【お粗末様でした】と【お口にあいましたか】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「お粗末様でした」(読み方:おそまつさまでした)と「お口にあいましたか」(読み方:おくちにあいましたか)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「お粗末様でした」と「お口にあいましたか」という言葉は、どちらも他人に提供したものについて礼を言われた時に謙遜の気持ちを込めて返す言葉のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「お粗末様でした」と「お口にあいましたか」の違い

「お粗末様でした」と「お口にあいましたか」の意味の違い

「お粗末様でした」と「お口にあいましたか」の違いを分かりやすく言うと、「お粗末様でした」とは万人受けしない、「お口にあいましたか」とは万人受けするという違いです。

「お粗末様でした」と「お口にあいましたか」の使い方の違い

一つ目の「お粗末様でした」を使った分かりやすい例としては、「お粗末様でした、またお越しくださいね」「お粗末様でした、お気に召していただいたようで幸いです」などがあります。

二つ目の「お口にあいましたか」を使った分かりやすい例としては、「こちらのお料理はお口にあいましたか」「お口にあいましたか、またご来店ください」などがあります。

「お粗末様でした」と「お口にあいましたか」の使い分け方

「お粗末様でした」と「お口にあいましたか」はどちらも同じ意味を持つ言葉なので置き換えて使うことが可能です。

ただし、「お粗末様でした」はこの表現が嫌いな人や、自分が作った物以外に対しては使うことができないため、万人受けせず使う場面が限られている表現になります。一方、「お口にあいましたか」はとても素直な表現なため、万人受けする言葉というのが違いです。

「お粗末様でした」と「お口にあいましたか」の英語表記の違い

「お粗末様でした」は日本語特有の表現なので、英語表記はありません。一方、「お口にあいましたか」を英語にすると「How did you like your food」となります。

「お粗末様でした」の意味

「お粗末様でした」とは

「お粗末様でした」とは、他人に提供したものについて礼を言われた時に謙遜の気持ちを込めて返す言葉のことを意味しています。

「お粗末様でした」の使い方

「お粗末様でした」を使った分かりやすい例としては、「お粗末様でした、いつでもお気軽にご来店ください」「お粗末様でした、お食事を楽しんでもらえたようで何よりです」「私は外食でお粗末様でしたを使うのに違和感を覚えている」などがあります。

「お粗末様でした」は自分が料理を提供した場合に使う言葉です。例えば、自分が作った料理を相手に食べてもらって「ごちそうさまでした」と言われた時の返しに、「お粗末様でした」を使います。

また、「お粗末様でした」は料理に関する事柄について使われることが一般的ですが、自分が作った作品を相手に使ってもらった場合など、料理以外の事柄に対しても使うことが可能です。ただし、基本的には料理に関する事柄について使う言葉と覚えておきましょう。

「お粗末様でした」を作ってない人が言うのは失礼

「お粗末様でした」を使う上で注意しなければならないのは、自分が作った料理に対してしか使えないという点になります。例えば、レストランなどで他人に奢った場合に「お粗末様でした」を使うのはあまり好ましくありません。

なぜなら、「お粗末様でした」はお礼を言われるほど良い料理ではありませんという謙遜した表現なので、お金を出して買ったものであろうと、他人が作った料理に対して使うのは失礼に当たるからです。

「お粗末様でした」への返し方

「お粗末様でした」への返事としては、「美味しかったです」「ありがとうございました」などの感謝や感想を述べる言葉を使うのが適しています。

「お粗末様でした」の類語

「お粗末様でした」の類語・類義語としては、よく料理を食べてくれたねということを意味する「よろしゅうおあがり」があります。

「お口にあいましたか」の意味

「お口にあいましたか」とは

「お口にあいましたか」とは、食べ物や飲み物が自分に合っているか尋ねることを意味しています。

「お口にあいましたか」の使い方

「お口にあいましたか」を使った分かりやすい例としては、「お客様、当店のお料理はお口にあいましたか」「地元の名産品を活かした料理でしたがお口にあいましたか」「こちらの商品はお口にあいましたか」などがあります。

