同じ「ちゅうにびょう」という読み方の「厨二病」と「中二病」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「厨二病」と「中二病」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。
「厨二病」と「中二病」の違い
「厨二病」と「中二病」の意味の違い
「厨二病」と「中二病」の違いを分かりやすく言うと、「厨二病」は「中二病」が変化したネットスラング、「中二病」は辞書に載っている言葉という違いです。
「厨二病」と「中二病」の使い方の違い
一つ目の「厨二病」を使った分かりやすい例としては、「彼は厨二病をこじらせたまま大人になってしまったのだろう」「私は厨二病のような歌詞が好きです」「厨二病になってからブラックコーヒーを飲むようになった」などがあります。
二つ目の「中二病」を使った分かりやすい例としては、「中二病なので洋楽をよく聞いている」「今振り返ると学生時代は中二病だったなと思う」「中二病をこじらせて孤独を好むようになりました」などがあります。
「厨二病」と「中二病」の使い分け方
「厨二病」と「中二病」はどちらも思春期に特徴的な過剰な自意識やそれに基づく振る舞いのことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「厨二病」は「中二病」が変化したネットスラングなのに対して、「中二病」は辞書に載っている言葉というのが違いです。
ただし、表記が違うだけで意味は全く同じ言葉なので、好きな方を使って問題ないと覚えておきましょう。
また、どちらの言葉も「病」という漢字を含んでいるが、実際に治療の必要とされる医学的な意味での病気や精神疾患とは無関係なので注意が必要です。
「厨二病」も「中二病」も日本で生まれ日本語としても定義が広い言葉なので、英語表記はありません。
「厨二病」の意味
「厨二病」とは
「厨二病」とは、思春期に特徴的な過剰な自意識やそれに基づく振る舞いのことを意味しています。
表現方法は「厨二病をこじらせる」「厨二病になりやすい」
「厨二病をこじらせる」「厨二病になりやすい」などが、「厨二病」を使った一般的な言い回しになります。
「厨二病」の使い方
「厨二病」を使った分かりやすい例としては、「あの頃の僕は厨二病だった思う」「厨二病の自覚はあるが、恋愛してみたいです」「厨二病っぽい挨拶をしたら、周りの人たちから引かれてしまいました」などがあります。
「厨二病」の由来
「厨二病」は「中二病」が変化したネットスラングになります。そのため、「中二病」と意味は全く同じです。
なぜ「厨」という漢字が使われるようになったのかというと、発祥は2ちゃんねる用語です。2ちゃねんるでは幼稚な発言や自分を誇張したり自慢というような行動を行う人のことを、中学生に比喩して「中坊」と呼んでいました。また、「中坊」を隠語化したのが「厨房」になります。
このことがが転じて、思春期に特徴的な過剰な自意識やそれに基づく振る舞いをする人を、侮蔑的なニュアンスを含んで言ったのが「厨二病」です。そのため、基本的にマイナスなイメージで使う言葉と覚えておきましょう。
「厨二病」の類語
「厨二病」の類語・類義語としては、自分の行動や発言などをかっこいいと感じる状態のことを意味する「自分に酔う」、自己陶酔型の人のことを意味する「ナルシスト」などがあります。
「中二病」の意味
「中二病」とは
「中二病」とは、思春期に特徴的な過剰な自意識やそれに基づく振る舞いのことを意味しています。
表現方法は「中二病をこじらせる」「中二病になりやすい」
「中二病をこじらせる」「中二病になりやすい」などが、「厨二病」を使った一般的な言い回しになります。
「中二病」の使い方
「中二病」を使った分かりやすい例としては、「学生時代は中二病を発症し不良っぽいことばかりしていました」「学年が上がってから息子が中二病っぽいことをするようになりました」「彼女はいい歳して中二病なので彼氏はいないらしい」などがあります。
「中二病」は1990年代末にラジオ番組『伊集院光のUP’S 深夜の馬鹿力』で生まれた造語です。造語だったものの現在では広く浸透しており、辞書にも載っている言葉になります。
「中二病」は元々、中学2年生くらいの年代でありがちなこととして自虐の意味で使われていました。しかし、時代が経つにつれて少しずつ意味が変化していき、自虐よりも侮蔑の意味で使われることが多くなりました。そのため、現代ではマイナスなイメージで使う言葉になっています。
「中二病」の3つのタイプ
「中二病」は主に3つのタイプがあると言われており、一つ目は反社会的な行動や不良を演じて、格好いいと思い込んでいるDQNタイプ。根は真面目であったり、臆病であったりするので本当の不良にはなりきれないことが多いです。
二つ目は他人と違う趣味の自分は格好いいと思い、特別な存在であろうとするサブカルタイプ。別にサブカルが好きではなく、他人と違うのが格好良いと思っているタイプです。
三つ目は不思議な力に憧れて、自分には隠された力があると思い込んでいる邪気眼タイプ。邪気眼タイプは最も「中二病」らしいと言われており、難解な言い回しを好んだり、卍や†などのネーミングを好んだりする傾向があります。
「中二病」は反抗期と同じ
「中二病」は反抗期と同じで、大人になるにつれて薄れると言われています。しかし、大人になっても思春期に特徴的な過剰な自意識やそれに基づく振る舞いをしていると、「中二病をこじらせた」のように揶揄されることがあるので注意しましょう。
「中二病」の類語
「中二病」の類語・類義語としては、見た感じがいいように体裁をよくすることを意味する「かっこつける」、粋だと思って得意になることを意味する「粋がる」などがあります。
「厨二病」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、思春期に特徴的な過剰な自意識やそれに基づく振る舞いのことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「厨ニ病」はネットスラングとして使われている言葉です。
「中二病」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、思春期に特徴的な過剰な自意識やそれに基づく振る舞いのことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「中二病」はマイナスなイメージで使われている言葉です。
「厨二病」と「中二病」はどちらも思春期に特徴的な過剰な自意識やそれに基づく振る舞いのことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、書き方が違うだけで意味は同じなので、好きな方を使って問題ありません。