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【淑女】と【貴婦人】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「淑女」(読み方:しゅくじょ)と「貴婦人」(読み方:きふじん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「淑女」と「貴婦人」という言葉は、どちらも高貴な女性を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




淑女と貴婦人の違い

淑女と貴婦人の意味の違い

淑女と貴婦人の違いを分かりやすく言うと、淑女とは品位のある女性を表し、貴婦人とは身分の高い女性を表すという違いです。

淑女と貴婦人の使い方の違い

一つ目の淑女を使った分かりやすい例としては、「淑女らしい態度を取るように心掛ける」「淑女のたしなみで日本舞踊を習っています」「娘を一人前の淑女にする」「淑女らしくない物言いはやめなさい」などがあります。

二つ目の貴婦人を使った分かりやすい例としては、「貴婦人は優雅に微笑みながら会釈をした」「貴婦人の帽子をイメージしたデザートです」「白貂を抱く貴婦人の肖像を展示する」「モーリシャスはインド洋の貴婦人と言われている」などがあります。

淑女と貴婦人の使い分け方

淑女と貴婦人という言葉は、どちらも高貴な女性を表す言葉ですが、厳密な意味や使い方には違いがあります。

淑女とは、人柄などに気品があり、動作がもの静かで上品な女性を意味します。上記の例文にある「淑女らしくない物言い」とは、むやみに大声で話したり、下品な言葉使いで話したりすることを表します。

貴婦人とは、身分や家格などが高い女性を意味します。身分制度が廃止された現在では、直接的に女性に対して使われることは少ないですが、「インド洋の貴婦人」など比喩的に用いられています。

つまり、淑女と貴婦人は品格のある女性を表しますが、淑女は身分や家柄に関係なく用いられ、貴婦人は身分が高い場合に用いられるという違いがあります。

淑女と貴婦人の英語表記の違い

淑女も貴婦人も英語にすると「lady」「madam」「noblewoman」となり、例えば上記の「淑女らしい態度を取る」を英語にすると「have a ladylike attitude」となります。

淑女の意味

淑女とは

淑女とは、しとやかで上品な女性、品格の高い女性を意味しています。

表現方法は「淑女のたしなみ」「淑女になりたい」

「淑女のたしなみ」「淑女になりたい」などが、淑女を使った一般的な言い回しです。

淑女の使い方

淑女を使った分かりやすい例としては、「紳士淑女の皆様お待たせしました」「淑女らしい歩き方や振る舞いを習う」「原神の淑女の攻略方法を調べる」「淑女とは年齢相応の落ち着きがある人だと思う」などがあります。

その他にも、「淑女御用達のブランドです」「一瞬で淑女になれる高級アクセサリーが欲しい」「英語が得意な淑女になりたい」「淑女が通うお嬢様学校です」「淑女のお作法を身に付ける」などがあります。

淑女とは、落ち着いた振る舞いで、礼儀正しく品位のある女性のことです。気高さや上品さが備わっていれば、生まれや育ちに関係なく用いることが出来ます。淑女の「淑」は訓読みで「しとやか」と読み、性質や動作がもの静かで上品であるさまを表します。

「紳士淑女」の意味

上記の例文にある「紳士淑女」とは、品格や良識があって礼儀正しい男性と女性を指して言う言葉です。英語の「ladies and gentlemen」の訳語であり、劇場やイベント会場での観客への呼びかけ等に用いられています。

淑女の対義語

淑女の対義語・反対語としては、上品で礼儀正しく教養の高い立派な男性を意味する「紳士」、学問と人格に優れた人を意味する「士君子」、みだらな女や淫売婦を意味する「淫婦」などがあります。

淑女の類語

淑女の類語・類義語としては、既婚女性に対する敬称を意味する「マダム」、他人の妻の敬称を意味する「奥様」、婦人や女性を意味する「婦女」、相応の年齢に達している一人前の女性を意味する「婦人」、日本女性の清楚な美しさをほめていう語を意味する「大和撫子」などがあります。

貴婦人の意味

貴婦人とは

貴婦人とは、高貴な身分の婦人を意味しています。

貴婦人の使い方

貴婦人を使った分かりやすい例としては、「お金持ちそうな貴婦人が店に入ってきた」「その貴婦人のワルツに皆が魅了されました」「イタリア出身の貴婦人は英語が得意でした」「オカピは森の貴婦人と呼ばれる動物です」などがあります。

その他にも、「ピアノコンクールでは貴婦人の乗馬を弾きます」「小田代ヶ原の貴婦人とは白樺の木のことです」「国立美術館で貴婦人と一角獣展が開催中です」「貴婦人とユニコーンのタペストリーに心を奪われる」などがあります。

貴婦人とは、上流階級の婦人や、地位のある家の女性のことです。貴婦人の「貴」とは、価値や身分が高いことを表し、相手への敬意を表す語です。日常会話であまり使われませんが、文学作品や絵画のタイトルなどで用いられています。

また、貴婦人という言葉は、比喩的な表現に用いられることが多くあります。「小田代ヶ原の貴婦人」とは、日光国立公園の小田代ヶ原にある、1本だけ気高く生えている白樺の木の愛称です。また、世界的な美しいビーチリゾートであるモーリシャス島は、「東洋の貴婦人」という異名を持ちます。

貴婦人の対義語

貴婦人の対義語・反対語としては、紳士を意味する「ジェントルマン」、身分の高い人や家柄のよい男性を意味する「貴人」、 身分の低い女を意味する「下女」などがあります。

貴婦人の類語

貴婦人の類語・類義語としては、貴婦人や淑女を意味する「レディー」、 貴人の妻の敬称を意味する「奥方」、主人の家の娘を敬っていう語を意味する「お嬢様」、社会的地位や名声のある女性を敬意を込めていう語を意味する「女史」などがあります。

淑女の例文

1.社交ダンスは、紳士淑女のたしなみとして幅広い年齢層に人気です。
2.格式あるホテルで、淑女とは反対の行動をしている人を見ると興ざめします。
3.熟女は中年以上の女性のことですが、淑女とは年齢の若い女性のことも言います。
4.淑女の雰囲気を漂わせる女性を攻略するには、兄には教養や品位が足りない気がします。
5.三十路を過ぎてから、淑女らしいファッションを意識するようになりました。

この言葉がよく使われる場面としては、しとやかで品位のある女性を表現したい時などが挙げられます。

例文1にある「淑女のたしなみ」とは、品位や教養のある女性としての趣味や、芸事などに関する心得のことです。

貴婦人の例文

1.パリから届いたポストカードには、貴婦人たちがお茶会をしているイラストが描かれていた。
2.今日の競馬の一番人気は、イタリア語で貴婦人を意味する雌馬でした。
3.いつも着飾っている貴婦人は、年齢不詳で世間離れしている感じがします。
4.中世の貴婦人がドレスの下に着用していたコルセットは、男性が着けることもあったそうです。
5.ポルトガルから来た貴婦人は英語が話せないので、常に通訳を必要としました。

この言葉がよく使われる場面としては、身分の高い女性、上流婦人を表現したい時などが挙げられます。

例文4にある貴婦人は、貴族の婦人のことです。中世ヨーロッパの社会は、聖職者、貴族、商人、農民など明確な身分制度で成り立っており、貴婦人は裕福な暮らしをしていました。

淑女と貴婦人という言葉は、どちらもを高貴な女性を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、品位のある女性を表現したい時は「淑女」を、身分が高い女性を表現したい時は「貴婦人」を使うようにしましょう。

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