【求心力】と【影響力】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た意味を持つ「求心力」(読み方:きゅうしんりょく)と「影響力」(読み方:えいきょうりょく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「求心力」と「影響力」という言葉は、どちらも周囲に及ぼす力を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



求心力と影響力の違い

求心力と影響力の意味の違い

求心力と影響力の違いを分かりやすく言うと、求心力とは人を引きつける力、影響力とは人を変える力という違いです。

求心力と影響力の使い方の違い

一つ目の求心力を使った分かりやすい例としては、「その政治家は党内での求心力を失った」「求心力のある人がリーダーに選ばれた」「トップとしての求心力がない」「万有引力が求心力となって円運動する」などがあります。

二つ目の影響力を使った分かりやすい例としては、「彼は政財界に影響力を持つ人物だ」「会社の方針に影響力のある人」「やはりお金の影響力は大きいのだ」「メディアは人々に与える影響力が大きい」などがあります。

求心力と影響力の使い分け方

求心力と影響力という言葉は、どちらも周囲に及ぼす力を表しますが、二つの言葉には違いがあります。求心力とは他人を引きつけ中心にやっていこうとさせる力を意味し、影響力とは他に働きかけて考えや動きを変えさせるような力を意味します。

二つの言葉の違いは二点あります。一点目は受動的か能動的かです。求心力とは自然に人を引き付ける受動的な働きですが、影響力は他者に働きかけるという能動的な働きがあります。二点目は力の及ぼし方です。求心力には他者の考えや行動を変えませんが、影響力は考えや行動を変容させます。

求心力と影響力を比べると、影響力のほうが能動的で作用を及ぼす力が大きい、という意味合いを持つ言葉と言えるでしょう。

求心力と影響力の英語表記の違い

求心力を英語にすると「centripetal force」「unifying force」「cohesive power」となり、例えば上記の「求心力を失う」を英語にすると「lose centripetal force」となります。

一方、影響力を英語にすると「influence」「leverage」「authority」となり、例えば上記の「影響力を持つ」を英語にすると「have influence」となります。

求心力の意味

求心力とは

求心力とは、他人を引きつけ、その人を中心にやっていこうとさせる力を意味しています。

その他にも、円運動をしている物体が受ける中心向きの力の意味も持っています。

表現方法は「求心力がある」「求心力を高める」「求心力を失う」

「求心力がある」「求心力がない」「求心力を高める」「求心力を失う」などが、求心力を使った一般的な言い回しです。

求心力の使い方

「チーフは求心力がある人だ」「先生の求心力がないのでクラスがまとまらない」「組織の理念が求心力を高める」「求心力のある組織を目指す」などの文中で使われている求心力は、「他人を引きつけ中心にやっていこうとさせる力」の意味で使われています。

一方、「求心力と物体の運動についてを習った」「遠心力と求心力の公式を覚える」「原子に対して求心力を作用させる」などの文中で使われている求心力は、「運動する物体に働く中心向きの力」の意味で使われています。

求心力の由来

求心力という言葉の原義は、「運動する物体に働く中心向きの力」であり、もともとは物理学の言葉で「向心力」とも言います。この意味が転じて、「他人を引きつけ中心にやっていこうとさせる力」の意味で一般的に使われています。

求心力はリーダーの大事な要素

求心力は、リーダーの資質として大事な要素の一つとされています。求心力があれば、リーダーとして組織を動かす時に、自然と組織の中心となってスムーズに事を進めることできるからです。学校生活や、地域のコミュニティ、ビジネスの場などで活躍できる能力なのです。

求心力の対義語

求心力の対義語・反対語としては、働く力や中心人物の人望が薄れ人々が離れていく傾向や円の中心から遠ざかる向きに働く力を意味する「遠心力」、二つの物体間で互いにしりぞけ合うように働く力を意味する「斥力」、はねかえす力を意味する「反発力」などがあります。

求心力の類語

求心力の類語・類義語としては、人の心をひきつけて夢中にさせる力を意味する「魅力」、物体が互いに引き合う力を意味する「引力」、人を惑わ引きつける不思議な力を意味する「魔力」などがあります。

影響力の意味

影響力とは

影響力とは、他に働きかけ、考えや動きを変えさせるような力を意味しています。

表現方法は「影響力を高める」「影響力を持つ」「影響力がある」

「影響力を高める」「影響力を持つ」「影響力がある」などが、影響力を使った一般的な言い回しです。

影響力の使い方

影響力を使った分かりやすい例としては、「著名人の発言は影響力がある」「代々、町内での影響力を持つ家です」「社会的影響力の強い大企業だ」「子どもに影響力がある漫画本です」「世界の影響力ある100人にランクインした」などがあります。

