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【不回避】と【不可避】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「不回避」(読み方:ふかいひ)と「不可避」(読み方:ふかひ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「不回避」と「不可避」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「不回避」と「不可避」の違い

「不回避」は「不可避」の間違い

「不回避」と「不可避」の違いを分かりやすく言うと、「不回避」とは「不可避」の間違った使い方、「不可避」とは避けようがないことです。

「不回避」は誤り

一般的には「不回避」という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、「不可避」のことを間違えて「不回避」を使っている人がほとんどです。

「不可避」は正しい日本語

正しい言葉である「不可避」を使った分かりやすい例としては、「隣国との国交断絶は不可避です」「親子関係の悪化は不可避です」「昨日の発言は炎上不可避だ」「彼らが衝突するのは不可避です」などがあります。

「不可避」という言葉はあっても、「不回避」という言葉は存在しません。同時に「不可避」という単語の意味について「避けようがないこと」と覚えておきましょう。

「不可避」の英語表記

「不可避」を英語にすると「unavoidable」「inevitable」となり、例えば上記の「交渉の決裂は不可避だ」を英語にすると「A rupture in the negotiations is unavoidable」となります。

「不回避」の意味

「不回避」とは

「不回避」とは、「不可避」の間違った使われ方です。

「不回避」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「不可避」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「不回避」と間違えやすい理由

「不回避」と「不可避」を間違えてしまう理由はいくつかあります。

一つ目は「不可避」が避けようがないことを意味しているため、物事を避けてぶつからないようにすることを意味する「回避」に、否定を表す「不」をつけた言葉と勘違いしているからです。

二つ目は「回避」と「可避」の漢字の成り立ちや発音が似ているため、勘違いして覚えてしまっていることが原因になります。

「不回避」の「回避」の正しい使い方

間違った言葉である「不回避」の「回避」を使った分かりやすい例としては、「失敗の責任を回避する」「危機を回避するために色々な手を打つ」「彼はこの話題を故意に回避しているようにみえる」「敵からのハッキングを回避することに成功した」などがあります。

「不可避」の意味

「不可避」とは

「不可避」とは、避けようがないことを意味しています。

表現方法は「草不可避」「大草不可避」「不可避な」

「草不可避」「大草不可避」「不可避な」などが「不可避」を使った一般的な言い回しになります。

「不可避」の使い方

「不可避」を使った分かりやすい例としては、「このままだと経営悪化は不可避です」「彼の書き込みは草不可避だ」「このシーンは何度見ても涙不可避です」「彼女のとの衝突は不可避です」などがあります。

「不可避」は避けようがないことを意味する言葉です。「可避」という言葉は存在しておらず、「可避」に「不」をつけた言葉でなく、「不可避」で一つの単語と覚えておきましょう。

「不可避」はネットスラング

「不可避」は「草不可避」や「大草不可避」などの単語で、ネットスラングとして頻繁に使われている言葉です。ネットスラングとは、インターネット上のBBSやSNSなどで発生し、使用されている俗語のことを指しています。

「草不可避」や「大草不可避」は面白くて笑いをこらえる事が出来ないことです。「草」とはネットンスラングで使われる「wwwww」のことで笑いを意味しており、「wwww」が草に見えることから「w」の代わり「草」という単語を使うようになりました。

「炎上不可避」「涙不可避」「神回不可避」も有名

他にも「不可避」を使ったネットスラングとしては、炎上することが避けられないことを意味する「炎上不可避」、泣くことが避けられないことを意味する「涙不可避」、アニメや漫画などで最高に素晴らしい回になることをが間違いないことを意味する「神回不可避」などがあります。

「不可避」の類語

「不可避」の類語・類義語としては、必ずそうなることを意味する「必然的」、他になすべき方法がないことを意味する「余儀ない」、人間の力ではどうにも逆らうことができないことを意味する「不可抗」、そうなるのは避けられないことを意味する「必至」などがあります。

「不回避」の例文

1.「不回避」という言葉は存在しないので、おそらく「不可避」の言い間違いだろう。
2.「不可避」という言葉は避けようがないことで、「不回避」という言葉はない。
3.「不回避」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.隣国との戦争は不回避であるという言葉を使う人はいるが、正しく隣国との戦争は不回避であるはです。
5.企業経営において環境への配慮は不可避ですという言葉はあるが、企業経営において環境への配慮は回避ですという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「不可避」という言葉を間違えて「不回避」と表現している時などが挙げられます。

「不回避」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「不可避」を間違えて使っている可能性が高いです。

「不回避」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「不回避」ではなく、「不可避」と表現するのが正しい使い方になります。

「不可避」の例文

1.我が国は少子化対策をしなければ、人口の減少は不可避です。
2.この間逮捕された女優は様々なCMに出演していたので、CMの差し換えは不可避です。
3.今年のリーグ戦の優勝は最終戦までもつれこんでおり、最終節は白熱するのが不可避です。
4.経営悪化から会社を立て直すには、大規模なリストラが不可避です。
5.増税に対しては国民の反発は不可避だろう。何か対策を講じなければならない。
6.おじさん世代には草不可避というのは何のことだかさっぱりわからないようで、土地を放っておいておくと雑草が生えるのか程度の認識しかなかった。
7.ただでさえ不謹慎だと言われかねない状況であったのに、それもわからずYouTubeで悪ふざけを繰り返していたのだからもはや炎上不可避だろう。
8.最近の流行りの日本語は「〇〇不可避」や「〇〇過ぎる××」などずいぶんと大袈裟なのだが、一方で中身のないのが特徴である。
9.衆議院議員の任期が迫る中、解散は不可避であるのに、現政権は選挙で勝つだけの材料に欠けていたため、党幹部のなかには首相交代を要求する声もある。
10.ふつうなら夫の浮気がばれれば離婚不可避であるはずなのに、なぜかそういう話もないのは、奥さんに度量があるか、奥さんも不倫をしていたかのどちらしかない。

この言葉がよく使われる場面としては、避けようがないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「不可避」は様々な場面で使うことができる言葉です。

「不回避」と「不可避」どちらを使うか迷った場合は、「不回避」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「不可避」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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