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【横行】と【跋扈】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「横行」(読み方:おうこう)と「跋扈」(読み方:ばっこ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「横行」と「跋扈」という言葉は、どちらも「勝手気ままに振る舞うさま」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




横行と跋扈の違い

横行と跋扈の意味の違い

横行と跋扈の違いを分かりやすく言うと、横行とは勝手気ままな振る舞いだけでなく自由に歩きまわることも表し、跋扈とは勝手気ままな振る舞いのみを表すという違いです。

横行と跋扈の使い方の違い

一つ目の横行を使った分かりやすい例としては、「汚職の横行で政治は行き詰まっていた」「マスクの高額転売が横行する」「表通りを横行闊歩する」「横行結腸癌の手術を受けることにしました」「崖にはりついて横行するしかない」などがあります。

二つ目の跋扈を使った分かりやすい例としては、「成り上がり者の跋扈を許さない風潮があった」「高齢者を狙った詐欺が跋扈している」「政界には魑魅魍魎が跳梁跋扈している」「痴漢が跋扈する電車だから気をつけて」などがあります。

横行と跋扈の使い分け方

横行と跋扈いう言葉は、どちらも勝手気ままに振る舞うこと、悪い人や良くない事柄が勢力を奮うことを表しますが、厳密な意味や使い方には違いがあります。

横行とは、好ましくないものが勢力を得て、方々で勝手気ままに振る舞うことや、悪い事や悪い考え方などが方々で盛んに行われたりすることを意味します。また、「横行闊歩」のように自由気ままに歩きまわること、「崖にはりついて横行する」のように横歩きすることも意味します。

跋扈とは、思いのままに振る舞うさまや、自分のしたいようにすることを意味します。また、良くないものの勢いが盛んになって広まることや、勢力を振るうことも表します。前述した「横行」と組み合わせた四字熟語である「横行跋扈」は、横暴に振舞うことの強調表現です。

つまり、横行と跋扈は、他人のことはかまわないで、自分だけに都合がよいように振る舞うことを表しますが、さらに横行は、気ままに歩くこと、横歩きをすることの意味も持っています。二つの言葉を比べると、横行の方が広い意味を持ち、汎用性のある言葉だと言えるでしょう。

横行と跋扈の英語表記の違い

横行を英語にすると「traverse motion」「rampage」となり、例えば上記の「汚職の横行」を英語にすると「rampant corruption」となります。

一方、跋扈を英語にすると「prevalence」「domination」となり、例えば上記の「成り上がり者の跋扈」を英語にすると「the domination of the upstarts」となります。

横行の意味

横行とは

横行とは、自由気ままに歩きまわることを意味しています。

その他にも、「悪事がしきりに行われること、ほしいままに振る舞うこと」「横へ進むこと、横向きに歩くこと」の意味も持っています。

表現方法は「横行する」「横行される」「横行している」

「横行する」「横行される」「横行している」などが、横行を使った一般的な言い回しです。

横行の使い方

「暇つぶしに町中を横行する」「社内を我が物顔で横行する」「プランを立てずに横行するような旅が好きです」などの文中で使われている横行は、「自由気ままに歩きまわること」の意味で使われています。

一方、「ネットを利用した不正取引が横行する」「横行跋扈のポリオマニアが配信された」などの文中で使われている横行は「ほしいままに振る舞うこと」の意味で、「カニの横行を観察する」「壁と壁の間を横行する」などの文中で使われている横行は「横へ進むこと」の意味で使われています。

横行とは複数の意味がありますが、一般的には、ほしいままに振る舞うこと、勝手なふるまいが盛んであることの意味で用いられています。

横行の由来

横行の由来は、自由気ままに歩きまわることを意味する漢語ですが、勝手なふるまいをする役人を「横行人」と呼ぶようになったことから意味が派生しました。

四字熟語「横行闊歩」の意味

横行という言葉を用いた四字熟語には「横行闊歩」があります。思いのままに大いばりで歩くこと、遠慮なく気ままに振る舞うことを意味します。「闊歩」は、堂々と大またで歩くことを表す熟語です。

「横行結腸」の意味

横行を用いた人体用語には「横行結腸」があります。大腸の一部であり、腹部の右側にある上行結腸の上部と、左側にある下行結腸の上部とをつなぐ部分のことです。また、「横行小管」とは、筋小胞体の間に位置し、筋線維の長軸に直角に存在する管のことです。「T細管」とも言います。

