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【たらしめる】と【ならしめる】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「たらしめる」と「ならしめる」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「たらしめる」と「ならしめる」という言葉は、どちらも○○にさせることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「たらしめる」と「ならしめる」の違い

「たらしめる」と「ならしめる」の意味の違い

「たらしめる」と「ならしめる」の違いを分かりやすく言うと、「たらしめる」とは自発的な力が働いた結果であること、「ならしめる」とは外的な力が働いた結果であることという違いです。

「たらしめる」と「ならしめる」の使い方の違い

一つ目の「たらしめる」を使った分かりやすい例としては、「彼の人格が次期キャンプテン候補にたらしめる」「あの野球選手をたらしめるものと言えば個性的なピッチングです」「彼女を世界的な学者たらしめたのはその才能と頑張りでした」などがあります。

二つ目の「ならしめる」を使った分かりやすい例としては、「彼女の経験が彼女をリーダーへとならしめる」「彼を偉大ならしめるのは恩師の存在です」などがあります。

「たらしめる」と「ならしめる」の使い分け方

「たらしめる」と「ならしめる」は似た意味を持つ言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「たらしめる」は自発的な力が働いた結果、○○にさせることを表現しているのに対して、「ならしめる」は外的な力が働いた結果、○○にさせることを表現しているというのが違いになります。

「たらしめる」と「ならしめる」の違いを例文を使って分かりやすく解説すると、「たらしめる」は「彼女の人格が、次期リーダー候補たらしめる」となります。これは、彼女の人格が次期リーダー候補にさせるという自発的な力が働いた結果であることを指しています。

一方、「ならしめる」は「彼女に現場の苦労を味あわせることにより、彼女を次期リーダー候補ならしめる」となります。これは、彼女に現場の苦労を味あわせることにより、次期リーダー候補に成長させるという、外的な力が働いた結果であることを指しています。

「たらしめる」と「ならしめる」の英語表記の違い

「たらしめる」も「ならしめる」も英語にすると「what makes」「make」となり、例えば上記の「彼女を世界的な学者たらしめたのはその才能と頑張りでした」を英語にすると「It was her talent and perseverance that made her a world-famous scholar」となります。

「たらしめる」の意味

「たらしめる」とは

「たらしめる」とは、○○にさせることを意味しています。

表現方法は「人間を人間たらしめるもの」「その人をその人たらしめる」

「人間を人間たらしめるもの」「その人をその人たらしめる」「人たらしめる」などが、「たらしめる」を使った一般的な言い回しになります。

「たらしめる」の使い方

「たらしめる」を使った分かりやすい例としては、「彼女の性格が次期リーダー候補にたらしめる」「彼を堂々たらしめるのは今までの経験からの自信です」「彼女の結婚は世間を愕然たらしめた」「私を私たらしめるのは幼少期の祖父母の教育です」などがあります。

「たらしめる」は〇〇にさせるや〇〇としてあるようにするという意味で、助動詞「〇〇たる」の未然形の「たら」と使役を表す助動詞の「しめる」から成り立っている連語です。

「たらしめる」は「人間を人間たらしめるもの」「その人をその人たらしめる」「私を私たらしめる」のように、同じ言葉を繰り返した表現がよく使われています。

「たらしめる」の漢字表記

「たらしめる」は漢字で表記しないのが特徴になります。平仮名でしか書かないと覚えておきましょう。

「たらしめる」の類語

「たらしめる」の類語・類義語としては、その状態にすることを意味する「そのようにさせる」、そのような有り様にさせることを意味する「状態にする」などがあります。

「ならしめる」の意味

「ならしめる」とは

「ならしめる」とは、○○にさせることを意味しています。

表現方法は「可能ならしめる」「困難ならしめる」「偉大ならしめる」

「可能ならしめる」「困難ならしめる」「偉大ならしめる」などが、「ならしめる」を使った一般的な言い回しになります。

「ならしめる」の使い方

「ならしめる」を使った分かりやすい例としては、「母を偉大ならしめるのは息子たちの存在です」「人を偉大ならしめるものは全て労働によって得ることができる」「戦後という空間には思想の表現を容易ならしめる構造が宿っています」などがあります。

「ならしめる」は〇〇にさせるや〇〇としてあるようにするという意味で、助動詞の「なら」と使役を表す助動詞の「しめる」から成り立っている連語です。

「ならしめる」の漢字表記

「ならしめる」は漢字で表記しないのが特徴になります。平仮名でしか書かないと覚えておきましょう。

「ならしめる」の類語

「ならしめる」の類語・類義語としては、相手の意向を無視して無理にやらせることを意味する「強いる」、人にある行為をするようにし向けることを意味する「させる」などがあります。

「たらしめる」の例文

1.商品のクオリティの高さが、我が社を今や業界トップたらしめる所以でしょう。
2.あのサッカー選手をたらしめるものと言えば、ストイックなトレーニングメニューです。
3.我が社を居酒屋業界のトップたらしめるのは、社長の並々ならぬお酒への愛情と、接客サービスへの止む無き追及だ。
4.彼女を常に指導者たらしめる理由は、彼女の人格である。
5.彼の日々の努力が、彼を一流のプロッサッカープレイヤーとたらしめる所以です。

この言葉がよく使われる場面としては、○○にさせることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「たらしめる」は「名詞+たらしめる」の形で使うのが一般的です。

「ならしめる」の例文

1.彼に現場の苦労を味あわせることにより、彼を次期社長候補ならしめる。
2.特殊な地形が、この地域における土砂災害防止を困難ならしめている。
3.机を効率的に配置した場合の配線作業を、容易ならしめる。
4.ただ部品を集めても車はできません。車を車ならしめているのは、設計図ということだ。
5.彼の勤勉さがすぐれた成績を可能ならしめ、世界一のプロサッカー選手になりました。

この言葉がよく使われる場面としては、○○にさせることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「ならしめる」は「名詞+ならしめる」の形で使うのが一般的です。

「たらしめる」と「ならしめる」はどちらも○○にさせることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、自発的な力が働いた結果であることを表現したい時は「たらしめる」を、外的な力が働いた結果であることを表現したい時は「ならしめる」を使うと覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
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