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【怒涛】と【怒濤】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「どとう」という読み方の「怒涛」と「怒濤」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「怒涛」と「怒濤」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




怒涛と怒濤の違い

怒涛と怒濤の意味の違い

怒涛と怒濤の違いを分かりやすく言うと、怒涛と怒濤は意味や使い方の違いはなく、どちらを使っても同じです。

怒涛と怒濤の使い方の違い

一つ目の怒涛を使った分かりやすい例としては、「新商品が怒涛の勢いで売れています」「仕事と育児に怒涛の日々を過ごしています」「怒涛の結婚ラッシュに気持ちが焦ります」「怒涛の勢いで食べつくした」などがあります。

二つ目の怒濤を使った分かりやすい例としては、「短い生涯を疾風怒濤のように駆け抜けた」「西洋文化が怒濤のごとく日本に入ってきました」「太鼓を狂瀾怒濤にたたき鳴らした」「怒濤の追い上げで大逆転した」などがあります。

怒涛と怒濤の使い分け方

怒涛と怒濤という言葉は、どちらも激しく荒れる大波を意味し、比喩的に、強烈な勢いで押し寄せるさまや規模や勢いが強く激しい様子を表します。

二つの言葉の違いである「涛」と「濤」は異体字と正字の関係であり、分かりやすくいうと「涛」は「濤」の略字です。「涛」と「濤」の意味は同じであり、したがって、怒涛と怒濤に意味や使い方に違いはありません。上記の例文にある「怒涛」と「怒濤」は互いに置き換えて使うことができます。

あえて違いを挙げるならば、「怒濤」は辞書に載っていますが、「怒涛」は辞書に掲載されていないケースがあります。ただし、使い方の差はないので、どちらを使っても問題ありません。

怒涛と怒濤の英語表記の違い

怒涛も怒濤も英語にすると「surging waves」「turbulent」「overwhelming」となり、例えば上記の「怒涛の勢いで」を英語にすると「with overwhelming force」となります。

怒涛の意味

怒涛とは

怒涛とは、荒れ狂う大波、また、はげしい勢いで押し寄せるようすのたとえを意味しています。

怒涛の読み方

怒涛の読み方は「どとう」です。誤って「ぬとう」「どじゅ」などと読まないようにしましょう。

表現方法は「怒涛の日々」「怒涛の勢い」「怒涛のラッシュ」

「怒涛の日々」「怒涛の勢い」「怒涛のラッシュ」などが、怒涛を使った一般的な言い回しです。

怒涛の使い方

怒涛を使った分かりやすい例としては、「今日から怒涛のスケジュールで疲れそうです」「昨夜からの怒涛の嵐で電車が止まっています」「後半戦で怒涛の追い上げを見せた」「疾風怒涛の如く人生を駆け抜ける」などがあります。

その他にも、「オープンから怒涛の日々が続いています」「怒涛の英語教育改革で現場は混乱しています」「怒涛の大連戦で選手たちは疲弊している」「息継ぎもなく怒涛のように喋りまくっていた」「怒涛のような高校生活でした」などがあります。

怒涛の「怒」は訓読みで「いかる」「おこる」と読み、怒ったように勢いが激しいこと、「涛」は訓読みで「なみ」と読み、大きくうねる波を表します。怒涛とは、狂ったような大波や激しく打ち寄せる波を意味しますが、比喩的に用いて、大きな影響力をもつ時代の激しい流れを表す言葉です。

四字熟語「疾風怒涛」の意味

怒涛を用いた四字熟語には「疾風怒涛」があります。「疾風怒濤」とも書き、強い風とさかまく荒波を意味し、比喩的に使われて、非常に困難な状況を表現します。

怒涛の対義語

怒涛の対義語・反対語としては、小さい波を意味する「小波」、無事で安らかなことを意味する「安寧」、変わったことのないことや無事平穏なことを意味する「平安」などがあります。

怒涛の類語

怒涛の類語・類義語としては、高く大きな波や高く寄せてくる波を意味する「大波」、大きな波や大波を意味する「波濤」、荒れ狂う波や激しい波を意味する「荒波」、激しい変化や曲折のあることを意味する「波瀾」などがあります。

怒濤の意味

怒濤とは

怒濤とは、荒れ狂う大波、また、はげしい勢いで押し寄せるようすのたとえを意味しています。

表現方法は「怒濤の日々」「怒濤の追い上げ」「怒濤の如く」

「怒濤の日々」「怒濤の追い上げ」「怒濤の如く」などが、怒濤を使った一般的な言い回しです。

怒濤の使い方

怒濤を使った分かりやすい例としては、「今日からテストが怒濤のように続きます」「7月は怒濤の如く過ぎていった」「後半は怒濤の追い上げで打ち負かすことができました」「思春期は心理的な疾風怒濤の時代と言われています」などがあります。