横行の対義語

横行の対義語・反対語としては、規則に従って物事を制限することを意味する「規制」、抑えとどめることを意味する「抑制」、国家などが一定の計画や方針に従って指導や制限することを意味する「統制」などがあります。

横行の類語

横行の類語・類義語としては、病気や悪習などがいっぱいに広がることを意味する「蔓延」、すさまじい威力や猛烈な勢いを意味する「猛威」、あまり好ましくない状態があたりいっぱいに出回ることを意味する「氾濫」などがあります。

跋扈の意味

跋扈とは

跋扈とは、ほしいままに振る舞うこと、のさばりはびこることを意味しています。

跋扈の使い方

跋扈を使った分かりやすい例としては、「世間では悪徳業者が跳梁跋扈している」「SNSを利用した詐欺が跋扈している」「カリブ海には多くの海賊が跋扈していました」「世界で強権体制が跋扈している」などがあります。

その他にも、「魑魅魍魎が跋扈する裏社会があります」「スラングが跋扈する英語の会話は聞き取れません」「梁冀は跋扈将軍と呼ばれた後漢時代の臣です」「現代は合理主義が跋扈する社会です」などがあります。

跋扈の由来

跋扈という言葉の由来は、古代中国の歴史書である「後漢書」にあります。「跋」は踏みつける、「扈」は魚をとる竹籠を意味し、跋扈とは、大きい魚が籠の中にはいらないで跳ね上がることを表します。転じて、勝手なふるまいをすることの意味で用いられている言葉です。

四字熟語「跳梁跋扈」の意味

跋扈を用いた四字熟語には「跳梁跋扈」(読み方:とうりょうばっこ)があります。「跳梁」は跳ねまわること、「跋扈」はおどり出ることであり、跳梁跋扈は悪者などが勢力をふるい、好き勝手に振る舞うことを意味します。

跋扈の対義語

跋扈の対義語・反対語としては、世の人々の評判になって知れ渡ることを意味する「膾炙」、無事でやすらかなことを意味する「安寧」などがあります。

跋扈の類語

跋扈の類語・類義語としては、跳ねまわることや好ましくないものがのさばりはびこることを意味する「跳梁」、跳ねあがることや飛びあがることを意味する「跳躍」、悪い考えや病気などが宿ることを意味する「巣くう」などがあります。

横行の例文

1.金の無い奴ほど、ある振りをして街を横行闊歩したがるものだ。
2.社長に会社内を横行されると萎縮する社員もいるので、控えた方がよろしいかと存じます。
3.混雑している駅のホームでもスマホ歩きが横行しているのは、問題だと思います。
4.ツイッターで横行する迷惑メンションは、どうにかならないものだろうか。
5.横行訓練は、左右のバランス感覚を向上させ、脚の可動域を広げるので転倒予防につながります。

この言葉がよく使われる場面としては、自由にのし歩くこと、勝手なふるまいが盛んであること、横ざまに行くことを表現したい時などが挙げられます。

例文1や例文2の文中にある「横行」は、自由にのし歩くことの意味で、例文3や例文4にある「横行」は、勝手なふるまいが盛んであることの意味で用いられています。例文5の「横行」は、横歩きすることのの意味で用いられています。

跋扈の例文

1.悪徳商法や詐欺が跋扈する世の中なので、契約は慎重に行うべきです。
2.世間に跋扈する健康法ビジネスの実態を、皆さんにわかりやすく説明しましょう。
3.魑魅魍魎が跳梁跋扈する政財界に、一般人の常識は通用しません。
4.信憑性のないデータが跋扈するようなレポートではだめです。私が正しい書き方を教えましょう。
5.部下が書く文章は、漢字の間違いや誤字脱字が跋扈していて読みづらいので困っている。

この言葉がよく使われる場面としては、勝手な振舞をすることを表現したい時などが挙げられます。

例文3にある「魑魅魍魎が跳梁跋扈する」とは、人に害悪を与える化け物が勝手気ままに跳ね回ることであり、転じて、私欲のために悪だくみをする者がのさばったり、はびこったりする様を表します。「魑魅魍魎」(読み方:ちみもうりょう)は種々の妖怪変化のことです。

横行と跋扈という言葉は、どちらも「勝手気ままに振る舞うさま」を表します。さらに「横行」は、自分の思うままに歩くこと、横に向かって進むことの意味もあることを覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
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