「お口にあいましたか」は料理を提供した相手に「ごちそうさまでした」と言われた返事として使う言葉です。また、相手に対して謙遜の気持ちを含んで使います。謙遜とは、控え目な態度をとることを意味しています。

また、「お口にあいましたか」はとてもマイルドな表現なので、使われた方もスムーズに料理の感想を述べることが可能です。

「お口にあいましたか」への返し方

「お口にあいましたか」への返事としては、「美味しかったです」「大変素敵でした」などの感想を述べる言葉を使うのが適しています。

「お口にあいましたか」の類語

「お口にあいましたか」の類語・類義語としては、相手の礼や称賛などの言葉に対して丁寧に打ち消しながら返すことを意味する「どういたしまして」があります。

「お粗末様でした」の例文

1.この料理とても美味しかったご馳走様でしたと言われたので、お粗末様でしたと返事をしました。
2.お粗末様でした、当店は夜22時まで年中無休で営業しているので、いつでもお気軽にお越しください。
3.お粗末様でしたというフレーズは、料理を漫画で見かけることが多いです、
4.お粗末様でした。当店は取れたての魚を使用しているのですが、お口にあいましたでしょうか。
5.お粗末様でした、当店のお料理を楽しまれてるようで良かったです。またのご来店をお待ちしております。
6.食事を終えた客人に、妻は「お粗末様でした。お食事を楽しんでいただいて何よりです」と声をかけていた。
7.お茶の席では、誰かが結構なお手前でというと、だいたい亭主がお粗末様でしたと返すのが決まっているのだ。
8.あちらの親御さんからお粗末様でしたとおっしゃられたので、わたしはそれに呼応するようにとてもおいしかったですと返事をした。もちろんお世辞なのだが。
9.入り口では帰りの客と来店の客が鉢合わせし、お粗末様でしたというと、ご愁傷様ですと返したり、ごちそうさまでしたというと、お疲れ様ですとカオスな状況に見えてしまった。
10.パンとてもおいしかったよー!というと、店員さんはお粗末様でした。いつでもお気軽にご来店くださいねとやさしく声をかけてもらった。

この言葉がよく使われる場面としては、他人に提供したものについて礼を言われた時に謙遜の気持ちを込めて返す言葉のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「お粗末様でした」は料理に関連する事柄に対して使うことが多い言葉です。

「お口にあいましたか」の例文

1.このお店のシェフは帰るお客様一人一人に対して、お口にあいましたかと聞いており、とても丁寧です。
2.お店のスタッフからお口にあいましたかと聞かれたので、とても美味しかったですと答えました。
3.最近はお口にあいましたかという言葉を、料理以外に対して使う人も増えてきている。
4.こちらは当店自慢の一品でしたが、お口にあいましたか。
5.ご馳走様でしたと言われたので、お料理はお口にあいましたかと返事をする。
6.お口に合いましたかと聞かれて、正直答えに窮することがある。というのも、私はキュウリが大の苦手で、それが料理に入った時点でアウトだからです。
7.シェフから直々に当店の料理はお口にあいましたかと言われて、全く合いませんでしたとは言えないだろうよ。
8.ごちそうさまでした。お料理はお口にあいましたか。もちろん!あの金目鯛の煮つけは絶品でしたよ。それはどうもありがとうございます。
9.先日お送りした中華街のチャーシューはお口にあいましたか?あれはラーメンに入れるだけでなくチャーシュー丼にしてもおいしいですよ!
10.このお刺身はすべて今朝とれたばかりものを使用いたしましたが、お口にあいましたか?はい!どうりで新鮮だなと思ってたんですよ!

この言葉がよく使われる場面としては、食べ物や飲み物が自分に合っているか尋ねることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「お口にあいましたか」は料理に関連する事柄に対して使うことが多い言葉です。

「お粗末様でした」と「お口にあいましたか」はどちらも 他人に提供したものについて礼を言われた時に謙遜の気持ちを込めて返す言葉のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、万人受けしないのが「お粗末様でした」、万人受けするのが「お口にあいましたか」と覚えておきましょう。

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