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【魑魅魍魎】と【百鬼夜行】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「魑魅魍魎」(読み方:ちみもうりょう)と「百鬼夜行」(読み方:ひゃっきやこう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「魑魅魍魎」と「百鬼夜行」という言葉は、どちらも妖怪や化け物を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




魑魅魍魎と百鬼夜行の違い

魑魅魍魎と百鬼夜行の意味の違い

魑魅魍魎と百鬼夜行の違いを分かりやすく言うと、魑魅魍魎とは化け物や悪人を意味し、百鬼夜行とは化け物や悪人の集団を意味するという違いです。

魑魅魍魎と百鬼夜行の使い方の違い

一つ目の魑魅魍魎を使った分かりやすい例としては、「魑魅魍魎が山にはびこる」「都心の一等地に魑魅魍魎が跋扈する」「魑魅魍魎がはびこる金融業界」「莫大な遺産に群がる魑魅魍魎たち」などがあります。

二つ目の百鬼夜行を使った分かりやすい例としては、「当時は百鬼夜行の乱世であった」「百鬼夜行絵巻が所蔵されている」「妖怪の百鬼夜行が見える村を訪ねる」「仮装大会で百鬼夜行をします」などがあります。

魑魅魍魎と百鬼夜行の使い分け方

魑魅魍魎と百鬼夜行という言葉は、どちらも化け物や妖怪を表し、漫画やアニメの世界でよく使われる言葉です。また、比喩的な意味を持ち、私欲のためにはたらく悪人や得体の知れない人々の意味でも使われています。二つの言葉は同じような表現をする言葉ですが、厳密には違いがあります。

魑魅魍魎とは、様々な種類の妖怪や化け物を意味します。この世のものではない科学的に証明できない不気味な物体をまとめて指す言葉です。一方、百鬼夜行とは、たくさんの妖怪が夜中に列をなして練り歩くことを意味します。

つまり、魑魅魍魎は化け物そのものを表すのに対し、百鬼夜行は化け物の集団を表します。比喩的表現においても、魑魅魍魎は悪人そのものを指しますが、百鬼夜行は悪人の集団を指す言葉になります。これらが、魑魅魍魎と百鬼夜行という言葉の違いになります。

魑魅魍魎と百鬼夜行の英語表記の違い

魑魅魍魎を英語にすると「evil spirits」例えば上記の「魑魅魍魎が山にはびこる」を英語にすると「evil spirits residing in mountains」となります。

一方、百鬼夜行を英語にすると「crime wave」「pandemonium」となり、例えば上記の「百鬼夜行の乱世」を英語にすると「a pandemoniac world」となります。

魑魅魍魎の意味

魑魅魍魎とは

魑魅魍魎とは、いろいろな種類の妖怪や化け物を意味しています。

その他にも、私欲のために悪だくみをする者のたとえの意味も持っています。

魑魅魍魎の使い方

「その山奥には魑魅魍魎が住むという」「魑魅魍魎に囲まれて金縛りにあった」「魑魅魍魎が跳梁跋扈する伏魔殿を描いた映画です」などの文中で使われている魑魅魍魎は、「いろいろな妖怪や化け物」の意味で使われています。

一方、「政治は魑魅魍魎が跋扈する世界です」「英語教育界にも魑魅魍魎が群がっている」「魑魅魍魎が跳梁跋扈する会社に入ってしまった」などの文中で使われている魑魅魍魎は、「私欲のために悪だくみをする者」の意味で使われています。

魑魅魍魎の由来

魑魅魍魎とは、本来、いろいろな化け物や妖怪変化を意味します。「魑魅」は山林の精気から生じるといわれる化け物、「魍魎」は山川や木石の霊の化け物を表します。この原義が転じて、化け物のように得体の知れない人間たちや、私利私欲のために暗躍する者を喩えていう言葉になりました。

「魑魅魍魎が跳梁跋扈する」の意味

上記の例文にある「魑魅魍魎が跳梁跋扈する」とは、得体の知れない化け物や、私欲のために悪だくみをする者が勢力をふるい、好き勝手にふるまうことを意味します。「跳梁」は跳ねまわること、「跋扈」は権威を無視して気ままにふるまうことであり、「魑魅魍魎が跋扈する」とも表現します。

