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【無用の長物】と【宝の持ち腐れ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「無用の長物」(読み方:むようのちょうぶつ)と「宝の持ち腐れ」(読み方:たからのもちぐされ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「無用の長物」と「宝の持ち腐れ」という言葉は、どちらも役に立たないことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「無用の長物」と「宝の持ち腐れ」の違い

「無用の長物」と「宝の持ち腐れ」の意味の違い

「無用の長物」と「宝の持ち腐れ」の違いを分かりやすく言うと、「無用の長物」とはあっても役に立つどころかかえって邪魔になること、「宝の持ち腐れ」とは役に立つ物を持ちながら使わないでしまっておくことという違いです。

「無用の長物」と「宝の持ち腐れ」の使い方の違い

一つ目の「無用の長物」を使った分かりやすい例としては、「かつての最新機種も今では無用の長物となる」「どれだけ優れていたとしても私にとっては無用の長物です」「無用の長物だったので捨ててしまいました」「どんなにいい機械でも使い方を知らなければ無用の長物です」などがあります。

二つ目の「宝の持ち腐れ」を使った分かりやすい例としては、「新しい鞄を購入するだけで使わないなんて宝の持ち腐れです」「あんな優秀な人材を代表に選出しないなんて宝の持ち腐れだ」「この携帯電話は私にとって宝の持ち腐れです」などがあります。

「無用の長物」と「宝の持ち腐れ」の使い分け方

「無用の長物」と「宝の持ち腐れ」はどちらも役に立たないという似たニュアンスを持つ言葉ですが、意味は異なっているので間違えないように注意しましょう。

「無用の長物」はあっても役に立つどころかかえって邪魔になることを意味しています。分かりやすい例を挙げると、どんだけ高性能な車であっても、運転する人がいなければ何も役立ちません。このように、役に立たないどころか場所だけ取って邪魔になっているものに対して使います。

一方、「宝の持ち腐れ」は役に立つ物を持ちながら使わないでしまっておくことや才能や手腕がありながらそれを活用しないことを意味しており、使わないと勿体ないというニュアンスで使う言葉になります。

「無用の長物」と「宝の持ち腐れ」の英語表記の違い

「無用の長物」を英語にすると「useless stuff」「white elephant」となり、例えば上記の「どんなにいい機械でも使い方を知らなければ無用の長物です」を英語にすると「The best machines are useless stuff if you don’t know how to work them」となります。

一方、「宝の持ち腐れ」を英語にすると「useless treasure」「unused talent」「waste of talent」となり、例えば上記の「この携帯電話は私にとって宝の持ち腐れです」を英語にすると「This mobile phone is a useless treasure」となります。

「無用の長物」の意味

「無用の長物」とは

「無用の長物」とは、あっても役に立つどころかかえって邪魔になることを意味しています。

「無用の長物」の使い方

「無用の長物」を使った分かりやすい例としては、「現役を退いた私にとっては無用の長物だ」「あなたにとって無用の長物であっても私にとっては必要な物です」「かつての最新施設も今では無用の長物となっている」などがあります。

「無用の長物」はただ役に立たないのではなく、役立たず邪魔になっている場合に使うというのが特徴です。

「無用の長物」の読み方

「無用の長物」の読み方は「むようのちょうぶつ」です。誤って「むようのながもの」と読まないようにしましょう。

「無用の長物」の語源

「無用の長物」の語源は仏教です。仏教では出家する際の荷物の数が決まっており、原始仏教では6点のみ、大乗仏教では18点のみで生活をします。

この決められた荷物のことをそれぞれ、六物(読み方:ろくもつ)十八物(読み方:じゅうはちもつ)と呼んでおり、これ以外の物はすべて無駄なものとされていました。この無駄な物のことを「長物」と呼んでいたのです。

「長物」の「長」は「長い」ではなく、「超える」というニュアンスで使われており、必要以上に物を所持することは欲望に繋がるため、修行僧の持ち物は制限されていました。このことが転じて、あっても役に立つどころかかえって邪魔になることを「無用の長物」と言うようなりました。

「無用の長物」の類語

「無用の長物」の類語・類義語としては、役に立たない物のことを意味する「不用品」、使い道や値打ちのなくなった雑多な品物や道具類のことを意味する「ガラクタ」、役に立たない人や物のことを意味する「役立たず」などがあります。

「宝の持ち腐れ」の意味

「宝の持ち腐れ」とは

「宝の持ち腐れ」とは、役に立つ物を持ちながら使わないでしまっておくことを意味しています。その他にも、才能や手腕がありながらそれを活用しないことの意味持っています。

「宝の持ち腐れ」の使い方

「高いお金を出して健康器具を買っても全く使わないなら宝の持ち腐れです」「機械音痴なのでパソコンをもらっても宝の持ち腐れになるだろう」などの文中で使われている「宝の持ち腐れ」は、「役に立つ物を持ちながら使わないでしまっておくこと」の意味で使われています。

