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【狂気的】と【猟奇的】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「狂気的」(読み方:きょうきてき)と「猟奇的」(読み方:りょうきてき)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「狂気的」と「猟奇的」という言葉は似ていますが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




狂気的と猟奇的の違い

狂気的は猟奇的の間違い

狂気的と猟奇的の違いを分かりやすく言うと、狂気的は猟奇的の間違った使い方、猟奇的とは奇怪や異常なものを捜し求めることです。

狂気的は誤字

一般的には狂気的という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、猟奇的のことを間違えて狂気的として使っている人がほとんどです。

猟奇的は正しい日本語

正しい言葉である猟奇的を使った分かりやすい例としては、「猟奇的な犯行に及んだ」「猟奇的な事件はなくなることがない」「猟奇的な彼女にフラれた」「上司が猟奇的な人なのでとても怖い」などがあります。

猟奇的という言葉はあっても、狂気的という言葉は存在しないことを覚えておきましょう。同時に猟奇的という単語の意味について「奇怪や異常なものを捜し求めること」と覚えておくと良いでしょう。

猟奇的の英語表記

猟奇的を英語にすると「bizarre」となり、例えば上記の「猟奇的な犯行」を英語にすると「Bizarre crime」となります。

狂気的の意味

狂気的とは

狂気的とは、猟奇的の間違った使われ方です。

狂気的という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、猟奇的と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けてください。

狂気の意味

狂気的という言葉は辞書にないのですが、似た言葉の狂気は辞書に載っています。狂気とは、気が狂っていることや精神に異常をきたした状態のことを意味しています。

狂気の使い方

狂気を使った分かりやすい例としては、「狂気の沙汰ではない」「緊急事態宣言が出たのに学校を再開するなんて狂気の沙汰としか思えない」「この動画からは狂気を感じる」「天才と狂気は紙一重です」などがあります。

辞書に載っている狂気という言葉に、接尾辞の「的」をつけて狂気的と使っている人いもいます。その場合は、猟奇的と混同しないことと、辞書には載っていない言葉ということに注意して使ってください。

猟奇的は、精神が狂って普通では考えられない行動をする人のことを意味しているので、精神が狂っているのだけの狂気よりもさらに残酷な意味を持っています。狂気よりも猟奇的の方がより残酷ということは覚えておきましょう。

狂気の対義語

狂気の対義語・反対語としては、正常な心を意味する「正気」があります。

狂気の類語

狂気の類語・類義語としては、心が狂い乱れて異常な行動をすることを意味する「狂乱」、精神状態が普通ではなく正常ではない言動をすることを意味する「気違い」、心が乱れ狂うことを意味する「乱心」、激しい怒り悲しみのなどのために頭に血が上ることを意味する「逆上」などがあります。

狂気的の狂の字を使った別の言葉としては、人を騙すために仕組んだ作り事のことを意味する「狂言」、気の狂った人のことを意味する「狂者」、冷静な判断力を失って信じ込むことを意味する「狂信」、精神に異常をきたすことを意味する「発狂」などがあります。

猟奇的の意味

猟奇的とは

猟奇的とは、奇怪や異常なものを捜し求めることを意味しています。

猟奇的の使い方

猟奇的を使った分かりやすい例としては、「猟奇的な事件に心を痛ませた」「彼は猟奇的な犯行に及んだ」「猟奇的な彼女を好きになってしまった」「猟奇的事件の特集がテレビで放送されていた」などがあります。

その他にも、「猟奇的なキスを私にしてください」「猟奇的な女性はとても魅力がある」「彼は猟奇的なイラストを描くのを仕事にしている」「猟奇的な漫画を読むのにはまっている」「猟奇的な事件は世間を騒がせることが多い」などがあります。

猟奇的という言葉は、奇怪や異常なものを捜し求めることを意味しているのですが、簡単に言うと普通では考えられない行動をすることです。

表現方法は「猟奇的な犯行」「猟奇的な事件」「猟奇的な人」

猟奇的の言い回しとしては、「猟奇的な犯行」「猟奇的な事件」「猟奇的な人」「猟奇的な行動」など「猟奇的な〇〇」と表現することが多いです。

猟奇的が使われる場面

猟奇的は普通では考えられない事件や人に対して使う言葉なため、マイナスなイメージを持つことが多いです。また、日常生活やビジネスシーンではあまり使わない言葉なので、馴染みがないはずです。

猟奇的を使う場面としては、テレビの報道や新聞が一般的でしょう。普通では考えられない残酷な事件が起きた場合に、「猟奇的な犯行に及んだ」「この事件はとても猟奇的です」などと、アナウンサーが言っているはずです。

その他にも、漫画、映画、小説、アニメ、歌詞などの創作物などで用いられることが多く、これらの創作物で猟奇的という言葉を見た人もいるでしょう。

猟奇的の類語

猟奇的の奇の字を使った別の言葉としては、常識では考えられないほど怪しくて不思議なことを意味する「奇怪」、言動が普通と違っていることを意味する「奇矯」(読み方:ききょう)、普通の人がしない風変わりな行動のことを意味する「奇行」などがあります。

狂気的の例文

1.狂気的という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
2.猟奇的という言葉は、奇怪や異常なものを捜し求めることで、狂気的という言葉はない。
3.狂気的な犯罪と言葉を使う人がいるが、正しくは猟奇的な犯罪です。
4.狂気的という言葉は存在しないので、おそらく猟奇的の言い間違いだろう。
5.猟奇的な彼女という映画はあるが、狂気的な彼女という映画はない。

この言葉がよく使われる場面としては、猟奇的という言葉を間違えて狂気的と表現している時などが挙げられます。

狂気的という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、猟奇的を間違えて使っている可能性が高い言葉です。

狂気的という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、狂気的ではなく、猟奇的と表現するのが正しい使い方です。

猟奇的の例文

1.猟奇的な事件を起こした犯人が逮捕されたので、安心して外出できる。
2.猟奇的な彼女のドラマはとても面白いので、毎週観るのを楽しみにしている。
3.猟奇的な人は 常人には理解できない行動をとるので一緒に仕事はしたくない。
4.サイコパスな人は猟奇的犯行に及ぶことが多い。
5.猟奇的な犯罪は許せないので、犯人を捕まえるために全力を尽くしている。

この言葉がよく使われる場面としては、奇怪や異常なものを捜し求めることを表現したい時などが挙げられます。

猟奇的という言葉はマイナスなイメージを持って使われます。そのため、犯罪や事件などと一緒に使われることが多いです。

例文4のように、サイコパスという言葉とセットで使われることも暫しあります。サイコパスとは精神病質者のことを呼ぶ言葉です。

サイコパスの定義としては、「良心が欠如している」「他社に冷淡で共感しない」「行動に対する責任が全く取れない」「慢性的に平然と嘘をつく」などがあります。これらの状態で反社会性があればサイコパスになります。反対に、反社会性がなければサイコパスにはなりません。

狂気的と猟奇的どちらを使うか迷った時には、狂気的は辞書にない言葉なので、猟奇的を使うようにしてください。また、狂気と猟奇的どちらか使うか迷った時には、狂気よりも猟奇的な方がより残酷な時に使うと覚えておいてください。

言葉の使い方の例文
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