その他にも、「SNSで影響力のある人になりたい」「会社に貢献し影響力を高める」「経済的影響力が大きい国です」「彼女は強い影響力を及ぼす人だ」「インフルエンサーが消費者に大きな影響力をもたらす」などがあります。

影響力とは、働きかけによって他人の心や行動を変えさせるような力のことを意味します。影響力という言葉の「影響」とは、物事の力や作用が他のものにまで及ぶことを表す言葉です。

「影響力のある人」の意味

「影響力のある人」とは、自分の発言や行動または態度などから、他人の考えや行動を変化させること人のことです。

特に社会に対して大きな影響力を持つ人は「インフルエンサー」と呼ばれ、そのような人が発信する情報を企業が活用して宣伝することを「インフルエンサー・マーケティング」と言います。

影響力の類語

影響力の類語・類義語としては、服従させる強い力や勢いを意味する「威力」、他をおさえ支配下におく勢いと力を意味する「勢力」、他人を強制し服従させる力を意味する「権力」、物事を活発にさせるきっかけや作用を意味する「刺激」、ある物事に強く働く勢いを意味する「煽り」などがあります。

求心力の例文

1.求心力のある人がリーダーになるべきなのに、なぜか私がリーダーに指名されてしまって辞退しようかと思う。
2.私が所属している課のマネージャーは求心力がないので、まとまりのない職場になっている。
3.部下がリーダーに求める能力には、決断力、調整力、そして求心力だろう。
4.次の人事で管理職に就くことになり、明日から求心力を高めるための研修会に参加しなければならない。
5.次回の物理のテストでは、求心力と遠心力に関する問題を中心に出すらしい。
6.労働の多様化により労働組合の求心力は低下する一方だが、依然労働者の権利保護は喫緊の課題であるのだから、改善の余地はいくらでもあるだろう。
7.彼らがいなくなれば組織は求心力を失って空中分解するだろうと予言した通り、あれだけ隆盛を誇った組織はあっけなく崩壊したのだった。
8.部署内の求心力が部長から部長代理へ移りつつあることに危機感を覚えた部長は、あれだけ褒め称えていた部長代理をこき下ろすようになった。
9.彼がリーダシップを取ろうとしても、一向に誰も言うことを聞いてくれないのをみて、本当に求心力がないのだなと呆れてしまった。
10.サッカーはどのチームも皆横並びで、カリスマ性に富んで抜きん出た者がおらず、ファンたちはそのような求心力のある選手を求めていたのかもしれない。

この言葉がよく使われる場面としては、人を引きつける能力、回っている物体の中心に働く力を表現したい時などが挙げられます。

例文1から例文4の求心力は「人を引きつける能力」の意味で、例文5にある求心力は「回っている物体の中心に働く力」の意味で使われています。例文1にある「求心力のある人」とは、人の心を引きつける力のがあり、集団の中心となれる人のことです。

影響力の例文

1.社内営業が得意な彼は、仕事が出来なくても社内で影響力がある人です。
2.クラスでひと際目立つ影響力のある子と付合い始めてから、娘はお化粧やお洒落に興味を持つようになった。
3.日本は高度成長を経て、経済大国として世界に大きな影響力を持つようになりました。
4.組織を引っ張るために、伝えるメッセージの影響力を高める方法を習得したいと思います。
5.会社を経営していた父は、周囲の人を動かす影響力は武器になりえると常々言っておりました。
6.彼らは、社内では最小派閥ではあるが、会社の経営を左右するほど影響力をもつ人材が集まっているため、まわりからも一目置かれている。
7.派閥の領袖の突然の死によって彼らは党内での影響力を保とうと必死であったが、一方で離脱者が相次ぎ、分裂も起きつつあり、彼らの時代は終わりを迎えつつある。
8.アメリカの経済の良し悪しが全世界の経済に影響力を及ぼすことは誰もが知るものであるから、アメリカの大統領選は世界中が注目するのであろう。
9.彼は社内での影響力を高めるために上司や幹部たちに取り入っているようだが、わたしからしたらそれは虎の威を借る狐でしかないだろう。
10.いつの時代も父親と母親の影響力によって、子どもの人生を大きく左右するものだから、親になるのであれば子育てをないがしろにしてはいけないだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、 他に関係を及ぼし変化をもたらす力を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、影響力という言葉は、日常生活からビジネスの場、政財界まで使われている言葉です。例文4にある「影響力を高める」とは、ある組織のなかで影響力を持つようになることを意味します。

求心力と影響力という言葉は、どちらも周囲に及ぼす力を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、人を引きつける能力を表現をしたい時は「求心力」を、他に関係を及ぼし変化をもたらす力を表現したい時は「影響力」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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