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【お伺いさせていただきます】と【伺います】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「お伺いさせていただきます」(読み方:おうかがいさせていただきます)と「伺います」(読み方:うかがいます)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「お伺いさせていただきます」と「伺います」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「お伺いさせていただきます」と「伺います」の違い

「お伺いさせていただきます」は「伺います」の間違い

「お伺いさせていただきます」と「伺います」の違いを分かりやすく言うと、「お伺いさせていただきます」とは「伺います」の間違った使い方、「伺います」とは訪れるや訪問するの謙譲語です。

「お伺いさせていただきます」は誤字

一般的には「お伺いさせていただきます」という言葉は存在しません。より丁寧に表現しようとして、「伺います」のことを間違えて「お伺いさせていただきます」を使っている人がほとんどです。

「伺います」は正しい日本語

正しい言葉である「伺います」を使った分かりやすい例としては、「担当の方が不在のようなので後日改めて伺います」「今週中にはご自宅へ伺います」「つかぬことを伺いますが注文した製品が本日時点で届いておりません」「明日10時に御社へ伺います」などがあります。

「伺います」という言葉はあっても、「お伺いさせていただきます」という言葉は存在しません。同時に「伺います」という単語の意味については「訪れるや訪問するの謙譲語」と覚えておきましょう。

「伺います」の英語表記

「伺います」を英語にすると「visit」「I’ll be there 」「come」「hear」となり、例えば上記の「明日10時に御社へ伺います」を英語にすると「I’m coming to your office tomorrow at ten o’clock」となります。

「お伺いさせていただきます」の意味

「お伺いさせていただきます」とは

「お伺いさせていただきます」とは、「伺います」の間違った使われ方です。

「お伺いさせていただきます」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。言葉が似ているため、「伺います」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「お伺いさせていただきます」が間違えである理由

「お伺いさせていただきます」がなぜ間違った言葉かというと、二重敬語だからです。二重敬語とは「尊敬語+尊敬語」「謙譲語+謙譲語」「丁寧語+丁寧語」のように同じ種類の敬語を重複させることです。

「お伺いさせていただきます」を細かく分けると、接頭の謙譲語である「お」に、訪れるの謙譲語の「伺う」、させるの連用形「させ」に接続詞「て」がついた「させて」、もらうの謙譲語の「いただく」、丁寧語の「ます」が合わさった言葉です。

したがって、「お伺いさせていただきます」は二重敬語の例に当てはまるので、間違った日本語になります。

二重敬語はより丁寧に表現しようとして、同じ種類の敬語を重ねて使ってしまうことですが、間違った敬語の使い方なので使わないように気をつけましょう。今回の場合だとシンプルに「伺います」とするとだけで、目上の人に使うことが可能です。

また、「お伺いします」「お伺いいたします」も二重敬語なので使う際には注意するようにしましょう。ただし、「お伺いします」は広く一般的に使用されているので、現在では使っても問題ないとされています。

「伺います」の意味

「伺います」とは

「伺います」とは、訪れるや訪問するの謙譲語を意味しています。その他にも、聞くや尋ねるの謙譲語の意味も持っています。

表現方法は「すぐ伺います」「そちらに伺います」「一緒に伺います」

「すぐ伺います」「そちらに伺います」「一緒に伺います」などが「伺います」を使った一般的な言い回しになります。

「伺います」の使い方

「本日14時にご自宅に伺います」「明日の明朝こちらから伺います」などの文中で使われている「伺います」は、「訪れるや訪問するの謙譲語」の意味で使われています。

一方、「お噂はかねがね伺かっています」「この件についてご意見を伺いたいです」などの文中で使われている「伺います」は、「聞くや尋ねるの謙譲語」の意味で使われています。

「伺います」は訪れる、聞く、尋ねるの謙譲語ですが、現代では訪れるの謙譲語として使うのが一般的で、聞くや尋ねるの謙譲語としてはあまり使われなくなってきています。謙譲語とは自分の行動を相手よりも下の立場として表現することにより、相手への敬意を示すことです。

「伺います」はビジネスシーンにおいてよく使われており、敬語表現なので上司や取引先などの目上の人に対して使用しても問題ないと覚えておきましょう。

「伺います」の類語

「伺います」の類語・類義語としては、目的地に向かって進むことを意味する「行きます」、行くの謙譲語で行く先方を敬うことを意味する「参ります」などがあります。

「お伺いさせていただきます」の例文

1.「お伺いさせていただきます」という言葉は存在しないので、おそらく「伺います」の言い間違いだろう。
2.「伺います」という言葉は訪れるや訪問するの謙譲語で、「お伺いさせていただきます」という言葉はない。
3.「お伺いさせていただきます」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.仕事が終わり次第すぐお伺いさせていただきますという言葉を使う人はいるが、正しくは仕事が終わり次第すぐ伺いますです。
5.そちらには13時に伺いますという言葉はあるが、そちらには13時にお伺いさせていただきますという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「伺います」という言葉を間違えて「お伺いさせていただきます」と表現している時などが挙げられます。

「お伺いさせていただきます」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「伺います」を間違えて使っている可能性が高いです。

「お伺いさせていただきます」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「お伺いさせていただきます」ではなく、「伺います」と表現するのが正しい使い方になります。

「伺います」の例文

1.明後日木曜日の16時頃、そちらに伺いますのでよろしくお願いいたします。
2.個人展覧会にお誘いいただきありがとうございます。ぜひ伺います。
3.すぐ修理に伺いますので、しばらくお待ちください。
4.私では答えることができない点がいくつかあるため、担当の者が伺います。
5.一つ伺いたいことがあるので、少々お時間の方よろしいでしょうか。

この言葉がよく使われる場面としては、訪れるや訪問するの謙譲語を表現したい時などが挙げられます。その他にも、聞くや尋ねるの謙譲語を表現したい時にも使います。

例文1から例文3の「伺います」は訪れるや訪問するの謙譲語のこと、例文4の「伺います」は聞くの謙譲語のこと、例文5の「伺います」は尋ねるの謙譲語のことを意味しています。

「お伺いさせていただきます」と「伺います」どちらを使うか迷った場合は、「お伺いさせていただきます」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「伺います」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
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