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【柔軟性】と【臨機応変】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「柔軟性」(読み方:じゅうなんせい)と「臨機応変」(読み方:りんきおうへん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「柔軟性」と「臨機応変」という言葉は、どちらも「状況に応じて適切な手段をとること」を表しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




柔軟性と臨機応変の違い

柔軟性と臨機応変の意味の違い

柔軟性と臨機応変の違いを分かりやすく言うと、柔軟性とは状況に対応できる性質を表し、臨機応変とは状況に対応した行動を表すという違いです。

柔軟性と臨機応変の使い方の違い

一つ目の柔軟性を使った分かりやすい例としては、「軽くて柔軟性があるクッションを探しています」「柔軟性を高めるストレッチ方法をご紹介します」「企業は柔軟性のある人材を求めています」「柔軟性を持つには視野を広げることです」などがあります。

二つ目の臨機応変を使った分かりやすい例としては、「頑なにならないで臨機応変に考えを変えた方がいいよ」「臨機応変さは自己PRになります」「面接で臨機応変に接客したエピソードを話しました」などがあります。

柔軟性と臨機応変の使い分け方

柔軟性と臨機応変という言葉は、どちらも状況に応じて適切な手段をとったり、適した対応ができることを表しますが、厳密な意味や使い方には違いがあります。

柔軟性とは、しなやかな性質や、状況に応じて適切な判断ができることを意味します。上記の例文にある「柔軟性のある人材」とは、物事に執着せず周りの意見を取り入れることができたり、さまざまな状況に応じて判断したり対応できる人材のことです。

臨機応変とは、その場その時の変化に対応して、適切な手段や方法を取ることを意味します。目の前の事態が変わる度に、適した処置を施していく行動を表す言葉です。

つまり、柔軟性は人に備わっている性質を表し、臨機応変は人の行動を表している点が、二つの言葉の違いになります。

柔軟性と臨機応変の英語表記の違い

柔軟性を英語にすると「flexibility」「ductility」「grace」となり、例えば上記の「柔軟性がある」を英語にすると「have the flexibility」となります。

一方、臨機応変を英語にすると「resourcefulness」「acting according to circumstances」となり、例えば上記の「臨機応変に考えを変える」を英語にすると「change the concept according to the circumstances」となります。

柔軟性の意味

柔軟性とは

柔軟性とは、柔らかく、しなやかな性質を意味しています。

その他にも、「その場に応じた適切な判断ができること、さまざまな状況に対応できること」の意味も持っています。

柔軟性の使い方

「股関節の柔軟性を高める運動です」「筋肉の柔軟性を高める方法を教えてください」「サッカーのトレーニングで柔軟性を身につける」などの文中で使われている柔軟性は、「柔らかくしなやかな性質」の意味で使われています。

一方、「柔軟性がある人はいろいろな意見を取り入れることができます」「英語圏の人々は柔軟性のある思考をする傾向があります」「自己PRで柔軟性を上手にアピールしよう」などの文中で使われている柔軟性は、「さまざまな状況に対応できること」の意味で使われています。

柔軟性とは、二つの意味があり、なめらかで柔らかな動きや様子や、状況に応じて行動や機能などを素早く対応できることを表します。物理的な様子から、人の性格や行動まで用いられますが、基本的にポジティブな意味で用いられる言葉です。

「柔軟性がある人」の意味

上記の例文にある「柔軟性がある人」とは、その場の状況に応じて適切な処理ができたり、自分の考えに固執せずに周囲の意見を取り入れることができる人のことです。柔軟性は、その人の優れている点であり長所とみなされます。

表現方法は「柔軟性を身につける」「柔軟性を高める」「柔軟性がある」

上記以外では「柔軟性を身につける」「柔軟性を高める」「柔軟性がある」などが、柔軟性を使った一般的な言い回しです。

柔軟性の対義語

柔軟性の対義語・反対語としては、自分の立場や主張を強い態度であくまでも押し通そうとすることを意味する「強硬」、なかなか自分の態度や考えを改めようとしないことを意味する「頑固」などがあります。

柔軟性の類語

柔軟性の類語・類義語としては、必要に応じて自在に処理することを意味する「融通」、固定しないで流れ動く性質や不定形に変化する性質を意味する「流動性」、物質が外力によってしなやかにたわむ性質を意味する「可撓性」、柔軟性や融通性を意味する「フレキシビリティー」などがあります。

臨機応変の意味

臨機応変とは

臨機応変とは、その時その場に応じて、適切な手段をとることを意味しています。

表現方法は「臨機応変に対応する」「臨機応変な対応力」「臨機応変に行動する」

「臨機応変に対応する」「臨機応変な対応力」「臨機応変に行動する」などが、臨機応変を使った一般的な言い回しです。

臨機応変の使い方

臨機応変を使った分かりやすい例としては、「臨機応変に対応できるビジネスマンになりたい」「海外生活では臨機応変な英語が必要になります」「就職すると、創意工夫や臨機応変な対応を求められます」などがあります。

