとは、明治時代から第二次世界大戦終結直後までの公文書や学校教育において用いられたもので、平安時代初期までの実際の綴りを基盤としている言葉です。

歴史的仮名遣いは間違った日本語ではないのではないのですが、現代にはおいては「づく」を使うよりも「ずく」の方を使うのが推奨されています。また、法令、新聞、公的な書類などでは「づく」を用いた「つまづく」は使えないと覚えておきましょう。

「つまづく」の漢字表記

「つまづく」を漢字にすると「躓く」と表記することができますが、「躓」という漢字が常用漢字ではないため、公用文では使用できません。

「つまづく」の類語

「つまづく」の類語・類義語としては、仕損なうことを意味する「失策」、失敗することを意味する「しくじる」、足もとがふらついて身体の安定を失うことを意味する「蹌踉ける」(読み方:よろける)などがあります。

「つまずく」の例文

1.段差でつまずいて派手に転んだが、怪我をしなかったので良かったです。
2.走ってる途中に何かにつずいて、盛大に転んでしまいました。
3.二十代のつまずきを今まで引きずっていることは、我ながら情けないと思う。
4.最初の数試合はつまずいたものの、10試合を終えた時点で2位につけた。これなら優勝を狙えるはずです。
5.過去に起業でつまずいた経験を糧に再度起業を目指すことにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、歩いていて誤って足先を物に突き当ててよろけることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、物事の中途で思わぬ障害に突き当たって失敗することを表現したい時にも使います。

例文1と例文2の「つまずく」は歩いていて誤って足先を物に突き当ててよろけること、例文3から例文5の「つまずく」は物事の中途で思わぬ障害に突き当たって失敗することの意味で使っています。

「つまづく」の例文

1.遅刻しそうだったので走っていたら、段差につまづいて転んでしまいました。
2.何かにつまづいて転ばないように、慎重に周りを見ながら歩くことにしました。
3.高校に入学してすぐのクラスの自己紹介で上手くいかず、彼の学園生活は最初からつまづいてしまいました。
4.シーズンの序盤につまづいたこともあり、3試合を残して優勝争いから脱落してしまった。
5.勉学でつまづく子供達を救うために、新たなスタイルの学習塾を開設することにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、歩いていて誤って足先を物に突き当ててよろけることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、物事の中途で思わぬ障害に突き当たって失敗することを表現したい時にも使います。

例文1と例文2の「つまづく」は歩いていて誤って足先を物に突き当ててよろけること、例文3から例文5の「つまづく」は物事の中途で思わぬ障害に突き当たって失敗することの意味で使っています。

「つまずく」と「つまづく」という言葉は、どちらも歩いていて誤って足先を物に突き当ててよろけることや、物事の中途で思わぬ障害に突き当たって失敗することを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、現代仮名遣いである「つまずく」を使うようにしましょう。

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