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【玉に傷】と【玉に瑕】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「たまにきず」という読み方の「玉に傷」と「玉に瑕」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「玉に傷」と「玉に瑕」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「玉に傷」と「玉に瑕」の違い

「玉に傷」は「玉に瑕」の間違い

「玉に傷」と「玉に瑕」の違いを分かりやすく言うと、「玉に傷」とは「玉に瑕」の間違った使い方、「玉に瑕」とはそれさえなければ完全であるのにほんの少しの欠点があることです。

「玉に傷」は誤字

一般的には「玉に傷」という言葉は存在しません。読み方が同じなことから、「玉に瑕」のことを間違えて「玉に傷」を使っている人がほとんどです。

「玉に瑕」は正しい日本語

正しい言葉である「玉に瑕」を使った分かりやすい例としては、「彼は頭が良いのに体が弱いのが玉に瑕です」「あそこのレストランはとても美味しいのに店が狭いのが玉に瑕だ」「この温泉はとても居心地がいいのだが駅から遠いのが玉に瑕です」などがあります。

「玉に瑕」という言葉はあっても、「玉に傷」という言葉は存在しません。同時に「玉に瑕」という単語の意味について「それさえなければ完全であるのにほんの少しの欠点があること」と覚えておきましょう。

「玉に瑕」の英語表記

「玉に瑕」を英語にすると「flaw in the crystal」「fly in the ointment」などがあります。

「玉に傷」の意味

「玉に傷」とは

「玉に傷」とは、「玉に瑕」の間違った使われ方です。

「玉に傷」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が同じなため、「玉に瑕」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「玉に傷」と間違えやすい理由

「玉に瑕」を「玉に傷」と間違えてしまう理由としては、「きず」という言葉を漢字にした場合、「傷」の漢字の方がよく使われているからです。ただし、「玉に瑕」の「きず」は「瑕」を使うのが正しい日本語なので間違えないように注意しましょう。

「傷」は切るや打つなどして皮膚や筋肉が裂けたり破れたりした部分のことや物の表面の裂け目や欠けたりした部分のことなどの怪我や壊れたなどのニュアンスで使う言葉になります。一方、「瑕」は人の行為や性質などの好ましくない部分や欠点を意味している言葉です。

したがって、それさえなければ完全であるのにほんの少しの欠点があることを意味する「玉に瑕」は「傷」ではなく、「瑕」を使います。

また、「傷」という言葉はよく使われているのに対して「瑕」という言葉がよく使われていないのは、「傷」は常用漢字で「瑕」は常用漢字ではないからです。

常用漢字とは、現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安として、内閣告示の常用漢字表で示された日本語の漢字のことです。現行の常用漢字表は、2010年11月30日に平成22年内閣告示第2号として告示され、2136字で成り立っています。

常用漢字はあくまで漢字使用の目安であって制限ではないので、常用漢字以外は使えないというわけではありません。ただし、公用文や新聞などでは常用漢字を使用するのが好ましいとされています。

「玉に瑕」の意味

「玉に瑕」とは

「玉に瑕」とは、それさえなければ完全であるのにほんの少しの欠点があることを意味しています。

「玉に瑕」の使い方

「玉に瑕」を使った分かりやすい例としては、「彼はイケメンで優しいが女癖が悪いのが玉に瑕です」「彼は仕事ができるが酒癖が悪いのが玉に瑕だ」「彼女は美人で仕事ともできるが言葉遣いが乱暴なのが玉に瑕です」などがあります。

「玉に瑕」はそれさえなければ完全であるのにほんの少しの欠点があることを意味することわざです。主に人の欠点に対して使うことが多いですが、「この遊園地はとても居心地がいいのだがアクセスが悪いのが玉に瑕です」のように物に対しても使うこともできます。

「玉に瑕」の由来

「玉に瑕」の由来は古代中国の思想書論衡(読み方:ろんこう)に出てくる言葉「玉瑕」です。「玉に瑕」は元々美しい宝石類の表面についた細かい瑕のことを表現していました。

この美しい宝石類の表面についた細かい瑕のことが転じて、それさえなければ完全であるのにほんの少しの欠点があることを「玉に瑕」というようになり、現代ではこちらの意味で使うのが一般的です。

「玉に瑕」の類語

「玉に瑕」の類語・類義語としては、ほとんど完全な物事に少し欠点があることことを意味する「白璧の微瑕」(読み方:はくへきのびか)があります。

その他にも、外見は極めて良いが肝心なところが欠けていて使いものにならないもののことを意味する「玉の盃底無きが如し」(読み方:たまのさかずきそこなきがごとし)があります。

「玉に傷」の例文

1.「玉に傷」という言葉は存在しないので、おそらく「玉に瑕」の言い間違いだろう。
2.「玉に瑕」という言葉はそれさえなければ完全であるのにほんの少しの欠点があることで、「玉に傷」という言葉はない。
3.「玉に傷」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.彼は仕事ができる男性だが、女癖が悪いのが玉に傷ですという言葉を使う人はいるが、正しくは彼は仕事ができる男性だが、女癖が悪いのが玉に瑕です。
5.彼女は容姿端麗で仕事もできるが、家事が全くできないのが玉に瑕ですという言葉はあるが、彼女は容姿端麗で仕事もできるが、家事が全くできないのが玉に傷ですという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「玉に瑕」という言葉を間違えて「玉に傷」と表現している時などが挙げられます。

「玉に傷」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「玉に瑕」を間違えて使っている可能性が高いです。

「玉に傷」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「玉に傷」ではなく、「玉に瑕」と表現するのが正しい使い方になります。

「玉に瑕」の例文

1.彼女は美人だし料理もできるが、カラオケが好きなのに音痴なのが玉に瑕です。
2.このパソコンショップのパソコンは安くて性能も良いが、サポート関連があまり良くないのが玉に瑕です。
3.あそこの焼肉店はとても美味しいのに、店内が少し汚いのが玉に瑕だ。
4.彼はとても優秀で成績も学年トップなのに、運動音痴なのが玉に瑕です。
5.今住んでいるとこは空気が澄んでいて過ごしやすいが、車を使わないとコンビニにすら行けないのが玉に瑕です。

この言葉がよく使われる場面としては、それさえなければ完全であるのにほんの少しの欠点があることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、完璧のようで欠点がある人に対して使うことが多いです。

「玉に傷」と「玉に瑕」どちらを使うか迷った場合は、「玉に傷」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「玉に瑕」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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