その他にも、「常に臨機応変に対応することを心掛けています」「臨機応変に悪い意味やネガティブなイメージはありません」「アルバイトの面接で臨機応変さをアピールしました」「臨機応変に対応するために必要なことは何ですか」などがあります。

臨機応変の「臨機」は、その時その場に応じて適切な手段を施すこと、「応変」は、思いがけない出来事に応じて適切な処置をとることを表します。臨機応変とは、その場のなりゆきに応じて、適切な手段をとったり対応を変えたりすることを意味する四字熟語です。「機変」とも言います。

臨機応変の由来

臨機応変という言葉の由来は、中国の歴史書「南史」にあります。梁の総司令官が発した「吾自ら機に臨みて変を制す。多言する勿れ。」という言葉が、臨機応変の語源になったと言われています。

臨機応変の対義語

臨機応変の対義語・反対語としては、すべてのことを一つに当てはめて処置しようとする融通のきかないやり方を意味する「杓子定規」、ひどくまじめで堅苦しいことや非常にかしこまっていることを意味する「四角四面」などがあります。

臨機応変の類語

臨機応変の類語・類義語としては、時機に応じ変化することを意味する「機変」、状況に応じて物事を適した形で処理することを意味する「量体裁衣」、機会をとらえて素早く決断することを意味する「当機立断」、現れたり消えたり変化したり自由自在なさまを意味する「変幻自在」などがあります。

柔軟性の例文

1.体の柔軟性を高めるために、毎晩お風呂上りにストレッチをしています。
2.スポーツをする上で柔軟性が大切な理由とは、怪我の予防やパフォーマンスの向上に繋がるからです。
3.柔軟性を身につけると、ストレスが軽減されたり、人間関係が円滑になるなどのメリットがあります。
4.心の柔軟性とは、物事に執着せず周囲の意見を受け入れる余裕があることです。
5.面接の自己PRでは、自分に柔軟性があることをエピソードを交えてアピールしました。
6.求人票の条件欄に柔軟性のある人とあったが、大前提としてコミュニケーション能力は必須なんだろうなと気が重くなってしまった。
7.柔軟性のある人はどのような意見でも否定せずにまず話を聞いてくれるものだが、うちの上司はどうだろうか。
8.私の長所は柔軟性があることです。接客のアルバイトでもマニュアル通りではなくお客様に気持ちよく食事していただけるよう心がけていました。
9.柔軟性のデメリットとして挙げられるのは受け身と評価されることです。なので積極性についても付け加えるといいでしょう。
10.上層部は柔軟性に欠ける指令をしてくるので、現状にそぐわないことを言われるとたびたび現場が混乱していました。

この言葉がよく使われる場面としては、しなやかな性質、状況に応じて素早く変化して対応できるような性質を表現したい時などが挙げられます。

例文1や例文2にある柔軟性は、柔らかくしなやかな性質の意味で用いられています。例文3から例文5の柔軟性は、状況に応じて素早く変化して対応できる性質の意味で用いられています。

臨機応変の例文

1.臨機応変に対応できることは自己PRになると思うので、就活の面接でアピールするようにしました。
2.彼はどんな困難にも臨機応変に対応する力があるので、プロジェクトリーダーに選ばれたのだと思います。
3.プライベートの付き合いなら構わないが、仕事仲間なら臨機応変に対応できない人は嫌いです。
4.ビジネスでは、相手に合わせて臨機応変に自分の意見をわかりやすく伝えることが重要です。
5.真面目であることは、悪い意味で融通がきかなかったり、臨機応変に行動できない側面があると思う。
6.同期のE子は部の若きエースと言われる存在で、瞬時に相手の要求を察知しひたむきに尽くしたり、時には大胆に決断を要求したりと臨機応変な対応力が群を抜いているのだと思う。
7.昨今は何をやるにしてもマニュアル作成をするのが当たり前になったので、臨機応変にやれる社員が少なくなりました。
8.世の中には色々な勉強方法があるが、大事なのは自分で勉強方法を試してみて、その都度臨機応変にアレンジしていくことだ。
9.多くの就活生は自己PRで臨機応変をアピールする際に、どのようにしたらいいのかいろいろな悩みがあるようですね。
10.いざデザイン会社に入ると教科書通りは通用せず臨機応変に対応する場面が多くなるが、一方で独創性に関してはあまり求められることはありませんでした。

この言葉がよく使われる場面としては、場合によって、その対応を変えることを表現したい時などが挙げられます。

例文1から例文3にある「臨機応変に対応する力」は、「気転を利かせる能力」「柔軟に切り返す力」などと言い換えることができます。

柔軟性と臨機応変という言葉は、どちらも「その場に応じて適切な手段をとること」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、場に適した判断や行動ができる性質を表現したい時は「柔軟性」を、場に適した行動をとることを表現したい時は「臨機応変」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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