【山紫水明】と【風光明媚】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「山紫水明」(読み方:さんしすいめい)と「風光明媚」(読み方:ふうこうめいび)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「山紫水明」と「風光明媚」という言葉は、どちらも「自然の風景が美しいさま」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




山紫水明と風光明媚の違い

山紫水明と風光明媚の意味の違い

山紫水明と風光明媚の違いを分かりやすく言うと、山紫水明とは主に美しい山水を表し、風光明媚とは自然全般のすばらしい眺めを表すという違いです。

山紫水明と風光明媚の使い方の違い

一つ目の山紫水明を使った分かりやすい例としては、「清らかな水と緑に囲まれた山紫水明の地に生まれました」「野鳥の生息に適した山紫水明の自然環境を備えた山村です」「吉野にある山紫水明の宿に泊まります」などがあります。

二つ目の風光明媚を使った分かりやすい例としては、「四季折々の風光明媚な風景を楽しむ」「おすすめの風光明媚なドライブコースがあります」「海と山の恵みを受ける風光明媚な土地で育ちました」などがあります。

山紫水明と風光明媚の使い分け方

山紫水明と風光明媚という言葉は、どちらも自然の風景が美しいさまを表現する時に用いられていますが、厳密な意味や使い方には違いがあります。

山紫水明とは、山は日の光で紫色にかすみ、水は清く澄んでいる様子を表し、美しい自然の風景を指す言葉です。山岳や河川だけでなく海岸や湖沼などの美しさに対して使うことも出来ますが、基本的には対象を山と川とする限定的な表現です。

風光明媚とは、自然の景色が美しく、すばらしく眺めのよいさまを意味します。山紫水明という言葉との違いは、自然全般が対象であり一般的な表現であることです。また、山紫水明は自然そのものを賛美する表現ですが、風光明媚は自然の眺望に対する称賛を表します。

山紫水明と風光明媚という言葉を比べると、風光明媚の方が広い意味を持ち汎用性のある言葉だと言えるでしょう。

山紫水明と風光明媚の英語表記の違い

山紫水明も風光明媚も英語にすると「scenic beauty」「beautiful scenery」となり、例えば上記の「山紫水明の地」を英語にすると「a place famous for its scenic beaut」となります。

山紫水明の意味

山紫水明とは

山紫水明とは、山や川の景色が美しいことを意味しています。

山紫水明の使い方

山紫水明を使った分かりやすい例としては、「修善寺旅行で山紫水明の景色を満喫しました」「山紫水明の地で育ったサラブレットの馬主になりました」「日本海にそそぐ由良川が流れる山紫水明の地です」などがあります。

その他にも、「山紫水明の観光地で気の利いた焼酎バーを見つけた」「京都にある山紫水明処を訪れる」「魯山人は山奥にある別荘を山紫水明楼と名付けました」「山紫水明の谷間に佇む宿で季節のうつろいを味わう」などがあります。

山紫水明とは、山は日に映えて紫色に見え、川の水は澄んで清らかであることことを表し、美しい山水を形容する言葉です。山と水を入れ替えて「水紫山明」(読み方:すいしさんめい)とも言いますが、山紫水明という言葉が広く用いられています。

山紫水明の語源

山紫水明の語源は、江戸後期の漢詩人である頼山陽の書斎に由来します。頼山陽は京都の鴨川沿いに書斎を構え、その書斎から見た風景があまりに美しかったために「山紫水明処」と名付けました。以降、「山紫水明」は、美しい自然の風景を指す言葉として人々に使われるようになりました。

山紫水明の対義語

山紫水明の対義語・反対語としては、風景などが荒れ果ててものさびしいさまを意味する「荒涼」、ひっそりとして寂しいさまを意味する「寂寞」などがあります。

山紫水明の類語

山紫水明の類語・類義語としては、山の新鮮な精気と湖面の輝きのことを意味する「嵐影湖光」、自然の美しい風物を意味する「花鳥風月」、四季折々の自然の美のたとえや春の花と秋の月を意味する「春花秋月」などがあります。

風光明媚の意味

風光明媚とは

風光明媚とは、自然の眺めが清らかで美しいことを意味しています。

風光明媚の使い方

風光明媚を使った分かりやすい例としては、「風光明媚な自然公園を訪れる」「風光明媚な海辺でのんびり過ごしたい」「風光明媚なレストランで英国由来の料理をいただきました」「アマルフィ海岸は本当に風光明媚だと思います」などがあります。

その他にも、「多くの観光客が訪れる風光明媚なスポットです」「ボランティアで風光明媚な観光地を英語で案内しています」「岩手には風光明媚な道路があります」「風光明媚な景色が魅力の温泉宿を予約しました」などがあります。

風光明媚の読み方

風光明媚の読み方は「ふうこうめいび」です。誤って「ふこうめいび」「ふうこうみょうび」などと読まないようにしましょう。

風光明媚の語源

風光明媚という言葉の語源は、二つの熟語に由来します。「風光」は自然の美しい眺めや景色を表し、「明媚」は輝くように美しいことを表します。風光明媚とは、自然の景色が清らかで美しく、すばらしく眺めのよいことを意味する言葉です。

風光明媚は自然を賛美する四字熟語であるため、イルミネーションや高層ビルからの街並みなどの都会の美しさを表すことは出来ません。

風光明媚の対義語

風光明媚の対義語・反対語としては、眺めに情趣が欠けていたり単調だったりして見る者を楽しませないことを意味する「殺風景」、荒れはてて寂しいさまを意味する「荒漠」などがあります。

風光明媚の類語

風光明媚の類語・類義語としては、春秋の美しい自然の眺めを意味する「花紅葉」、四季折々の自然の美しい景色のことを意味する「雪月風花」、美しい眺めや美しい景観を意味する「美観」、すばらしい眺めを意味する「景観」、すばらしい景色を意味する「絶景」などがあります。

山紫水明の例文

1.富士山の山紫水明が目の前に広がる雄大な景色を、季節を問わず展望できるスポットです。
2.山紫水明の渓流がマスメディアに取り上げられ、観光客由来のゴミが増えてしまっった。
3.退職後は、山紫水明の別天地を思わせる場所で書道教室を開きます。
4.現役時代に大活躍した元競走馬を、馬主は山紫水明とうたわれる高原牧場に引き渡すことにしました。
5.山紫水明の地で獲れるイワナ料理が、塩焼きや甘露煮で味わえる小料理屋です。

この言葉がよく使われる場面としては、自然の風景が清浄で美しいことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、山紫水明という言葉は自然の景色のなかでも山や川の景色が美しいことを表す時に用いられています。

風光明媚の例文

1.小豆島は静かで風光明媚な場所がいくつも点在しており、癒しを求める旅行先にぴったりです。
2.夕陽の色で海が赤く染まる夕暮れ時は、まさに風光明媚な景色が楽しめます。
3.今日の国語の宿題は、風光明媚に似た四字熟語を三つ調べてくることです。
4.今度の週末は、花鳥風月を愛でる祖母を風光明媚な山岳ドライブに連れて行こうと思います。
5.風光明媚な観光地として知られる江の島ですが、地名の由来をご存知でしょうか。

この言葉がよく使われる場面としては、自然の風景が清らかで美しいこと、眺めがよいことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、風光明媚という言葉は、海や山、島々など広く自然の風景について用いることが出来ます。

山紫水明と風光明媚という言葉は、どちらも「自然の美しいさま」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、美しい山や川を表現したい時は「山紫水明」を、美しい自然の眺望を表現したい時は「風光明媚」を使うようにしましょう。

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