今日の買取件数:20件/今月の買取件数:520件/累計買取件数:27,566件

【シンパシー】と【エンパシー】と【テレパシー】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「シンパシー」と「エンパシー」と「テレパシー」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「シンパシー」と「エンパシー」と「テレパシー」という言葉は、他人を理解することを表すという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




シンパシーとエンパシーとテレパシーの違い

シンパシーとエンパシーとテレパシーの意味の違い

シンパシーとエンパシーとテレパシーの違いを分かりやすく言うと、シンパシーは同情を表現する時に使い、エンパシーは共感を表現する時に使い、テレパシーは他者への伝達を表現する時に使うという違いです。

シンパシーとエンパシーとテレパシーの使い方の違い

シンパシーという言葉は、「彼女の経験談に対してシンパシーを抱いた」「シンパシーを感じるだけなら子どもでもできる」などの使い方で、他者の感情を理解して思いやることを意味します。

エンパシーという言葉は、「エンパシー能力を身に付けておくことで頼られる存在になる」「エンパシーというスキルが重要視されている」などの使い方で、他者の立場になって物事を考えて他者を思いやることを意味します。

テレパシーという言葉は、「テレパシーが使えたらメリットもデメリットも存在するだろう」「テレパシーの研究は非常に興味深い」などの使い方で、心の内容が言葉や身振りなどではなく、直接他人の心に伝達されることを意味します。

シンパシーとエンパシーとテレパシーの使い分け方

シンパシーとエンパシーはどちらも共感を意味する言葉ですが、前者は他者と同じ感情になることを指し、後者は同じ感情や意見を持たないままでも相手の立場になって物事を考えることを指します。

一方のテレパシーも、他者の考えを理解することに関連する言葉ではありますが、言葉や表情、身振りなどで考えが伝わることではなく、直接他人の心に伝達されることを指します。そのため、シンパシーやエンパシーとは意味が大きく異なります。

これが、シンパシー、エンパシー、テレパシーの明確な違いです。

シンパシーの意味

シンパシーとは

シンパシーとは、他者の感情を理解して思いやることを意味しています。

シンパシーの語源

ギリシア語で一緒に、共にといったを意味を持つ「syn」と苦痛などの感情を意味する「pathos」が変化し組み合わさって「sympathy」という言葉ができました。

そのため、相手を気の毒に思う時や、哀れに思う時に多く使われる言葉です。これが転じて、他者の苦しみを感じて、自身も苦しむような感情を持つことを意味する言葉として使われています。

表現方法は「シンパシーを感じる」「シンパシーを抱く」「シンパシーを覚える」

シンパシーを使った表現として、「シンパシーを感じる」「シンパシーを抱く」「シンパシーを覚える」「シンパシーが合う」などがあります。

エンパシーは能力として使われますが、シンパシーは感情そのものを意味するかのように使われることが多い言葉です。

シンパシーの類語

シンパシーの類語・類義語としては、他の意見や主張などに賛同することを意味する「同調」、同じように感じることを意味する「同感」、他人の考えや行動などに心から同感することを意味する「共鳴」などがあります。

エンパシーの意味

エンパシーとは

エンパシーとは、他者の立場になって物事を考えて他者を思いやることを意味しています。

エンパシーの語源

ドイツ語の心理学用語である「Einfühlung」が語源となった言葉で、感情移入や共感という日本語訳が宛がわれることとなりました。

また、英語に落とし込まれる際に、中を意味する接頭語の「em」と感情状態を意味する「pathos」を変化させた「pathy」が組み合わさり、「empathy」という言葉ができ、カタカナ読みのエンパシーが日本でも使われるようになります。

単に相手の心情を理解して自分も同じような気持ちになるだけではなく、自分のことのように感じることで相手が何を求めているのかを考えることに繋がることから、教育業界などでは注目を浴びたこともある言葉です。

エンパシーの類語

エンパシーの類語・類義語としては、他人の意見などにその通りだと感じることを意味する「共感」、自分のことのように思いやって労わることを意味する「同情」、自分の感情などが相手と同じようなものになることを意味する「感情移入」などがあります。

テレパシーの意味

テレパシーとは

テレパシーとは、心の内容が言葉や身振りなどではなく、直接他人の心に伝達されることを意味しています。

1882年にイギリスにて「telepathy」という用語が提案される前までは思考転写と呼ばれており、今日では「精神感応」と漢字表記がなされる超能力の一種です。

表現方法は「テレパシーが伝わる」「テレパシーを感じる」「テレパシーを送る」

「テレパシーが伝わる」「テレパシーを感じる」「テレパシーを送る」などが、テレパシーを使った一般的な言い回しです。

「ドリームテレパシー」の意味

テレパシーを使った言葉として、「ドリームテレパシー」があります。これは、テレパシーを使って他者の夢に干渉することを指す言葉です。1970年にはコンサート会場にてその実験が行われました。

