似た意味を持つ「下手の横好き」(読み方:へたのよこずき)と「下手の物好き」(読み方:へたのものずき)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「下手の横好き」と「下手の物好き」という言葉は、どちらも下手なのにその物事が好きなことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「下手の横好き」と「下手の物好き」の違い
「下手の横好き」と「下手の物好き」の意味の違い
「下手の横好き」と「下手の物好き」の違いを分かりやすく言うと、「下手の横好き」は一般的に使われている、「下手の物好き」は一般的に使われていないという違いです。
「下手の横好き」と「下手の物好き」の使い方の違い
一つ目の「下手の横好き」を使った分かりやすい例としては、「将棋暦は30年だが長いだけで下手の横好きです」「下手の横好きではありますが絵を描くこと楽しんでいます」「私にとってバスケットボールは下手の横好きです」などがあります。
二つ目の「下手の物好き」を使った分かりやすい例としては、「私の演奏なんてプロに比べたら下手の物好きです」「スキーは下手の物好きですが15年以上続けています」「下手の物好きと言われようと私は楽しんでいるので気にしません」などがあります。
「下手の横好き」と「下手の物好き」の使い分け方
「下手の横好き」と「下手の物好き」はどちらも下手なのにその物事が好きなことを意味していますが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。
「下手の横好き」は一般的に使われている表現なのに対して、「下手の物好き」は一般的に使われていない表現というのが違いになります。そのため、「下手の横好き」の方が相手に伝わりやすいでしょう。
「下手の横好き」と「下手の物好き」の英語表記の違い
「下手の横好き」も「下手の物好き」も英語にすると「bad at but love it」「not good at but enjoy it a lot」となり、例えば上記の「私にとってバスケットボールは下手の横好きです」を英語にすると「I am really bad at basketball but he is crazy about it」となります。
「下手の横好き」の意味
「下手の横好き」とは
「下手の横好き」とは、下手なのにその物事が好きなことを意味しています。
「下手の横好き」の読み方
「下手の横好き」の読み方は「へたのよこずき」です。誤って「へたのよこすき」と読まないようにしましょう。
「下手の横好き」の使い方
「下手の横好き」を使った分かりやすい例としては、「下手の横好きですが囲碁を打つのを楽しんでいます」「あなたは下手の横好きと言ってますがこれは素晴らしい作品だと思います」「私の踊りなんてプロの人に比べたら下手の横好きです」などがあります。
その他にも、「いくら下手の横好きと言われても趣味として続けていくつもりだ」「私の麻雀の腕前は下手の横好きですが、また誘ってください」「私の水墨画は下手の横好きなので、プロの方々には到底及びません」などがあります。
「下手の横好き」は下手なのにその物事が好きなことを意味することわざです。ことわざとは、古くから言い伝えられてきた教訓または風刺の意味を含んだ短い言葉のことを意味しています。
「下手の横好き」は自分の趣味に対して下手だけど好きだからやるという場合や、長年続けているけど上達していませんよという謙遜している場合に使う言葉です。基本的に自分に対して使う言葉と覚えておきましょう。
もし、他人に対して使ってしまうとその趣味を下手なのに続けているという悪口になってしまいます。したがって、他人に「下手の横好き」を使う場合はトラブルを招く可能性があるため注意が必要です。
「下手の横好き」の類語
「下手の横好き」の類語・類義語としては、下手なのにその物事が好きなことを意味する「下手の悪好き」、上手くはないが好きで習い覚えていることを意味する「旦那芸」などがあります。
「下手の物好き」の意味
「下手の物好き」とは
「下手の物好き」とは、下手なのにその物事が好きなことを意味しています。
「下手の物好き」の読み方
「下手の物好き」の読み方は「へたのものずき」です。誤って「へたのものすき」と読まないようにしましょう。
「下手の物好き」の使い方
「下手の物好き」を使った分かりやすい例としては、「ピアノ暦は20年だが長いだけで下手の物好きです」「下手の物好きですが野球をすることを楽しんでいます」「彼の歌は下手の物好きだ、毎度付き合わされる身にもなって欲しい」などがあります。
その他にも、「私の妹は下手の物好きにも関わらずピアニストになる夢を諦めていません」「父のゴルフの腕前は下手の物好きレベルです」「下手の物好きですが毎日ネットで将棋を指しています」などがあります。
「下手の物好き」は下手なのにその物事が好きなことを意味することわざです。ただし、一般的に使う人が少なく伝わらないことがあるので注意しましょう。もし、間違えたくないのであれば、同じ意味で一般的に使われている「下手の横好き」を使うのをお勧めします。
「下手の物好き」は自分の趣味に対して下手だけど好きだからやるという場合や、長年続けているけど上達していませんよという謙遜している場合に使う言葉です。基本的に自分に対して使う言葉と覚えておきましょう。
もし、他人に対して使ってしまうとその趣味を下手なのに続けているという悪口になってしまいます。したがって、他人に「下手の物好き」を使う場合はトラブルを招く可能性があるため注意が必要です。
「下手の物好き」の類語
「下手の物好き」の類語・類義語としては、、下手なのにその物事が好きなことを意味する「下手の馬鹿好き」、物好きな人のことを意味する「数寄者」などがあります。
「下手の横好き」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、下手なのにその物事が好きなことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「下手の横好き」を他人に対して使う場合は悪口となってしまうため、使う際には十分に注意するようにしましょう。
「下手の物好き」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、下手なのにその物事が好きなことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「下手の物好き」を他人に対して使う場合は悪口となってしまうため、使う際には十分に注意するようにしましょう。
「下手の横好き」と「下手の物好き」はどちらも下手なのにその物事が好きなことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「下手の横好き」は一般的に使われている表現、「下手の物好き」は一般的に使われていない表現と覚えておきましょう。