その他にも、「締切までの怒濤の日々が終わりました」「怒濤の寄りで活躍した力士がいました」「試験に向けて怒濤の漢字書きとりをしています」「昨日まで怒濤の英語漬けの日々を過ごしていました」などがあります。

怒濤とは、激しく荒れ狂う大波を意味し、転じて、激しい勢いで押し寄せる様子をたとえる言葉です。怒濤の「濤」は、前述した「涛」の正字であり、波立つことや大きくうねる波を表す漢字です。

四字熟語「狂瀾怒濤」の意味

怒濤を用いた四字熟語には「狂瀾怒濤」があります。狂瀾怒濤とは、怒り狂ったようにさかまく荒波のことであり、荒れ狂ったように物事の秩序のひどく乱れているさまをたとえていう言葉です。「狂瀾怒涛」とも書き表します。

怒濤の対義語

怒濤の対義語・反対語としては、細かに立つ波や小さい動揺を意味する「さざ波」静かでのどかなさまを意味する「穏やか」、落ち着いていて静かなことを意味する「鎮静」などがあります。

怒濤の類語

怒濤の類語・類義語としては、高潮のときに押し寄せる高い波を意味する「高波」、荒々しくはげしい波や物事の勢いがはげしいことのたとえを意味する「激浪」、状況や情勢などがめまぐるしく変化することを意味する「激動」などがあります。

怒涛の例文

1.フィナーレに花火が怒涛の勢いで打ち上がると、観客席からは大きな歓声が沸き起こりました。
2.怒涛の日々を過ごすなかで、働き方や人生そのものに疑問を持つようになりました。
3.フレックスタイム制が導入されてから、怒涛のラッシュアワーを避けて通勤しています。
4.昨夜観たアクション映画では、息つく暇もない怒涛の展開に圧倒されました。
5.東欧の難民が、西ヨーロッパなどの先進国に怒涛のごとく押し寄せています。
6.人手不足に新規プロジェクト、通常業務と怒涛の仕事生活を続ける中で次第に何も感じなくなり、親に病院に連れて行かれた。
7.新しく始まったドラマはかなり面白かったけど、怒涛の展開で頭が追いつかないところもあった。
8.ついに衆議院が解散した。これから我々は怒涛の選挙の日々が始まるのだ。もちろん絶対に勝たねばならない。
9.私は彼らの所業を知ると、怒りのあまり全身の血液が怒涛となって頭にのぼってくるのがわかった。
10.家族旅行とサークルの合宿を連続で行く怒涛の一週間を過ごしたせいで、もう疲労困憊です。

この言葉がよく使われる場面としては、怒り狂うような大波、比喩的に大きな影響力をもつ時代の激しい流れを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にある「怒涛」は「怒濤」と書き換えることができます。

例文4にある「怒涛の展開」とは、物事が激しく変化して繰り広げられる様子を表します。小説やアニメ、ドラマや映画などについて用いられる表現です。

怒濤の例文

1.転職してから3か月、怒濤の日々を送っていましたが、今日から夏休みで一息つけそうです。
2.ビジネスを取り巻く環境は怒濤のように変化しており、各企業は日々苦渋の選択を強いられています。
3.私たちの予備校では、怒濤の英語指導で大学受験を合格へと導きます。
4.漢字検定試験では「疾風怒濤」の書き方を忘れてしまって、動揺してしまいました。
5.来週からの怒濤のスケジュールをこなすためには、時間の使い方を見直さなくてはいけません。
6.毎年のことだが夏休みも残りわずかとなって、これから宿題を一気に片付ける怒濤の数日間が始まる。
7.息子たちは怒濤の一か月を駆け抜けて、充実した夏休みを送っているが、いまだ宿題には手つかずであった。
8.今日も例のごとくうだるように暑いので、お祭り会場ではかき氷が怒濤の勢いで売れています。
9.私は反射的に急ブレーキを踏んだ。ホッとしたのもつかの間、私は恐ろしい実感の波が怒濤のように押し寄せた。
10.怒濤の結婚ラッシュに気持ちが焦るのはわかるが、だからといって相手が誰でもいいわけではないだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、激しく打ちよせる波、比喩的に大きな影響力をもつ時代の激しい流れを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にある「怒濤」は「怒涛」と書き換えることが可能です。例文4の「疾風怒濤」は「疾風怒涛」とも書きます。

怒涛と怒濤という言葉は、どちらも「勢いが激しいさま」を意味する同音同義語です。意味や使い方に違いはないので、どちらの言葉を使うか迷った場合は好みや書きやすさにより選べばよいでしょう。

言葉の使い方の例文
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