【交ざる】と【混ざる】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「まざる」という読み方の「交ざる」と「混ざる」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「交ざる」と「混ざる」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「交ざる」と「混ざる」の違い

「交ざる」と「混ざる」の意味の違い

「交ざる」と「混ざる」の違いを分かりやすく言うと、「交ざる」は元の物が判別できる場合に使う、「混ざる」は互いにとけあって元の物が判別できない場合に使うという違いです。

「交ざる」と「混ざる」の使い方の違い

一つ目の「交ざる」を使った分かりやすい例としては、「彼女の笑い声には少し涙が交ざっていました」「外国人観光客が地元の人々に交ざって並んでいる」「緊張と期待の気持ちが交ざる複雑な心境でした」「男の中に女が一人交ざる」などがあります。

二つ目の「混ざる」を使った分かりやすい例としては、「お酒に水が混ざる」「この言語は色々な要素が混ざる」「雑音が混ざるので正確な音が聞き取れません」「インクに色が混ざることで別の色になる」「あの少女は日本人とイタリア人の血が混ざっている」などがあります。

「交ざる」と「混ざる」の使い分け方

「交ざる」と「混ざる」はどちらも性質の異なるものが中に入り込むことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「交ざる」は「国際高校なのでクラスではいろんな国の出身者が交ざる」「子どもたちが大人に交ざって踊る」のように、人などの元の物が判別できる場合に使う言葉になります。

一方、「混ざる」は「コーヒーに砂糖が混ざる」「インクに青色が混ざり紫色になりました」のように、互いにとけあって元の物が判別できない場合に使うというのが違いです。

「交ざる」と「混ざる」の英語表記の違い

「交ざる」を英語にすると「mingle」となり、例えば上記の「男の中に女が一人交ざる」を英語にすると「There was one woman mingled among the men」となります。

一方、「混ざる」を英語にすると「blended」「mixed」となり、例えば上記の「あの少女は日本人とイタリア人の血が混ざっている」を英語にすると「The girl is of mixed Japanese and Italian parentage」となります。

「交ざる」の意味

「交ざる」とは

「交ざる」とは、性質の異なるものが中に入り込むことを意味しています。

表現方法は「遊びに交ざる」「会話に交ざる」

「遊びに交ざる」「会話に交ざる」などが、「交ざる」を使った一般的な言い回しになります。

「交ざる」の使い方

「交ざる」を使った分かりやすい例としては、「青と赤が交ざって不思議な色合いが広がっていました」「子どもたちの笑い声に大人の真剣な話し声が交ざる」「正義感と復讐心が交ざる彼の言動にはどこか危うさがありました」などがあります。

「交ざる」は性質の異なるものが中に入り込むことを意味する動詞です。

「交ざる」の特徴

「交ざる」は「白髪が交ざる」「漢字と仮名が交ざった文」のように、元の物が判別できる場合に使う言葉になります。そのため、「コーヒーに砂糖が交ざる」のように、互いにとけあって元の物が判別できない場合には使うことはできません。

「交ざる」は元の物が判別できる場合に使う言葉なので、人や感情に対してよく使う言葉であると覚えておきましょう。

「交ざる」の類語

「交ざる」の類語・類義語としては、さまざまのものがまじり合うことを意味する「入り交じる」、多くのものがまじりあって混乱することを意味する「入り乱れる」などがあります。

「混ざる」の意味

「混ざる」とは

「混ざる」とは、性質の異なるものが中に入り込むことを意味しています。

表現方法は「色が混ざる」「よく混ざる」

「色が混ざる」「よく混ざる」などが、「混ざる」を使った一般的な言い回しになります。

「混ざる」の使い方

「混ざる」を使った分かりやすい例としては、「コーヒーにミルクを入れるとゆっくりと混ざるのが見れました」「絵の具の青と黄色が混ざると綺麗な緑色になります」「洗濯物にティッシュが混ざって悲惨なことになってしまいました」などがあります。

「混ざる」は性質の異なるものが中に入り込むことを意味する動詞です。

「混ざる」の特徴

「混ざる」は「雑音が混じる」「色が混じる」のように、互いにとけあって元の物が判別できない場合に使う言葉になります。そのため、「子どもたちが大人に混ざって踊る」のように、元の物が判別できる場合には使うことはできません。

「混ざる」は互いにとけあって元の物が判別できない場合に使う言葉なので、液体、粉、色など物理的なものに対して使われることが多いと覚えておきましょう。

「混ざる」の類語

「混ざる」の類語・類義語としては、溶けて混ざり合い一つになることを意味する「溶け合う」、混合することを意味する「ブレンド」、異なった性質のものがまじり合うことを意味する「混合する」などがあります。

「交ざる」の例文

1.日本語に英語が自然に交ざる会話を聞いて、時代の変化を感じました。
2.伝統と現代的な感性が交ざり合った美術作品に、多くの人々が心を奪われました。
3.優しさと厳しさが交ざる彼の熱血的な指導は、多くの生徒から信頼されています。
4.古い町並みに新しい建物が交ざって、独特の雰囲気を醸し出していました。
5.様々な文化が交ざり合う地域では、食べ物や建物が多様でとても面白いです。

この言葉がよく使われる場面としては、性質の異なるものが中に入り込むことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「交ざる」は元の物が判別できる場合に使う言葉です。

「混ざる」の例文

1.小麦粉に砂糖と卵がよく混ざるように、丁寧にじっくりとかき混ぜてください。
2.音楽に工事の雑音が混ざっていて、何の曲かさっぱり分かりませんでした。
3.新しいアイデアが既存のプランに混ざることで、より良い企画が生まれたと思います。
4.風に砂が混ざる砂ぼこりになっていて、目や口に入るととても痛かったです。
5.スープにスパイスがほどよく混ざることによって、深みのある味わいになっていました。

この言葉がよく使われる場面としては、性質の異なるものが中に入り込むことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「混ざる」は互いにとけあって元の物が判別できない場合に使う言葉です。

「交ざる」と「混ざる」はどちらも性質の異なるものが中に入り込むことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、元の物が判別できる場合に使うのが「交ざる」、互いにとけあって元の物が判別できない場合に使うのが「混ざる」と覚えておきましょう。

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