一方、「医師免許を取得したのに働かず遊んでるなんて宝の持ち腐れです」「あんなに運動神経が良いのに部活動に入らないなんて宝の持ち腐れだなどの文中で使われている「宝の持ち腐れ」は、「才能や手腕がありながらそれを活用しないこと」の意味で使われています。

「宝の持ち腐れ」は人と物どちらに対してでも使うことができることわざです。物に使う場合は役に立つ物を持ちながら使わないでしまっておくことの意味で、人に対して使う場合は才能や手腕がありながらそれを活用しないことの意味で使います。

「宝の持ち腐れ」は人、物問わず、価値のあるものを活用していない場合に使うというのが特徴です。そのため、あまりプラスのイメージで使う言葉ではないと覚えておきましょう。

「宝の持ち腐れ」の由来

「宝の持ち腐れ」は単語ごとの意味が連なって出来た言葉なので、明確な由来や語源はありません。

「宝の持ち腐れ」の類語

「宝の持ち腐れ」の類語・類義語としては、貴重なものを与えても本人にはその値うちが分からないことを意味する「猫に小判」、貴重なものも価値の分からない者には無意味であることを意味する「豚に真珠」などがあります。

「無用の長物」の例文

1.ソフトだけ購入して本体を買わないなんて、無用の長物じゃないか。
2.今はとても使われているが、この手の物は数年後には無用の長物になっていることが多いです。
3.いくら高性能のパソコンであっても、知識のない者からすれば無用の長物でしかありません。
4.かつて賑わっていた水族館が閉演し、無用の長物となっています。
5.いくら高級な服だといっても、自分のサイズに合っていなければ無用の長物である。
6.宴会のビンゴゲームで特賞のゲーム機が当たったが、ゲームをまったくやらない自分には宝の持ち腐れになるだろう。
7.故人が思い入れを持って集めた品々でさえ、年老いた遺族にとっては無用の長物になってしまうことがある。
8.むかしはハイテクだと思われていたファクシミリも、デジタル化によってもはや無用の長物になりそうだね。
9.わたしは無用の長物だと言われているものに光を当てて、今の時代にも活用できるようなレトロの復権を目指している。
10.こんなにハイスペックなパソコンを子供に買い与えても、どうせ使いこなせないんだから無用の長物になるに決まっているだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、あっても役に立つどころかかえって邪魔になることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「無用の長物」は役に立たない物や邪魔な物に対して使う言葉になります。

「宝の持ち腐れ」の例文

1.新しい服を買ったのに、汚れるからといって着ないのは宝の持ち腐れです。
2.YoutubeしかみないのにハイスペックゲーミングPCを購入した。宝の持ち腐れとはまさにこのことだ。
3.彼は身長という大きな武器を持っているのに関わらず、試合で結果を残せていません。これでは宝の持ち腐れだ。
4.彼女はとても美人なのに家に引き籠ってゲームばかりしている。まさに宝の持ち腐れです。
5.あんなに海外のプロチームで活躍しているのに、日本代表のスタメンで使わないなんて宝の持ち腐れだ。
6.宴会のビンゴゲームで特賞のゲーム機が当たったが、ゲームをまったくやらない自分には宝の持ち腐れになるだろう。
7.親はガラケーしか使ったことがないのに、よりによって最新のiPhoneに機種変更してきただから宝の持ち腐れもいいところだよ。
8.母親はせっかく電子辞書を買ったのに、そのまま使わずにずっと引き出しの奥にしまっているだけなので宝の持ち腐れになっている。
9.今でこそ美脚で名高いモデルの彼女ですが、宝の持ち腐れと言われても、若いころは足を出すのに抵抗があったそうだ。
10.せっかくフランスに行ってパティシエとしての修行を積んだのに、帰国したとたん結婚して家庭に入ってしまえば、貴重な経験もスキルも宝の持ち腐れで終わってしまう。なんとかできないだろうか。

この言葉がよく使われる場面としては、役に立つ物を持ちながら使わないでしまっておくことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、才能や手腕がありながらそれを活用しないことを表現したい時にも使います。

例文1と例文2の「宝の持ち腐れ」は役に立つ物を持ちながら使わないでしまっておくこと、例文3から例文5の「宝の持ち腐れ」は才能や手腕がありながらそれを活用しないことの意味で使っています。

「無用の長物」と「宝の持ち腐れ」はどちらも役に立たないという似たニュアンスを持つ言葉ですが、意味は異なっているので間違えないように注意が必要です。

あっても役に立つどころかかえって邪魔になることを表現したい時は「無用の長物」を、、役に立つ物を持ちながら使わないでしまっておくことを表現したい時は「宝の持ち腐れ」を使うと覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
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