似た意味を持つ「コリアンダー」と「パクチー」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「コリアンダー」と「パクチー」という言葉は、どちらも植物の名称を表すという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
コリアンダーとパクチーの違い
コリアンダーとパクチーの違いを分かりやすく言うと、同じ植物の別名であり、使っている部位の違いです。コリアンダーとは英語の名称で、パクチーとはタイ語の名称です。
コリアンダーとは、セリ科の一年草で、東ヨーロッパ原産の植物です。地域によって、実や若葉などを食用として使用する習慣があります。日本には10世紀ごろに伝来したもので、和名では「コエンドロ」と呼ばれます。
コリアンダーとは、高さ25センチほどの植物で、独特の香りがあるのが特徴です。地中海東部原産であり、古くから食用とされていました。中国の朝廷料理では、生魚を食べる際に薬味として利用されていたという記録も残っています。
コリアンダーは、植物の種子の部分を、胡椒のように乾燥させて挽いたものを指します。黄色味を帯びた色をしており、オレンジのような柑橘類の香りがあります。主にカレーなどを作る際に香辛料として利用されるものをコリアンダーと呼びます。
一方、パクチーというのは、コリアンダーと同じ植物の葉の部分を指します。主に中華料理、タイ料理、インド料理、ベトナム料理などエスニック料理で使用されることが多く、生のまま葉を食べることが多いです。
コリアンダーに使用される種の部分は爽やかな香りがするのに対し、葉の部分は独特な香りがするのが特徴です。日本では別名で「カメムシソウ」と呼ばれることもあります。
日本料理にはあまり用いられることがなかったため、1990年代にエスニック料理が流行をするまでは、あまり知られていない植物でした。今では家庭のプランターなどで栽培するのも難しくないため、よく知られる植物となっています。
コリアンダーと呼ばれて使われる場合は、種子を乾燥させて香辛料として使うものであり、パクチーと呼ばれる場合は、生の葉を薬味として使うものであると覚えておくようにしましょう。
コリアンダーの意味
コリアンダーとは、セリ科の一年草の英語での名称を意味しています。主に種子を乾燥させて挽いたものを香辛料として使う場合に「コリアンダー」と呼びます。
コリアンダーとは、地中海東部が原産の植物で、古くから食用として使われてきました。高さは25センチほどで、葉の部分がギザギザとしていることが特徴です。コリアンダーと呼ばれる場合は、植物の種子の部分を乾燥させて挽いたものを指します。
コリアンダーは、黄色味のある粉末の香辛料で、カレーを作る際などによく利用されるものです。オレンジのような柑橘類の香りがあり、さわやかな苦みを感じる味わいがあります。
パクチーの意味
パクチーとは、セリ科の一年草のタイ語での名称を意味しています。主に生の葉を薬味として食べる場合に「パクチー」と呼びます。
パクチーとは、コリアンダーの別名で、同じ植物のことを指しています。しかし、パクチーと呼ばれる場合には、種子ではなく葉を食します。
生のまま薬味として食べられることが多く、独特の香りがすることから、日本では別名「カメムシソウ」と呼ばれます。
パクチーはタイ語の呼び名で、タイ料理では葉だけでなく根っこや茎なども食用として使われています。その場合の名称もパクチーです。薬味の他にもスープに加えられるなどして使用されます。
日本料理ではパクチーが使われることはなく、1990年代にエスニック料理が流行するまでは、あまり知られていない植物でした。現在では、家庭のプランターでも育てやすいことから、広く知られる食材になりました。
コリアンダーの例文
この言葉がよく使われる地域としては、インドやヨーロッパなどが挙げられます。これらの地域では、ほとんど種子だけしか使用されず、葉を生で食べる習慣はあまりありません。
コリアンダーは、パクチーと違い、あまり強烈な香りや味がするものではありません。味には、やや苦みがありますが、爽やかな風味を持つものです。カレーの香辛料として使われることが多くありますが、肉料理などの香り付けとしても使用されます。
コリアンダーとは、パクチーと同じ植物の種子の部分を乾燥させ、香辛料としたものであると覚えておくようにしましょう。
パクチーの例文
この言葉がよく使われる地域としては、エスニック料理などが食べられるアジア圏が挙げられます。これらの地域では、生の葉を薬味として使用します。独特の香りが特徴的な食材です。
パクチーとは、コリアンダーと同じ植物の葉の部分を薬味として使用する場合の呼び方であると覚えておくようにしましょう。独特の香りがあり、日本では別名「カメムシソウ」と呼ばれます。その強烈な香りのために、好き嫌いの分かれるものでもあります。
パクチーとは、地域によって呼ばれ方が異なる植物です。沖縄などでは「クシティ」と呼ばれていて、和え物などに使われます。他にもベトナムでは「ザウムイ」と呼ばれたり、インドでは「ダニヤー」と呼ばれていたりします。全て同じ植物の名称です。