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【疑問】と【質問】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「疑問」(読み方:ぎもん)と「質問」(読み方:しつもん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「疑問」と「質問」という言葉は、どちらも「わからないこと」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




疑問と質問の違い

疑問と質問の意味の違い

疑問と質問の違いを分かりやすく言うと、疑問とはわからないと思うこと、質問とはわからないことを誰かに尋ねることという違いです。

疑問と質問の使い方の違い

一つ目の疑問を使った分かりやすい例としては、「この政策は国民のためなのか疑問に思う」「ニュースの疑問を徹底的に討論する」「日常に疑問を抱くようになりました」「直接疑問文は文末に疑問符をつけます」などがあります。

二つ目の質問を使った分かりやすい例としては、「質問することで理解が深まります」「何か質問ある時はメールください」「インスタの質問箱のやり方を知っていますか」「質問は一切受け付けておりません」などがあります。

疑問と質問の使い分け方

疑問と質問という言葉は、どちらも疑わしいさまや理解できない様子を表しますが、意味や使い方には違いがあります。

疑問とは、本当かどうか、正しいかどうか、何であるかと思うことを意味します。このわからないことが気になっている状態を「疑問に思う」「疑問を抱く」などと表現します。疑問は心中に留めていることであるため、疑問を表明することは「疑問を呈する」と外に示すことを意味する動詞が必要です。

質問とは、わからないことや知りたいことを他人に問いただすことを意味します。わからないことを誰かに問うという行為が伴う言葉であり、わからない点や知りたいことを心の中に留めているだけでは「質問」とは言えません。

つまり、疑問と質問の違いは誰かに尋ねるかどうかです。疑問とは誰かに尋ねずにわからないと思っている状態であり、質問とはわからないことを誰かに尋ねる行為なのです。

疑問と質問の英語表記の違い

疑問を英語にすると「doubt」「interrogation」となり、例えば上記の「疑問に思う」を英語にすると「express doubt」となります。一方、質問を英語にすると「question」「inquiry」となり、例えば上記の「質問する」を英語にすると「ask a question」となります。

疑問の意味

疑問とは

疑問とは、疑い問うことを意味しています。

その他にも、「本当かどうか、正しいかどうか、疑わしいこと、その事柄」の意味も持っています。

表現方法は「疑問に思う」「疑問に感じる」「疑問を抱く」

「疑問に思う」「疑問に感じる」「疑問を抱く」などが、疑問を使った一般的な言い回しです。

疑問の使い方

「遠慮なく相手に疑問を発する」「現行の選挙制度に疑問を呈する」「英語の授業で疑問文の作り方を習いました」「疑問詞は疑問文の先頭におきます」などの文中で使われている疑問は、「疑い問うこと」の意味で使われています。

一方、「監督の采配を疑問視する声があがっています」「疑問に思うビジネスマンのイラストを描く」「疑問に思うことをそのままにしてはいけません」などの文中で使われている疑問は、「本当かどうか疑わしいこと」の意味で使われています。

疑問とは、上記の例文にあるように二つの意味があり、それぞれの意味で用いられているので文脈により意味をとらえる必要があります。疑問の「疑」は訓読みで「うたがう」と読み、事実と違うのではないか間違っていないだろうかと思うこと、「問」は人から聞き出すことを表す漢字です。

「疑問符」の意味

疑問を用いた日本語には、「疑問符」があります。疑問符とは、疑問を表す「?」の符号のことであり、疑問文の終わりに用います。一般に「クエスチョンマーク」と呼ばれますが、俗に「はてなマーク」とも言います。

疑問の対義語

疑問の対義語・反対語としては、確かで間違いのないことを意味する「確実」、不明な点を探ってはっきりさせることを意味する「解明」などがあります。

疑問の類語

疑問の類語・類義語としては、意味や内容がはっきりしないことを意味する「疑義」、不正があるのではないかなどと疑いをもつことを意味する「疑惑」、うたがわしく思う気持ちを意味する「疑念」、うたがう心を意味する「疑心」などがあります。

質問の意味

質問とは

質問とは、わからないところや疑わしい点について問いただすこと、その内容を意味しています。

質問の使い方

質問を使った分かりやすい例としては、「何か質問はありますか」「外国人の先生に英語で質問しました」「Twitterの質問箱を初めて利用しました」「志望校の文化祭で入試質問コーナーに行きました」などがあります。

その他にも、「笑いを誘う面白い質問を考えています」「面接でよく聞かれる質問一覧をチェックする」「プロフィール代わりに質問100個に答えましょう」「就活の質問メールを書く時のポイントをお伝えします」などがあります。

質問の「質」は納得するまで問いただし明らかにすること、「問」は分からないことや知らないことを人に答えてもらうようにすることを表します。質問とは、わからないことや疑わしいことを問いただすことを意味します。

「職務質問」の意味

質問を用いた日本語には「職務質問」があります。職務質問とは、警察官が、挙動の不審な者などを呼び止めて行なう質問のことです。警察官職務執行法に基づき、犯罪予防や犯罪捜査の手がかりを得るために行なわれます。略して「職質」と言います。

質問の対義語

質問の対義語・反対語としては、質問や要求などに答えることを意味する「回答」、質問に答えて説明することを意味する「答弁」、などがあります。

質問の類語

質問の類語・類義語としては、問うことを意味する「問い」、疑問の点を問いただすことを意味する「質疑」、問いを発することや質問を出すことを意味する「発問」、有識者または一定機関に意見を求めることを意味する「諮問」などがあります。

疑問の例文

1.環境問題のことを調べ始めてから、日常生活の中で疑問に感じることが急に増えました。
2.主体的な学習は、興味をもつことや疑問に思うことからスタートします。
3.人に聞けない恋愛の疑問ランキング一位は何なのか、とても気になります。
4.スマホやパソコンで漢字変換ができるのに、書き取り勉強をする必要はあるのか疑問である。
5.日本語が未熟なうちから英語教育を始めても大丈夫なのか、疑問を抱く人は少なくありません。

この言葉がよく使われる場面としては、疑い問うこと、本当かどうか何であるかはっきりわからないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、疑問の慣用的な言い回しには「疑問に感じる」「疑問に思う」「疑問である」「疑問を抱く」などがあります。「疑問を抱く」とは、疑わしい、怪しいといった考えを心の中に持つさまを意味します。

質問の例文

1.たくさんの生徒をみてきましたが、授業中によく質問する子は特に英語の力が伸びます。
2.忘年会で盛り上がるよう、部長への質問コーナーを企画して面白ネタを探しているところです。
3.回答が早いおすすめの質問サイトがあれば教えてもらえますか。
4.インスタグラムの質問箱の使い方がわからなかったので、インターネットで調べました。
5.こちらにある100の質問に答えると、あなたも気付いていなかった深層心理が見えてきます。

この言葉がよく使われる場面としては、わからないことや知りたいことなどを問いただすことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、質問の慣用的な言い回しには「質問する」「質問コーナー」「質問に答える」などがあります。例文3の「質問サイト」とは、インターネット上で利用者が質問を公開して回答を募る仕組みを提供するウェブサイトのことです。「Q&Aサイト」とも言います。

疑問と質問という言葉は、どちらも「わからないこと」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、わからないと思うことを表現したい時は「疑問」を、わからないことを人に尋ねることを表現したい時は「質問」を使うようにしましょう。

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