【配属】と【所属】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「配属」(読み方:はいぞく)と「所属」(読み方:しょぞく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「配属」と「所属」という言葉は、どちらも「組織の一員であること」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




配属と所属の違い

配属と所属の意味の違い

配属と所属の違いを分かりやすく言うと、配属とは組織の一員となるように配置する行為、所属とは組織の一員として加わっている状態という違いです。

配属と所属の使い方の違い

一つ目の配属を使った分かりやすい例としては、「問題の社員は別の部署に配属することにした」「弊社は配属先を確約した採用を行っています」「配属先の先輩社員にメールで挨拶しました」などがあります。

二つ目の所属を使った分かりやすい例としては、「Z世代は所属意識が希薄化している」「政党に所属せずに選挙活動を行う」「所属と役職名を正確に記入してください」「入学したら英語ディベート部に所属するつもりです」などがあります。

配属と所属の使い分け方

配属と所属という言葉は、どちらも組織や団体の一員として加わっていることを表しますが、意味や使い方には違いがあります。

配属とは、おもに企業の人事で用いられる言葉で、社員おのおのを各部署に分けて配置することを意味します。新入社員の配属先の決め方は、本人の希望だけでなく仕事の適正やポテンシャルなどを加味して決定されます。そのため、希望とは全く違った配属先になることもあります。

所属とは、ある団体や事物に属していることを意味します。「私は営業部に所属しています」のように人に対して使用することも、「備品の所属を明記していください」のように物に対して使用することもできる言葉です。

つまり、配属とは組織の一員となるように配置する行為であり、所属とは組織の一員となっている状態を表す言葉です。二つの言葉は似ていますが、意味は異なるので区別して使うようにしましょう。

配属と所属の英語表記の違い

配属を英語にすると「assignment」「attachment」となり、例えば上記の「別の部署に配属する」を英語にすると「assign to another department」となります。

一方、所属を英語にすると「affiliation」「belonging」となり、例えば上記の「所属意識」を英語にすると「a sense of belonging」となります。

配属の意味

配属とは

配属とは、割り当ててそれぞれの部署に定めることを意味しています。

表現方法は「配属される」「配属されました」

「配属される」「配属されました」などが、「配属」を使った一般的な言い回しです。

配属の使い方

配属を使った分かりやすい例としては、「配属先の店舗に挨拶の電話を入れました」「配属先へのご挨拶に持参する手土産を用意しました」「テンプレートを利用して配属を通知する辞令書を作成する」などがあります。

その他にも、「配属ガチャでハズレを引いてしまった」「配属ガチャでアタリが出るとは思えません」「配属先が人事部なら出世コースだろう」「高い英語力があれば海外事業部に配属されるはずです」などがあります。

配属の「配」は訓読みで「くばる」と読み、しかるべき所に分けて割り当てることを表し、「属」は付き従うことや特定の範囲に入ることを表します。配属とは、会社などの組織において、それぞれの部署に割り振られることを意味する言葉です。

「配属ガチャ」の意味

配属を用いた日本語には「配属ガチャ」があります。配属ガチャとは、 新入社員が入社した会社で配属先を選べず、どのような部署に配属されるのか分からない状態を意味します。何が出るのかわからないソーシャルゲームの「ガチャ」になぞらえた俗語です。

配属の対義語

配属の対義語・反対語としては、任務を解いて職務をやめさせることを意味する「解任」などがあります。

配属の類語

配属の類語・類義語としては、人や物をそれぞれの位置や持ち場に割り当てて置くことを意味する「配置」、演劇や映画などで出演者に役を割り当てることを意味する「配役」、演劇や仕事などで各人の役目を割り当てることを意味する「役を振る」などがあります。

所属の意味

所属とは

所属とは、個人や事物などが、ある団体・組織にその一員・一部として加わっていることを意味しています。

所属の使い方

所属を使った分かりやすい例としては、「芸能事務所に所属してタレント活動をしています」「取材は所属事務所を通してください」「イベントを通じて所属感を深めよう」「所属機関等に関する届出は14日以内に提出してください」などがあります。

その他にも、「英語サークルに所属している友人がいます」「彼は所属長とはそりが合わないようだ」「所属契約と在籍登録の違いをご存知でしょうか」「こちらに所属部署名を正しく記入してください」などがあります。

所属の「所」は何かが行われるところや何かがある場所を表す言葉です。その範囲に入ることを表す「属」と組み合わさり、所属とは、団体の一員として加わっていることを意味します。人間以外の事物にも用いることができる言葉です。

「所属感」の意味

上記例文にある「所属感」とは、ある組織やグループに属しているという感覚を意味します。心理学では、自分の居場所があるという所属感は、自分は受け入れられているという安心感をもたらし、幸せを覚えると考えられています。

所属の対義語

所属の対義語・反対語としては、組織やグループなどに所属していないことを意味する「無所属」などがあります。

所属の類語

所属の類語・類義語としては、特定のものだけに属していることを意味する「専属」、特定の組織体などに所属し従うことを意味する「帰属」、権力や威力のあるものに依存して従うことを意味する「従属」、人や国が他人や他国の支配をうけて従属することを意味する「隷属」などがあります。

配属の例文と使い方

1.はじめまして。この度、営業部に配属されました佐藤です。どうぞよろしくお願いいたします。
2.地方支店への配属が決まったので、配属先の課長に挨拶メールを送りました。
3.人事異動では、社員の適性や能力を最大限に発揮できる部署に配属するようにしています。
4.楽しく仕事ができるかどうかは、配属される部署や事業所に大きく左右されます。
5.配属ガチャにハズレてしまい、毎日の通勤が苦痛でしかありません。

この言葉がよく使われる場面としては、それぞれに分配して所属を定めること、配置して所属させることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、配属という言葉は、ビジネスシーンで使用されることがほとんどです。

所属の例文と使い方

1.人事部長に頼まれ、会社説明会で自分の仕事や所属する部署について話をしました。
2.日本語でも英語でもビジネスメールを送る際は、会社名だけでなく所属部署まで記載しましょう。
3.どこかの会社に所属して会社員として働くことだけが仕事をすることではありません。
4.声優事務所の預かり所属とは、一般的なアルバイトでいう試用期間のようなものです。
5.希望の会社に提出するエントリーシートの書き方について、所属するゼミの教授にアドバイスをもらいました。

この言葉がよく使われる場面としては、一員として加わっていること、大きなものに従属または付属していることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、所属という言葉は、ビジネスシーンで多く用いられています。

配属と所属という言葉は、どちらも「組織の一員となること」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、組織の一員となるように配置する行為を表現したい時は「配属」を、組織の一員となっている状態を表現したい時は「所属」を使うようにしましょう。

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