実験方法は、観客に対して鳥をテーマに作られたビデオ映像をテレパシーにして発信することを求めるというものです。会場の位置を知っており、実験が行われた時間には就寝していた5人の受信者のうち3人が鳥に関する夢を見たという結果になりました。

テレパシーの類語

テレパシーの類語・類義語としては、気心が通じ合って少しの言葉で相手の言おうとしていることがわかることを意味する「つうかあ」、二人以上で物事を一緒に行う時に互いの気持ちが一致することを意味する「阿吽の呼吸」などがあります。

シンパシーの例文

1.今の原動力となっているものを語ってくれた後輩に対して強いシンパシーを覚えて、その日はたくさん話をした。
2.子どもたちはドキュメンタリー映画を見てシンパシーを抱いたのか、ラストシーンでぼろぼろと涙をこぼしていた。
3.恋人に振られたと泣きついてきた友人の話を聞いて、少し前に仲良くしていた友人と喧嘩してしまったためシンパシーを感じた。
4.たまたま見ていた政見放送で、ある候補者の演説にシンパシーを感じ、この人に投票しようとその場で心が決まった。
5.夫と出会った当時は、お互い異性としてはなんの興味もいだかなかったのですが、なにかの拍子にお互い一人っ子で転勤族だったということがわかって、そこに何らかのシンパシーを感じたんだと思います。
6.無敵だと思えた若い頃から年を重ねるにつれてか弱きものにシンパシーを感じるようになり以前よりも丸くなった。
7.わたしの小説にシンパシーを感じましたと言ってわざわざ家にくる奴にろくなやつはいないのだよ。
8.あの人のファンというほどではなかったがなんとなくシンパシーを感じていたので好意的に見ていた。

この言葉がよく使われる場面としては、他者の感情を理解して思いやることを意味する時などが挙げられます。

どの例文のシンパシーも、エンパシーやテレパシーに置き換えて使うことはできません。

エンパシーの例文

1.エンパシーマップを作成して可視化することで、ユーザーを理解するのに役立ち、マーケティングなどにもいい影響を与えてくれるだろう。
2.ビジネスにおいてエンパシー能力は上司や部下、取引相手など誰にでも有効であるため、その能力を発揮できる人はいわゆる世渡り上手と言われるのだろう。
3.エンパシー教育は、他者理解を行う上で非常に必要なことであり、その力を身に付けた子どもが一人いるだけで場の雰囲気が変わる。
4.エンパシー力が強すぎる人は、リーダーになるとつらいと思う。大勢の他人の気持ちに共振しすぎるから。でもエンパシーがなさすぎるリーダーが率いる組織はもっとつらい。
5.仕事におけるエンパシー能力というと一見難しいように思えるが、日本語で言うと忖度のようなものだろう。
6.日本人は相手の立場に立って物を考えるエンパシーの能力については非常に高いのではないかと思っている。
7.友人は他の人に比べエンパシー能力が高いので、周りに振り回されて心身ともに疲弊していた。
8.彼女は相手の気持ちの深く入り込めるほどエンパシー能力に優れているので心理カウンセラーに向いていると思う。

この言葉がよく使われる場面としては、他者の立場になって物事を考えて他者を思いやることを意味する時などが挙げられます。

例文1の「エンパシーマップ」とは、共感マップとも呼ばれるもので、見る、聞く、考える、話す、感じる、欲するといった感情に分けて、ターゲットの理解を行う図法です。

テレパシーの例文

1.彼と同じ言葉を同じタイミングで発したため、テレパシーで事前に心の内が届いていたのかと思ってしまった。
2.テレパシーは超能力と言われており、今日でも脳波などを使った実験が行われている。
3.本当にテレパシーがあったなら、彼女が今何に対して腹を立てているのかもわかったのかもしれない。
4.恋愛にテレパシーなどというロマンチックな手法は使えない。やはり愛情などという形のないものには、言葉や態度という現実的かつフィジカルな手段が必要みたいだ。
5.今までテレパシーなんてあるわけないと思ってたけど、たしかに彼女の気持ちがふっと伝わったような気がしたのだ。
6.テレパシーというのは日本語でいえば、阿吽の呼吸とか以心伝心とかそういった感じだろうかね。
7.もしも周りの人間に自分の考えていることがテレパシーか何かでわかってしまうとしたら気がおかしくなってしまうだろう。
8.その宇宙外生命体はわれわれの文明よりも格段上にあり、なんとテレパシーを用いてコミュニケーションしているというのだ。

この言葉がよく使われる場面としては、心の内容が言葉や身振りなどではなく、直接他人の心に伝達されることを意味する時などが挙げられます。

どのテレパシーと言う言葉も、シンパシーやエンパシーという言葉に置き換えて使うことはできません。

シンパシーとエンパシーとテレパシーどれを使うか迷った場合は、同情を表す場合は「シンパシー」を、共感を表す場合は「エンパシー」を、他者への伝達を表す場合は「テレパシー」を使うと覚えておけば間違いありません。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター