【羨ましい】と【妬ましい】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「羨ましい」(読み方:うらやましい)と「妬ましい」(読み方:ねたましい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「羨ましい」と「妬ましい」という言葉は、どちらも他人の境遇や様子が自分よりも優れているようで憎む気持ちがあることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「羨ましい」と「妬ましい」の違い

「羨ましい」と「妬ましい」の意味の違い

「羨ましい」と「妬ましい」の違いを分かりやすく言うと、「羨ましい」はプラスのイメージで使う、「妬ましい」はマイナスのイメージで使うという違いです。

「羨ましい」と「妬ましい」の使い方の違い

一つ目の「羨ましい」を使った分かりやすい例としては、「兄弟が多い人が羨ましいです」「誰でも仲良くできる友人が羨ましいです」「彼女はスタイルが良くて可愛いので羨ましいです」「彼女の成功が羨ましかった」などがあります。

二つ目の「妬ましい」を使った分かりやすい例としては、「彼が成功したのは妬ましいです」「新人なのに人気のある人が妬ましいです」「強運な彼が妬ましいです」「宝くじで1億円当てた友人が妬ましい」「彼女の人気が妬ましかった」などがあります。

「羨ましい」と「妬ましい」の使い分け方

「羨ましい」と「妬ましい」はどちらも他人の境遇や様子が自分よりも優れているようで憎む気持ちがあることを意味している言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「羨ましい」は自分もそうなりたいという願望が強く、プラスのイメージを伴っているのが一般的になります。一方、「妬ましい」は自分より優れたものに対する悪感情が込められており、マイナスのイメージを伴っているというのが違いです。

そのため、「羨ましい」は「あなたが羨ましいです」のように直接伝えても問題ないですが、「妬ましい」は「あなたが妬ましいです」のように直接伝えるのは好ましくないと覚えておきましょう。

「羨ましい」と「妬ましい」の英語表記の違い

「羨ましい」を英語にすると「envious」となり、例えば上記の「彼女の成功が羨ましかった」を英語にすると「I was filled with envy at her success」となります。

一方、「妬ましい」を英語にすると「enviable」となり、例えば上記の「彼女の人気が妬ましかった」を英語にすると「I was envious of her popularity」となります。

「羨ましい」の意味

「羨ましい」とは

「羨ましい」とは、他人の能力や状態をみて自分もそうありたいと願うことを意味しています。

表現方法は「羨ましい気持ち」「羨ましいです」

「羨ましい気持ち」「羨ましいです」などが、「羨ましい」を使った一般的な言い回しになります。

「羨ましい」の使い方

「羨ましい」を使った分かりやすい例としては、「いつも定時で帰れるなんて羨ましいです」「同僚に綺麗な奥さんがいて羨ましいです」「親友に可愛い彼女がいて羨ましい」「私だって他人を羨ましいと思ったことはありますよ」などがあります。

「羨ましい」は他人の能力や状態をみて自分もそうありたいと願うことを意味する形容詞です。形容詞とは、物事の状態や性質がどのようであるかを表現する際に使う言葉になります。

「羨ましい」はプラスのイメージで使う

「羨ましい」は自分もそうなりたいという願望が強い場合に使うのが一般的で、憧れのニュアンスを含んでいます。そのため、基本的にプラスのイメージを伴って使う言葉です。

また、「羨ましい」はプラスのイメージを伴っている言葉なので、「あなたのことが羨ましいです」などのように、直接相手に向かって使うことができると覚えておきましょう。

「羨ましい」の類語

「羨ましい」の類語・類義語としては、理想とする物事に強く心が引かれることを意味する「憧れ」、 影響を受けて同様の状態になることを意味する「あやかりたい」などがあります。

「妬ましい」の意味

「妬ましい」とは

「妬ましい」とは、羨ましくて憎らしいことを意味しています。

表現方法は「妬ましい気持ち」「妬ましいです」

「妬ましい気持ち」「妬ましいです」などが、「妬ましい」を使った一般的な言い回しになります。

「妬ましい」の使い方

「妬ましい」を使った分かりやすい例としては、「彼女の美しさが妬ましいです」「彼が成功したと聞いて妬ましいと思いました」「幸せそうな家庭を築いてる友人が妬ましいです」「若くして出世した人が妬ましい」などがあります。

「妬ましい」は羨ましくて憎らしいこと意味する形容詞です。

「妬ましい」はマイナスのイメージで使う

「妬ましい」は自分より優れたものに対する悪感情が込められているので、憎いというニュアンスを含んでいます。そのため、基本的にマイナスのイメージを伴って使う言葉です。

また、「妬ましい」はマイナスのイメージを伴っている言葉なので、「あなたのことが妬ましいです」などのように、直接相手に向かって使うことはできません。どちらかというと自分の心の中に閉まっておく表現です。

「妬ましい」の類語

「妬ましい」の類語・類義語としては、気にさわって許しがたく思うことを意味する「憎たらしい」、自分より優れている人を恨み妬むことを意味する「嫉妬」などがあります。

「羨ましい」の例文

1.私は一人っ子なので、兄弟がたくさんいるあなたが羨ましいです。
2.あなたの綺麗な肌が羨ましいです。スキンケアのコツを教えてください。
3.私は英語を上手に話すことができないので、すらすら話せる人が羨ましいです。
4.生まれてからずっと田舎に住んでいるので、都会に住んでいるあなたが羨ましいです。
5.ハワイへ旅行するなんて羨ましいです。私もいつか行ってみたいなぁ。

この言葉がよく使われる場面としては、他人の能力や状態をみて自分もそうありたいと願うことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「羨ましい」はプラスのイメージで使われている言葉です。

「妬ましい」の例文

1.彼女の美しさが妬ましいです。私も綺麗だったら結婚できてたのになぁ。
2.彼は実家がお金持ちらしく、バイトもせずに遊んでいるので妬ましいです。
3.同僚は上司に媚びるのが上手なのですぐ出世していったが、少し妬ましいです。
4.私たちは子供がおらず夫婦仲が冷え切っているので、4人家族で幸せそうな隣人が妬ましい。
5.友人が起業に成功して大儲けしていると聞いて、妬ましいと思いました。

この言葉がよく使われる場面としては、羨ましくて憎らしいことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「妬ましい」はマイナスのイメージで使われている言葉です。

「羨ましい」と「妬ましい」はどちらも他人の境遇や様子が自分よりも優れているようで憎む気持ちがあることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、プラスのイメージで使うのが「羨ましい」、マイナスのイメージで使うのが「妬ましい」と覚えておきましょう。

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