魑魅魍魎の類語

魑魅魍魎の類語・類義語としては、 ばけものや妖怪を意味する「幽鬼」、死後さまよっている霊魂を意味する「幽霊」、 死者の魂や亡魂を意味する「亡霊」、うらみを抱いてたたりをする死霊または生き霊を意味する「怨霊」、心に悪だくみがある人を意味する「奸曲」などがあります。

百鬼夜行の意味

百鬼夜行とは

百鬼夜行とは、いろいろな化け物が夜中に列をなして出歩くことを意味しています。

その他にも、多くの悪人や怪しい者が勝手気ままにふるまうことの意味も持っています。

百鬼夜行の使い方

「夜半過ぎに百鬼夜行が出るらしいよ」「本当に妖怪たちの百鬼夜行を見ました」「この百鬼夜行絵巻は、いつ頃描かれたものですか」などの文中で使われている百鬼夜行は、「化け物が夜中に列をなして出歩くこと」の意味で使われています。

一方、「もはや議会は百鬼夜行となり機能していない」「百鬼夜行の裏の世界を経験した」「百鬼夜行シリーズを読破する」などの文中で使われている百鬼夜行は、「悪人たちが勝手気ままに振る舞うこと」の意味で使われています。

百鬼夜行の読み方

百鬼夜行の読み方は「ひゃっきやこう」の他に「ひゃっきやぎょう」がありますが、一般的には「ひゃっきやこう」と読まれています。

百鬼夜行の由来

百鬼夜行という言葉の「百鬼」は様々な妖怪のこと、「夜行」は夜に列をなして歩き回ることを表します。百鬼夜行とは、たくさんの化け物が夜中に行列をつくって歩き回ることであり、転じて、悪人たちがはびこり勝手気ままに悪事をはたらくことを意味します。

百鬼夜行の類語

百鬼夜行の類語・類義語としては、人にとりついて祟りをする生き霊や妖怪を意味する「物の怪」、人の理解を超えた不思議な現象や不気味な物体を意味する「妖怪」、悪事を働く者の仲間を意味する「悪党」などがあります。

魑魅魍魎の例文

1.霊感が強いアイドルが、ロケ先で魑魅魍魎に出会った生々しい恐怖体験を語った。
2.昨夜観た魑魅魍魎が跳梁跋扈する伏魔殿を描いたミュージカルは、ユーモアを交えたストーリーと奇抜な表現が面白かったです。
3.人々の感動を呼ぶオリンピックの裏には、その利権に群がる魑魅魍魎が跳梁する複雑な事情がありそうだ。
4.不動産業界は魑魅魍魎の世界だと感じるようになり、転職することにしました。
5.魑魅魍魎が跳梁跋扈する政治の世界を明るみにするために、ジャーナリストになりました。

この言葉がよく使われる場面としては、いろいろな化け物、私欲のために悪だくみをする者を表現したい時などが挙げられます。

例文1や例文2の文中にある「魑魅魍魎」は様々な化け物の意味で使われています。例文3から例文5の文中にある「魑魅魍魎」は私欲のために悪だくみをする者の意味で使われています。

百鬼夜行の例文

1.京都旅行では、商店街を妖怪の仮装で練り歩く「一条百鬼夜行」を観光しました。
2.いかにも百鬼夜行が出そうな不気味な夜だったので、気を紛らせようと歌を口ずさみながら帰りました。
3.国立博物館に、ユーモラスな妖怪の行列を描いた百鬼夜行絵巻が展示されています。
4.正義感の強い彼は、百鬼夜行の世の中を一掃したいと考えていました。
5.百鬼夜行の政財界となってしまった責任は、そのリーダーだけでなく他人任せにしてきた国民にもあるだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、さまざまな怪異のものが列をなして練り歩くこと、多くの悪人や怪しい者たちが勝手気ままにふるまうことを表現したい時などが挙げられます。

例文1や例文2の文中にある「百鬼夜行」は、たくさんの化け物が列をなして練り歩くことの意味で使われています。例文3から例文5にある「百鬼夜行」は、悪者たちが勝手気ままにふるまうことの意味で使われています。

魑魅魍魎と百鬼夜行という言葉は、どちらも化け物や妖怪を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、化け物や悪人そのものを表現したい時は「魑魅魍魎」を、化け物や悪人の集団を表現したい時は「百鬼夜行」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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